TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025012571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115488
出願日
2023-07-13
発明の名称
水処理方法及び水処理システム
出願人
オルガノ株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
C02F
3/12 20230101AFI20250117BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】反応槽への被処理水の流入が一定期間停止される場合において、グラニュール汚泥の性状悪化及び生物活性の低下を抑制することが可能な水処理方法を提供することである。
【解決手段】反応槽14内に被処理水を流入する流入工程と、反応槽14内の前記被処理水を生物汚泥により生物処理する生物処理工程と、反応槽14内の前記生物汚泥を沈降させる沈降工程と、反応槽14内の生物処理水を排出する排出工程とを有する運転サイクルを繰り返し行う水処理方法であって、前記運転サイクルが停止され、前記流入工程による被処理水の流入が一定期間停止される際には、反応槽14に対して、反応槽14内の前記生物汚泥が流動する曝気風量にて曝気する曝気状態と反応槽14内の前記生物汚泥が沈降する曝気風量にて曝気するか或いは曝気停止する沈降状態とを繰り返し行うことを特徴とする水処理方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
反応槽内に被処理水を流入する流入工程と、前記反応槽内の前記被処理水を生物汚泥により生物処理する生物処理工程と、前記反応槽内の前記生物汚泥を沈降させる沈降工程と、前記反応槽内の生物処理水を排出する排出工程とを有する運転サイクルを繰り返し行う水処理方法であって、
前記運転サイクルが停止され、前記流入工程による被処理水の流入が一定期間停止される際には、前記反応槽に対して、前記反応槽内の前記生物汚泥の少なくとも一部が流動する曝気風量にて曝気する曝気状態と前記反応槽内の前記生物汚泥が沈降する曝気風量にて曝気するか或いは曝気停止する沈降状態とを繰り返し行うことを特徴とする水処理方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記沈降状態中は、前記曝気停止することを特徴とする請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記曝気状態及び前記沈降状態の1回あたりの時間は、それぞれ、1時間以上24時間未満の範囲である、請求項1又は2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記曝気状態中に前記反応槽内のpHが所定値以下となった際には、前記曝気状態から前記沈降状態に移行することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記曝気状態中に前記反応槽内のpHが5以下となった際には、前記反応槽内のpHを6以上8以下に調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理方法。
【請求項6】
前記反応槽内のpHを6以上8以下にするために、被処理水を生物処理した生物処理水を前記反応槽に供給することを特徴とする請求項5に記載の水処理方法。
【請求項7】
反応槽を有し、前記反応槽内に被処理水を流入する流入工程と、前記反応槽内の前記被処理水を生物汚泥により生物処理する生物処理工程と、前記反応槽内の前記生物汚泥を沈降させる沈降工程と、前記反応槽内の生物処理水を排出する排出工程とを有する運転サイクルを繰り返し行う半回分式処理装置を有する水処理システムであって、
前記半回分式処理装置は、前記運転サイクルが停止され、前記流入工程による被処理水の流入が一定期間停止される際には、前記反応槽に対して、前記反応槽内の前記生物汚泥の少なくとも一部が流動する曝気風量にて曝気する曝気状態と前記反応槽内の前記生物汚泥が沈降する曝気風量にて曝気するか或いは曝気停止する沈降状態とを繰り返し行うことを特徴とする水処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、水処理方法及び水処理システムの技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、生物学的排水処理には、フロックと呼ばれる微生物の集合体(好気性生物汚泥)を活用した活性汚泥法が用いられている。しかし、活性汚泥法では、沈殿池でフロック(好気性生物汚泥)と処理水とを分離する際、フロックの沈降速度が遅いために沈殿池の表面積を非常に大きくしなければならない場合がある。また、活性汚泥法の処理速度は、生物処理槽内の汚泥濃度に依存しており、汚泥濃度を高めることで処理速度を増加させることができるが、沈殿池でのバルキング等により固液分離障害が発生するなどにより、処理を維持することができなくなる場合がある。
【0003】
一方、嫌気性生物処理では、グラニュールと呼ばれる微生物が緻密に集合し粒状となった集合体を活用することが一般的である。グラニュールは非常に沈降速度が速く、微生物が緻密に集合しているため、生物処理槽内の汚泥濃度を高くすることができ、排水の高速処理を実現することが可能である。しかし、嫌気性生物処理は、好気性処理(活性汚泥法)に比べて処理対象の排水種が限られていることや、処理水温を30~35℃程度に維持する必要がある等の問題点を有する場合がある。また、嫌気性生物処理単独では、処理水の水質が悪く、河川等へ放流する場合には、別途、活性汚泥法等の好気性処理を実施することが必要となる場合もある。
【0004】
近年、排水を間欠的に反応槽に流入させる半回分式処理装置を用いることで、嫌気性生物汚泥に限られず、好気性生物汚泥でも沈降性の良いグラニュール化した生物汚泥(以下、グラニュール汚泥と称する)を形成できることが明らかとなってきた(例えば、特許文献1~4参照)。グラニュール汚泥は、例えば、平均粒径が0.2mm以上となる。なお、半回分式の生物処理では、1つの反応槽で(1)排水の流入、(2)生物汚泥による排水の生物処理、(3)生物汚泥の沈降、(4)生物処理水の排出といった工程を繰り返し行うものが一般的である。
【0005】
また、特許文献5には、(1)排水の流入及び生物処理水の排出、(2)生物汚泥による排水の生物処理、(3)生物汚泥の沈降といった工程を繰り返し行う生物処理方法が開示されている。これにより、グラニュール汚泥のように沈降性の高い生物汚泥を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2004/024638号
特開2008-212878号公報
特許第4975541号公報
特許第4804888号公報
特開2016-77931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、半回分式の生物処理では、装置のメンテナンス等で、一定期間、被処理水を反応槽に流入させることができなくなることがあるが、その際、反応槽内のグラニュール汚泥の性状悪化や生物活性の低下が生じる場合がある。
【0008】
本開示の目的は、反応槽への被処理水の流入が一定期間停止される場合において、グラニュール汚泥の性状悪化及び生物活性の低下を抑制することが可能な水処理方法及び水処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、反応槽内に被処理水を流入する流入工程と、前記反応槽内の前記被処理水を生物汚泥により生物処理する生物処理工程と、前記反応槽内の前記生物汚泥を沈降させる沈降工程と、前記反応槽内の生物処理水を排出する排出工程とを有する運転サイクルを繰り返し行う水処理方法であって、前記運転サイクルが停止され、前記流入工程による被処理水の流入が一定期間停止される際には、前記反応槽に対して、前記反応槽内の前記生物汚泥が流動する曝気風量にて曝気する曝気状態と前記反応槽内の前記生物汚泥が沈降する曝気風量にて曝気するか或いは曝気停止する沈降状態とを繰り返し行うことを特徴とする水処理方法である。
【0010】
また、前記水処理方法において、前記沈降状態中は、前記曝気停止することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
オルガノ株式会社
純水製造装置
19日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
17日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
18日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
18日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理システム
2日前
オルガノ株式会社
水処理剤組成物および水処理方法
19日前
オルガノ株式会社
水処理システム、イオン交換装置および測定方法
2日前
オルガノ株式会社
有機物含有水の処理方法及び有機物含有水の処理装置
1か月前
オルガノ株式会社
分析装置を管理する管理方法、管理装置及びプログラム
17日前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置並びに水処理装置の設計方法
18日前
オルガノ株式会社
脱イオン水製造システムの運転方法及び脱イオン水製造システム
1か月前
オルガノ株式会社
乾燥イオン交換樹脂製造充填設備および乾燥イオン交換樹脂の充填方法
1か月前
オルガノ株式会社
異常検知装置、異常検知方法、有機物含有水の処理装置、及び有機物含有水の処理方法
1か月前
株式会社クボタ
水処理装置
19日前
株式会社クボタ
水処理装置
19日前
株式会社Deto
浄水器
9日前
株式会社ノーリツ
電解水生成装置
17日前
大阪瓦斯株式会社
造水器
2日前
個人
水処理用フィルター
2日前
オルガノ株式会社
純水製造装置
19日前
栗田工業株式会社
超純水製造装置
19日前
オルガノ株式会社
水質予測方法及び装置
17日前
京都市
水質管理指標出力装置及び水質管理指標出力方法
6日前
株式会社フロム工業
排水処理装置
10日前
栗田工業株式会社
排ガス処理設備排水の処理装置
11日前
株式会社竹中工務店
浄化方法
6日前
株式会社フジテクノ
道路橋排水樋水質改善部材および水質改善具
17日前
ルーセントC株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
9日前
国立大学法人神戸大学
水処理方法及び水処理装置
17日前
栗田工業株式会社
純水製造システムおよび純水製造方法
9日前
カッパー工業株式会社
担体ろ材の生物処理槽
6日前
株式会社明電舎
水質判定装置および水質判定方法
6日前
王子ホールディングス株式会社
可搬式浄水装置
4日前
株式会社クボタ
水処理設備および水処理方法
2日前
オルガノ株式会社
水処理システム、イオン交換装置および測定方法
2日前
続きを見る
他の特許を見る