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公開番号2024131734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042168
出願日2023-03-16
発明の名称歩行支援システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類G08G 1/005 20060101AFI20240920BHJP(信号)
要約【課題】視覚障碍者等のユーザに対して運輸機関の空席への誘導を行うことができる歩行支援システムを提供する。
【解決手段】白杖を把持したユーザが運輸機関に乗車した際、白杖に内蔵されたカメラからのカメラ画像に基づいて運輸機関に設置された座席のうち空席が存在するか判定し、空席が存在する場合に、当該空席の位置情報を取得する。空席の位置までユーザの歩行を誘導するための誘導経路を設定する。また、誘導経路に沿ってユーザの歩行を誘導するための誘導情報を生成し、この誘導情報を白杖に内蔵された振動発生機およびスピーカに送信する。振動発生機の振動やスピーカからの音声によってユーザを空席に向けて誘導する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
歩行支援デバイスを使用するユーザが運輸機関に乗車した際における当該ユーザの歩行を支援する歩行支援動作が可能な歩行支援システムであって、
前記運輸機関に設置された座席のうち空席が存在する場合に当該空席の位置情報を取得する空席位置情報取得部と、
前記空席の位置まで前記ユーザの歩行を誘導するための誘導経路を設定する誘導経路設定部と、
前記誘導経路に沿って前記ユーザの歩行を誘導するための誘導情報を生成する誘導情報生成部と、
前記歩行支援デバイスに備えられ、前記誘導情報を受信し、該誘導情報に従って前記ユーザを前記空席の位置に向けて誘導するための誘導動作を実行する誘導手段と、を備えていることを特徴とする歩行支援システム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1記載の歩行支援システムにおいて、
前記ユーザが前記運輸機関に乗車したことを検知する乗車検知部を備え、前記ユーザが前記運輸機関に乗車したことを前記乗車検知部が検知したことを条件として、前記誘導経路設定部が、前記空席位置情報取得部によって取得された前記空席の位置情報を用いて前記誘導経路を設定する構成となっていることを特徴とする歩行支援システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の歩行支援システムにおいて、
前記誘導経路設定部は、前記空席が複数存在する場合に、前記ユーザに最も近い位置にある空席または前記ユーザが最も着席し易い空席を誘導先空席として特定して、該誘導先空席の位置までの誘導経路を設定する構成となっていることを特徴とする歩行支援システム。
【請求項4】
請求項1または2記載の歩行支援システムにおいて、
前記ユーザが前記歩行支援デバイスを操作することによって発信される着席要求情報を受信する着席要求情報受信部を備え、該着席要求情報受信部が前記着席要求情報を受信したことを条件として、前記誘導経路設定部が、前記空席位置情報取得部によって取得された前記空席の位置情報を用いて前記誘導経路を設定する構成となっていることを特徴とする歩行支援システム。
【請求項5】
請求項1または2記載の歩行支援システムにおいて、
前記ユーザは視覚障碍者であり、前記歩行支援デバイスは、前記視覚障碍者が使用する白杖であって、
前記空席位置情報取得部、前記誘導経路設定部、前記誘導情報生成部、および、前記誘導手段は共に前記白杖に搭載されていることを特徴とする歩行支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は歩行支援システムに係る。特に、本発明は、歩行支援デバイスを使用するユーザの歩行支援の改良に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バス等の乗り合い車両や電車において特定の人(着席優先者)を優先的に空席に着席させるためのシステムが提案されている。特許文献1には、車両の座席のうち乗客が座っていない空席の位置を取得すると共に、車両に乗車する乗客が着席優先者であることを乗客のICカードにより検出し、着席優先者に対して空席の存在を示すようにした座席案内システムが開示されている。具体的には、各座席の上方に表示灯を設置し空席となっている座席に対応する表示灯を点滅させるようにしたり、座席配置図を表示可能な表示部を車両の乗車口付近に設け座席配置図上に空席の位置を示したりすることで、着席優先者に空席の位置を認識させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-20497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1は、表示灯や座席配置図で示された空席の位置を着席優先者が視認することを前提とした技術であり、この空席の位置を視認した着席優先者が自らの視力で空席を認識しながら当該空席に向かって歩行することで着席させるものであった。このため、視覚障碍者等のように、表示灯や座席配置図によって示された空席の位置を視認できず、また、自らの視力で空席を認識できない人に対しては適用できないシステムとなっていた。
【0005】
一般に、視覚障碍者がバスや電車を利用する際、自身の目で空席を確認することはできないため、手探りによって空席を探したり白杖を利用して空席を探したりしているのが現状である。このため、視覚障碍者が空席を探す行動は当該視覚障碍者にとって大きな負担となっているばかりでなく、視覚障碍者や白杖が他の乗客に接触することによるトラブルの発生も懸念される状況にある。これを避けるために、視覚障碍者は空席を探すことを諦める(着席を諦める)こともあり、改善の余地があった。
【0006】
このような課題は、視覚障碍者に限らず、視力の低い高齢者等においても同様である。
【0007】
このため、バスや電車等の運輸機関に空席が存在する場合に、白杖等の歩行支援デバイスを使用するユーザに対して空席への誘導を行うことができる歩行支援システムが求められていた。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザに対して空席への誘導を行うことができる歩行支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、歩行支援デバイスを使用するユーザが運輸機関に乗車した際における当該ユーザの歩行を支援する歩行支援動作が可能な歩行支援システムを前提とする。そして、この歩行支援システムは、空席位置情報取得部、誘導経路設定部、誘導情報生成部、および、誘導手段を備えている。前記空席位置情報取得部は、前記運輸機関に設置された座席のうち空席が存在する場合に当該空席の位置情報を取得する。前記誘導経路設定部は、前記空席の位置まで前記ユーザの歩行を誘導するための誘導経路を設定する。前記誘導情報生成部は、前記誘導経路に沿って前記ユーザの歩行を誘導するための誘導情報を生成する。前記誘導手段は、前記歩行支援デバイスに備えられ、前記誘導情報を受信し、該誘導情報に従って前記ユーザを前記空席の位置に向けて誘導するための誘導動作を実行する。
【0010】
この特定事項により、歩行支援デバイスを使用するユーザが運輸機関に乗車した際、空席位置情報取得部は、運輸機関における空席の位置情報を取得する。また、誘導経路設定部は、空席の位置までユーザの歩行を誘導するための誘導経路を設定する。これに基づき、誘導情報生成部は、誘導経路に沿ってユーザの歩行を誘導するための誘導情報を生成する。そして、歩行支援デバイスに備えられた誘導手段は、前記誘導情報に従ってユーザを空席の位置に向けて誘導するための誘導動作を実行する。これにより、視覚障碍者等のように自らの視力で空席を認識することができないユーザに対して空席への誘導を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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