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公開番号2024121072
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023027960
出願日2023-02-27
発明の名称発信機
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20240830BHJP(信号)
要約【課題】発信機において保護板を押し込む際に抗力を付与し保護板を元の位置に復帰させる。
【解決手段】外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチ11を内蔵した本体部10と、本体部の外方に配置された外面カバー20と、押しボタンスイッチ11の外方に位置するように配置された保護板21と、外面カバーの内方に配設された光源として機能する複数の発光素子23と、を備えた表示灯付発信機であって、外面カバーは、開口を有し光源から放出された光を誘導する導光板22Bと、開口を有し導光板の外面側に接合されたカバー部材22Cと、を備える。カバー部材は、透光材により形成された保形部材とその外面に被着された伸縮性を有する布製の表皮とからなり、表皮には、ロッド部21aの断面よりも大きく保護板21の押圧部の径よりも小さな開口が形成され、保護板がカバー部材の最前部よりも内方に配設されることで表皮に張力が付与される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体部と、前記本体部の外方に配置された外面カバーと、前記押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有する保護板と、を備え、前記保護板が押し込まれることで前記ロッド部が前記押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機であって、
前記外面カバーは、外面に被着された弾性を有する表皮を備え、内側に開口が形成され、
前記表皮には前記ロッド部の断面よりも大きく前記保護板の押圧部の径よりも小さな開口が形成され、前記ロッド部が前記表皮の前記開口に挿通され前記保護板が前記外面カバーの最外部よりも内方に位置するように配設されることで前記表皮に張力が付与されていることを特徴とする発信機。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記ロッド部の内端に形成された段差部と干渉することで、前記保護板の外方位置を規制する位置規制手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の発信機。
【請求項3】
前記外面カバーの内方に配設された光源が配設され、
前記外面カバーは、開口を有し前記光源から放出された光を誘導する導光板と、前記開口に対応する部位に開口を有し前記導光板の外面側に接合されたカバー部材と、を備え、
前記カバー部材は、透光材により形成された保形部材を有しその外面に前記表皮が被着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発信機。
【請求項4】
前記導光板は、内方に向かって径が小さくなり内側に開口を有するすり鉢状部と、該すり鉢状部の外端から外側方へ向かって広がる平坦部と、を有し、
前記光源は、前記すり鉢状部の内端部に設けられた光入射面に対向するように配設され、前記光源から放出された光は前記光入射面より入射して前記すり鉢状部を通って前記平坦部へ誘導され、該平坦部にて外方側へ放出されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の発信機。
【請求項5】
前記導光板の周縁に庇部が設けられ、前記カバー部材は周縁部が前記庇部を覆うように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の発信機。
【請求項6】
前記表皮は周縁部に沿って環状をなす固定部が設けられ、前記固定部内にはリング状弾性体が設置され、
前記表皮はその周縁部が前記庇部を覆いさらに前記導光板の背面側に回り込むように配設されて、前記リング状弾性体の弾性力により前記表皮の周縁部を中心側へ絞り込むことで前記表皮に張力を付与するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の発信機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の壁部等に設置され緊急事態の発生時に操作されることで警報を発する警報器の発信機および起動装置(以下、発信機と呼ぶ)に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物内部には、火災など緊急事態の発生を知らせるため、押しボタンスイッチを備えた手動の発信機が壁面に適切な高さで設置されている。緊急事態の発生時には、発見者が発信機の押しボタンを強く押して内部のスイッチをオンさせることにより、緊急事態の発生を知らせる信号が受信機等へ伝送されるとともに、発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し緊急事態の発生を知らせることができるようになっている。
【0003】
なお、発信機に関しては、火災発見等の非常時に、発見者が発信機の押しボタン(保護板)を強く押しその押力によって保護板を粉砕し、内部のスイッチをオンさせることにより火災信号を発する構成のものが過去においては一般的であった。しかし、押しボタンの保護板は使用の度に粉砕され再使用ができないため、操作されるたびに新品に交換することが必要であった。更に、メンテナンス上、管理者は予備の保護板を在庫として用意しておく必要があり、在庫管理が面倒であった。
【0004】
そこで、粉砕されない保護板構造、すなわち押された保護板は粉砕せずに奥にとどまり、リセット操作または押力を緩めることで定位置に戻る構造を有する発信機が普及し、保護板の交換や予備の保護板を在庫として用意しておく手間が不要になった。かかる構造の発信機は、保護板が発信機表面構造体の内側に位置しており、発信機表面構造体に設けられている開口部よりのぞき見ることができ、抗力の生成と元の位置への復帰機能を有する様、本体構造体を基部として圧縮バネによって押しボタン(保護板)を外方へ付勢する構造を有していた。
また、このような構成を有する発信機には、火災関連設備(発信機を含む)があることを知らせるための表示灯が一体に設けられているものもある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-120516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている表示灯付発信機は、発信機の周囲に円弧状の発光部を配設して、発光部が発光することで発信機があることを知らせる位置表示灯として機能するように構成されており、発信機と周囲の発光部の外面は平坦に形成されている。そのため、真横からの視認性が良好でない。また、表示部と保護板の外面が同一平面上に位置しているため、押圧する箇所が視覚的に分かりにくいという課題がある。
また、特許文献1の発信機は、保護板を押し込む際に抗力を付与するとともに保護板を元の位置に復帰させるためのバネを、発信機本体ケースに内蔵した構成であるため構造が複雑となり、大型化やコストアップにつながるという課題がある。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、バネを内蔵することなく保護板を押し込む際に抗力を付与するとともに保護板を元の位置に復帰させることができ、それによって構造を簡単にし、大型化やコストアップを回避することができる発信機を提供することにある。
本発明の他の目的は、真横からの視認性が良好であるとともに押圧する箇所が視覚的に分かり易い表示灯付発信機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、
外方からの押圧操作でオン状態にされる押しボタンスイッチを内蔵した本体部と、前記本体部の外方に配置された外面カバーと、前記押しボタンスイッチの外方に位置するように配置され背面にロッド部を有する保護板と、を備え、前記保護板が押し込まれることで前記ロッド部が前記押しボタンスイッチをオンさせるように構成された発信機において、
前記外面カバーは、外面に被着された弾性を有する表皮を備え、内側に開口が形成され、
前記表皮には前記ロッド部の断面よりも大きく前記保護板の押圧部の径よりも小さな開口が形成され、前記ロッド部が前記表皮の前記開口に挿通され前記保護板が前記外面カバーの最外部よりも内方に位置するように配設されることで前記表皮に張力が付与されているように構成したものである。
【0009】
上記のような構成を有する発信機によれば、張力が付与された表皮の開口に保護板のロッド部が挿通され保護板の鍔部が表皮に接した構造となるため、バネを内蔵することなく保護板を押し込む際に抗力を付与するとともに保護板を元の位置に復帰させることができ、それによって発信機の構造を簡単にし、大型化やコストアップを回避することができる。また、保護板がカバー部材の最外部よりも内方に位置するため、外面カバーの内側に位置する保護板の部位が凹んだ状態となるので、押圧すべき箇所が視覚的に認識し易くなる。
さらに、外面カバーの表面が弾性を有する表皮で被覆されているため意匠性が向上するとともに、表皮の縁部を保護板の鍔部で容易に押さえ込むことができ、表皮を押さえ込む複雑な構造を設ける必要がないので、製造コストを抑えることができる。また、保護板と表皮とが隙間なく接するため、埃や異物の侵入も抑制することができる。
【0010】
ここで、望ましくは、前記ロッド部の内端に形成された段差部と干渉することで、前記保護板の外方位置を規制する位置規制手段を備えているように構成する。
かかる構成によれば、位置規制手段によって保護板(押しボタン)が表皮の張力で外方へ押されて抜け落ちるのを容易に防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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