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公開番号
2024140255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023051305
出願日
2023-03-28
発明の名称
警報装置
出願人
大阪瓦斯株式会社
代理人
個人
主分類
G08B
21/16 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約
【課題】屋外にて使用する場合でも、その屋外での使用に適した仕様とする。
【解決手段】装置本体2には、検知対象を検知する検知部3と、その検知部3の検知情報に基づいて、異常状態を判定して警報を行う制御部9とが備えられ、制御部9は、装置本体2を屋内での使用に適した屋内用仕様に切り替える屋内用モードと、装置本体2を屋外での使用に適した屋外用仕様に切り替える屋外用モードとを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
装置本体には、検知対象を検知する検知部と、
その検知部の検知情報に基づいて、異常状態を判定して警報を行う制御部とが備えられ、
前記制御部は、装置本体を屋内での使用に適した屋内用仕様に切り替える屋内用モードと、装置本体を屋外での使用に適した屋外用仕様に切り替える屋外用モードとを有している警報装置。
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【請求項2】
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様に比べて警報を行う際の音量を大きくして音を出力する、又は、警報を行う際の音の出力方向を調整可能としている請求項1に記載の警報装置。
【請求項3】
前記検知部は、検知対象としての検知対象ガスを検知するガス検知部にて構成され、
前記制御部は、前記ガス検知部の検知情報に基づく検出対象ガスの濃度と設定値とを比較して、検出対象ガスの濃度が設定値以上であると、ガス異常状態であると判定する判定処理を実行可能に構成され、
前記屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様では、判定処理において検出対象ガスの濃度と比較する設定値が屋内用設定値に設定され、
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、判定処理において検出対象ガスの濃度と比較する設定値が、装置本体の設置箇所の周囲の広さに応じて変更設定可能な屋外用設定値に設定されている請求項1又は2に記載の警報装置。
【請求項4】
前記装置本体には、外部との間で情報通信を行う情報通信部が備えられ、
その情報通信部は、第1通信回線にて情報通信を行う第1通信状態と、第1通信回線よりも通信の信頼性の高い第2通信回線にて情報通信を行う第2通信状態とに切替自在に構成され、
前記屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様では、情報通信部を第1通信状態に切り替え、
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、情報通信部を第2通信状態に切り替えている請求項1又は2に記載の警報装置。
【請求項5】
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様に比べて、外部との間で情報通信を行う通信量を小さくする形態で外部との間で情報通信を行う機能を制限している請求項4に記載の警報装置。
【請求項6】
前記装置本体には、空気を装置本体の内部に取り込んで検知部に導く空気導入口と、異物を除去するフィルタと、そのフィルタを空気導入口に対して設置する設置位置とフィルタを空気導入口から外れた非設置位置とに移動自在なフィルタ移動部とが備えられ、
前記屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様では、フィルタ移動部がフィルタを非設置位置に移動させ、
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、フィルタ移動部がフィルタを設置位置に移動させる請求項1又は2に記載の警報装置。
【請求項7】
前記装置本体には、屋外用ランプ部が備えられ、
前記屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様では、屋外用ランプ部の点灯作動が禁止され、
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、装置本体の周囲が暗い場合に、制御部が、屋外用ランプ部を点灯作動させる請求項1又は2に記載の警報装置。
【請求項8】
前記装置本体の前面部及び後面部の両面部には、警報用ランプ部が配設され、
前記装置本体には、警報用ランプ部の光を光拡散部にて拡散させて投光させる拡散状態と警報用ランプ部の光を拡散させずにそのまま投光させる非拡散状態とに切替自在な光切替部が備えられ、
前記屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様では、制御部が、光切替部を非拡散状態に切り替えた状態で装置本体の前面部に配設された警報用ランプ部のみを点灯作動させ、
前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、制御部が、光切替部を拡散状態に切り替えた状態で装置本体の前面部及び後面部の両面部に配設された警報用ランプ部を点灯作動させる請求項1又は2に記載の警報装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検知対象を検知する検知部が備えられ、その検知部の検知情報に基づいて異常状態を判定して警報を行う警報装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
このような警報装置として、例えば、検知部として、熱検知部と煙検知部とを有する火災検知部が備えられ、その火災検知部にて火災を検知したときに、ブザー等の警報音出力部を作動させて、火災発生の警報を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の警報装置では、検知部として、検知対象を炭化水素ガスとするガス漏れ検知部や検知対象を一酸化炭素ガスとするCO検知部等のガス検知部が備えられ、そのガス検知部の検知情報に基づいて、ガス漏れやCO濃度異常等のガス異常状態を判定するものもある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-86566号公報
特許第6385723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年のキャンプ人気により、警報装置をキャンプ場等の屋外にて使用するケースが増えている。しかしながら、特許文献1、2に記載の警報装置では、設置箇所として、住宅等の屋内が想定されているものであり、キャンプ場等の屋外にて使用することが想定されておらず、屋外での使用に適した仕様とはなっていない。
【0006】
ちなみに、特許文献1に記載の警報装置では、住宅等の屋内において、熱検知部と煙検知部とのうち、設置箇所に適した方を有効な火災検知部として自動設定することで、設置箇所によって警報装置の機能を異ならせる点が記載されている。しかしながら、あくまで、屋内での設置箇所を想定しているものであり、屋外に設置することは想定されておらず、屋外での使用に適した機能を発揮するものではない。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、屋外にて使用する場合でも、その屋外での使用に適した仕様となる警報装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、装置本体には、検知対象を検知する検知部と、
その検知部の検知情報に基づいて、異常状態を判定して警報を行う制御部とが備えられ、
前記制御部は、装置本体を屋内での使用に適した屋内用仕様に切り替える屋内用モードと、装置本体を屋外での使用に適した屋外用仕様に切り替える屋外用モードとを有している点にある。
【0009】
本構成によれば、装置本体の設置箇所が屋内である場合には、制御部を屋内用モードとすることで、装置本体が屋内での使用に適した屋内用仕様に切り替えられる。それに対して、装置本体の設置箇所が屋外である場合には、制御部を屋外用モードとすることで、装置本体が屋外での使用に適した屋外用仕様に切り替えられる。よって、装置本体を屋内に設置する場合だけでなく、装置本体を屋外に設置する場合にも、その設置箇所に適した仕様に装置本体を切り替えることができる。しかも、制御部として、屋内用モードと屋外用モードとの2つのモードを備えるだけでよく、構成の簡素化及びコストの低減を図りながら、屋内の設置だけでなく、屋外の設置にも対応することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記屋外用モードにおける装置本体の屋外用仕様では、屋内用モードにおける装置本体の屋内用仕様に比べて警報を行う際の音量を大きくして音を出力する、又は、警報を行う際の音の出力方向を調整可能としている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
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