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公開番号2024121903
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029132
出願日2023-02-28
発明の名称感知器ベース
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20240902BHJP(信号)
要約【課題】誤った種類の感知器が取り付けられるのを防止することが可能な感知器ベースを提供する。
【解決手段】底壁(21)および該底壁の外側の縁部に沿って形成された外側壁(22)を有するベース部材と、感知器の底板の外表面に設けられている外部端子(15)が接続される複数の接続端子(24)とを備え、感知器を建造物の取付け面に固定するための感知器ベース(20)において、前記底壁には、感知器が結合される際に当該感知器の底板にある凸状部(13,17)に対向する部位に、前記凸状部と干渉する干渉部および取付け部を有する干渉部材(30)が、底壁または外側壁に着脱可能に取り付けられているようにした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
底壁および該底壁の外側の縁部に沿って形成された外側壁を有するベース部材と、感知器の底板の外表面に設けられている外部端子が接続される複数の接続端子と、を備え、感知器を建造物の取付け面に固定するための感知器ベースであって、
前記底壁には、
感知器が結合される際に当該感知器の底板にある凸状部に対向する部位に、前記凸状部と干渉する干渉部および取付け部を有する干渉部材が、前記底壁または外側壁に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする感知器ベース。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記底壁は、中央に開口部を備え、前記開口部を除く部位に当該感知器ベースを建造物の取付け面に固定するための固定部が設けられ、
前記感知器は、前記底壁の前記開口部を除く部位に対向する部位に前記凸状部を有し、
前記底壁には前記開口部を除く部位であって前記凸状部と同一の半径位置に、前記干渉部が位置し前記感知器を取り付けるために回転させた際に前記凸状部と前記干渉部とが干渉して前記外部端子の前記接続端子への接続を不能にするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の感知器ベース。
【請求項3】
前記感知器は、当該感知器の底板の中央に外側へ突出する接点調整部を備えた熱感知器であり、
前記底壁は、中央に開口部を備え、前記開口部を除く部位に当該感知器ベースを建造物の取付け面に固定するための固定部が設けられ、
前記干渉部材は、前記底壁の前記開口部を除く部位から前記開口部へ向かって延出するように取り付けられ、前記干渉部が前記開口部に位置し前記接点調整部と干渉可能な高さを有するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の感知器ベース。
【請求項4】
前記干渉部材は、当該感知器ベースと前記取付け面との間に挟まれる第1部材と、該第1部材から前記底壁の前記開口部へ向かって延出された第2部材と、を備えてなり、
前記第2部材の前記開口部に対応する部位に、前記第1部材が当該感知器ベースと前記取付け面との間に挟まれた状態で前記接点調整部と干渉可能な高さを有する前記干渉部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の感知器ベース。
【請求項5】
前記第1部材は環状をなし、前記干渉部材は前記底壁の前記開口部に対応した部位に開口を有しており、
前記第1部材には、前記開口と当該第1部材の外縁部外側とを連通するスリットが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の感知器ベース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災感知器などの設置用ベースとして使用される感知器ベースに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、火災感知器には、煙を感知して火災を検出する煙感知器や熱を感知して火災を検出する熱感知器、炎を感知して火災を検出する炎感知器等がある。また、火災感知器は、予め天井面などの取付け面に設置された円盤状の感知器ベースに結合されて設置されることが多い。従来の感知器設置用のベースには、コストの低減を図ることを目的として、複数の種類の感知器に共通の構造を有することで、異なる種類の感知器を設置することができるように構成されているものがある。また、消火設備用の火災感知器においても、自動火災報知設備用の火災感知器を援用することがあり、感知器ベースや感知器も共通化されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平07-29694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、火災発生を早期に検知して報知できるようにするため、同一の監視エリア内に、それぞれの設置場所に適した方式の火災感知器を設置するようにした火災報知システムがある。かかるシステムを構築する場合、天井面などに共通の感知器ベースを設置して、その後に当該ベースに火災感知器を嵌合する方法がある。一方、予め天井面などに共通の感知器ベースを設置しておいて、後からそれらのベースに順次火災感知器を嵌合していく方法もある。そのため、あるベースに本来結合すべき種類の火災感知器とは異なる種類(種別)の火災感知器を結合してしまう誤設置が発生するおそれがある。また、感知器の交換が必要になった場合にも、設置場所に適していない検知方式の火災感知器を誤って設置してしまうおそれもある。
【0005】
従来、火災感知器のベースに終端抵抗を内蔵した終端器を後から取り付けることができるように構成されたものにおいて、誤った種別の終端器が取り付けられるのを防止するため、終端器のケースを種別に応じて色分けするようにした発明が提案されている(例えば特許文献1)。上記発明の考え方を応用して、感知器ベースに、当該感知器ベースに取り付けるべき感知器を識別できるよう、感知器の種別に応じた色を付しておくことで、誤設置の発生を防止することが考えられる。
【0006】
しかしながら、感知器の種別に応じた色を付しておくようにした場合、作業現場の照明が暗いと、人の目の特性上、色の判定が困難になるため、誤った種類の感知器をベースに取り付ける誤設置の発生を完全に防止することはできない。また、そもそも作業員が、ベースに付されている色の確認をせずに異なる種類の感知器をベースに取り付けてしまう作業ミスが発生するおそれがあるといった課題がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、誤った種類の感知器がベースに取り付けられるのを防止することが可能な感知器ベースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明は、
底壁および該底壁の外側の縁部に沿って形成された外側壁を有するベース部材と、感知器の底板の外表面に設けられている外部端子が接続される複数の接続端子と、を備え、感知器を建造物の取付け面に固定するための感知器ベースにおいて、
前記底壁には、
感知器が結合される際に当該感知器の底板にある凸状部に対向する部位に、前記凸状部と干渉する干渉部および取付け部を有する干渉部材が、前記底壁または外側壁に着脱可能に取り付けられているように構成したものである。
【0008】
上記のような構成を有する感知器ベースによれば、感知器の底板にある凸状部と対向する部位に干渉部を有する干渉部材が設けられているため、誤った種類の感知器がベースに取り付けられるのを防止することができる。また、干渉部材が感知器ベースの底壁または外側壁に着脱可能に取り付けられていため、既設の感知器ベースに後から干渉部材を取り付けることができ、それによって感知器のメンテナンスや感知器の交換の際に誤った種類の感知器がベースに取り付けられるのを防止することができる。
【0009】
ここで、望ましくは、前記底壁は、中央に開口部を備え、前記開口部を除く部位に当該感知器ベースを建造物の取付け面に固定するための固定部が設けられ、
前記感知器は、前記底壁の前記開口部を除く部位に対向する部位に前記凸状部を有し、
前記底壁には前記開口部を除く部位であって前記凸状部と同一の半径位置に、前記干渉部が位置し前記感知器を取り付けるために回転させた際に前記凸状部と前記干渉部とが干渉して前記外部端子の前記接続端子への接続を不能にするように構成する。
かかる構成によれば、感知器にある凸状部と干渉部材の干渉部との干渉によって、感知器を取り付ける際に感知器を所定以上回転させることができず、感知器ベース側の接続端子に感知器側の外部端子を接続させることができなくなるため、誤った種類の感知器がベースに取り付けられるのを防止することができる。
【0010】
また、望ましくは、前記感知器は、当該感知器の底板の中央に外側へ突出する接点調整部を備えた熱感知器であり、
前記底壁は、中央に開口部を備え、前記開口部を除く部位に当該感知器ベースを建造物の取付け面に固定するための固定部が設けられ、
前記干渉部材は、前記底壁の前記開口部を除く部位から前記開口部へ向かって延出するように取り付けられ、前記干渉部が前記開口部に位置し前記接点調整部と干渉可能な高さを有するように構成する。
かかる構成によれば、底板の中央に接点調整部を備えた熱感知器を、そのような熱感知器の取付けが許されていない感知器ベースに誤って取り付けられるのを、干渉部材によって防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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