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公開番号2024140254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051304
出願日2023-03-28
発明の名称音声出力システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人
主分類G08B 23/00 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約【課題】コストの増大を防止しながら、緊急度の高いイベントに対応する音声データを適切に音声出力する。
【解決手段】サーバ装置3と利用者装置1との間で音声出力用情報通信処理を行う場合に、第1通信回線よりも通信の信頼性の高い第2通信回線を用いる形態で音声出力用情報通信処理を行う通信回線制御部51、61と、設定期間内において、高緊急度のイベントの発生に伴って、音声出力用情報通信処理に要する高緊急度通信量を予測する通信量予測処理を行う通信量予測部71とが備えられ、設定期間内において、低緊急度のイベントの発生に伴って、サーバ装置3と利用者装置1との間で音声出力用情報通信処理を実行する場合に、通信回線制御部51、61は、通信量予測部71にて予測した高緊急度通信量に基づいて、第2通信回線を用いて音声出力用情報を通信する低緊急度通信量を調整する通信量調整処理を行うように構成されている。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
音声出力部を有する利用者装置と、
その利用者装置との間で情報通信網を介して情報を通信自在なサーバ装置とが備えられ、
前記利用者装置の音声出力部にて音声データを音声出力させる必要があるイベントが発生した場合に、そのイベント内容に対応する音声データを音声出力部にて音声出力させるための音声出力用情報をサーバ装置と利用者装置との間で通信する音声出力用情報通信処理を行い、
前記イベントには、音声出力させる緊急度が高い高緊急度のイベントと、その高緊急度のイベントよりも緊急度が低い低緊急度のイベントとが含まれており、
前記サーバ装置と前記利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を行う場合に、音声出力用情報を通信する通信回線として、第1通信回線よりも通信の信頼性の高い第2通信回線を用いる形態で音声出力用情報通信処理を行う通信回線制御部と、
設定期間内において、高緊急度のイベントの発生に伴って、サーバ装置と利用者装置との間で実行する音声出力用情報通信処理に要する高緊急度通信量を予測する通信量予測処理を行う通信量予測部とが備えられ、
設定期間内において、低緊急度のイベントの発生に伴って、サーバ装置と利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を実行する場合に、前記通信回線制御部は、通信量予測部にて予測した高緊急度通信量に基づいて、第2通信回線を用いて音声出力用情報を通信する低緊急度通信量を調整する通信量調整処理を行うように構成されている音声出力システム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記通信回線制御部は、前記通信量調整処理において、低緊急度のイベントの発生に伴って、第2通信回線に代えて第1通信回線を用いて音声出力用情報を通信する形態で前記音声出力用情報通信処理を行う、又は、低緊急度のイベントが発生しても、前記音声出力用情報通信処理の実行を禁止することで、低緊急度通信量を調整して、第2通信回線を用いた通信量として、通信量予測部にて予測した高緊急度通信量を確保している請求項1に記載の音声出力システム。
【請求項3】
前記第1通信回線を用いた情報通信の安定性を判定する安定性判定部と、
その安定性判別部の判定結果に応じて、前記通信量調整処理において、第2通信回線を用いた通信量として、確保する高緊急度通信量を補正する通信量補正処理を行う通信量補正部とが備えられている請求項2に記載の音声出力システム。
【請求項4】
前記第1通信回線を用いた情報通信の安定性を判定する安定性判定部が備えられ、
その安定性判定部にて第1通信回線を用いた情報通信が安定状態であると判定している状態において高緊急度のイベントが発生した場合に、前記通信回線制御部が、第2通信回線に代えて第1通信回線を用いて音声出力用情報を通信する形態で前記音声出力用情報通信処理を実行可能に構成されている請求項1又は2に記載の音声出力システム。
【請求項5】
前記高緊急度のイベントが発生した場合には、複数回音声出力条件が満たされていると、サーバ装置と利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を複数回繰り返し行って、同じイベント内容に対応する音声データを音声出力部にて音声出力させる動作を複数回繰り返し行い、
前記第2通信回線を用いた通信量として、確保している高緊急度通信量が設定量以下となると、高緊急度のイベントが発生した場合に、複数回音声出力条件が満たされていても、サーバ装置と利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を複数回繰り返し行うことを禁止して、イベント内容に対応する音声データを音声出力部にて音声出力させる動作を1回行う請求項2又は3に記載の音声出力システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音声を出力する音声出力部が備えられた音声出力システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
このような音声出力システムでは、防災情報や気候情報等の音声データを音声出力させる必要があるイベントが発生すると、そのイベント内容に対応する音声データを音声出力部に送信し、音声出力部にて音声データを音声出力することで、発生した防災情報や気候情報等のイベント内容を利用者に伝達している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のシステムでは、音声出力部を有する利用者装置が住居等の施設内に設置され、インターネット等の情報通信網を介して、利用者装置との間で各種の情報を通信自在なサーバ装置が備えられている。イベントが発生した場合には、サーバ装置からイベントに対応する音声データ等の情報を利用者装置に送信し、利用者装置にてその情報を受信することで、利用者装置の音声出力部にて音声データを音声出力している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-155956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムでは、サーバ装置と利用者装置との間での通信を行うに当たり、通常、無線ルータを介してWi-Fi等の無線LAN回線を用いている。しかしながら、無線LAN回線は、無線ルータの設置状況や利用者装置の設置状況等の各種の条件によっては、通信状況が不安定となり、通信途絶が発生する可能性がある。
【0006】
イベント内容としては、気候情報を音声出力させるためのイベントだけでなく、防災情報を音声出力させるためのイベントも含まれていることから、イベント内容によって音声出力させる緊急度が異なっている。よって、緊急度の高いイベントが発生した場合に、通信途絶が生じると、緊急度の高いイベント内容に対応する音声データを音声出力することができなくなる。
【0007】
そこで、サーバ装置と利用者装置との間での通信を行うに当たり、無線LAN回線よりも通信の信頼性の高いLTE回線(Long Term Evolution回線)を用いることが考えられる。LTE回線を用いる場合には、通信事業会社等との間で、設定期間内の通信量の容量等を定めた契約を交わす必要があり、コストがかかることになる。
【0008】
LTE回線を常時使用していると、その通信量が増大して、設定期間の途中に契約にて定めた通信量を使い尽くしてしまう可能性がある。このように、契約にて定めた通信量を使い尽くしてしまった場合に、緊急度の高いイベントが発生すると、通信途絶が生じた場合と同様に、緊急度の高いイベント内容に対応する音声データを音声出力することができなくなる。そこで、契約で定める通信量の容量を大きくすることが考えられるが、通信量の容量を大きくすれば、コストが増大してしまう。
【0009】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、コストの増大を防止しながら、緊急度の高いイベントに対応する音声データを適切に音声出力することができる音声出力システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1特徴構成は、音声出力部を有する利用者装置と、
その利用者装置との間で情報通信網を介して情報を通信自在なサーバ装置とが備えられ、
前記利用者装置の音声出力部にて音声データを音声出力させる必要があるイベントが発生した場合に、そのイベント内容に対応する音声データを音声出力部にて音声出力させるための音声出力用情報をサーバ装置と利用者装置との間で通信する音声出力用情報通信処理を行い、
前記イベントには、音声出力させる緊急度が高い高緊急度のイベントと、その高緊急度のイベントよりも緊急度が低い低緊急度のイベントとが含まれており、
前記サーバ装置と前記利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を行う場合に、音声出力用情報を通信する通信回線として、第1通信回線よりも通信の信頼性の高い第2通信回線を用いる形態で音声出力用情報通信処理を行う通信回線制御部と、
設定期間内において、高緊急度のイベントの発生に伴って、サーバ装置と利用者装置との間で実行する音声出力用情報通信処理に要する高緊急度通信量を予測する通信量予測処理を行う通信量予測部とが備えられ、
設定期間内において、低緊急度のイベントの発生に伴って、サーバ装置と利用者装置との間で音声出力用情報通信処理を実行する場合に、前記通信回線制御部は、通信量予測部にて予測した高緊急度通信量に基づいて、第2通信回線を用いて音声出力用情報を通信する低緊急度通信量を調整する通信量調整処理を行うように構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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