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公開番号2024131680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042095
出願日2023-03-16
発明の名称検査装置、記録装置、および記録ヘッドの検査方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録ヘッドの正確な温度校正が可能なヘッドの検査装置および記録装置の提供。
【解決手段】本開示の検査装置は、記録素子基板を複数有する記録ヘッドであって、複数の記録素子基板が液室を介して流体連通しており、内部にインクを導入する導入口と外部にインクを排出する排出口を有し、インクが液室内部を循環するように配されており、液室内部をインクが循環すると記録素子基板に配されているノズル部をインクが循環する記録ヘッドと、導入口にインクを導入するための導入路と、排出口からインクタンクにインクを排出する排出路と、液室にインクタンクからのインクを循環させるインク循環系と、導入温度測定用の導入温度センサと、排出温度測定用の排出温度センサを有し、導入温度センサと排出温度センサの測定値から、記録ヘッドの温度分布を推測し、記録素子基板の各温度センサの校正値を算出する検査装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記録素子基板を複数有する記録ヘッドであって、
前記記録素子基板は温度を電圧値で出力する温度センサと、液体を吐出する複数の吐出口を有し、
前記複数の記録素子基板が液室を介して流体連通しており、
前記記録ヘッド内部にインクを導入する導入口と外部に前記インクを排出する排出口を有し、 前記インクが前記記録素子基板および前記液室内部を循環するように配されている
記録ヘッドと、
インクタンクと、
前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環系と、
前記インクタンクから前記導入口までの間のインク温度を測定する導入温度センサと、
前記排出口から排出されるインク温度を測定する排出温度センサを有し、
前記導入温度センサと前記排出温度センサの測定値から、前記記録ヘッドの温度分布を推測することを
特徴とする記録ヘッドの検査装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記記録ヘッドの温度分布から、前記記録素子基板の各温度センサの校正値を得る、請求項1に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項3】
前記記録ヘッドは算出した前記校正値の情報を記憶することが可能な記憶デバイスを有し、前記記憶デバイスに前記温度センサの校正値の情報を保持することを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項4】
前記温度センサの校正値の情報は、前記検査装置が有している温度センサランクのテーブルに従って書き込まれることを特徴とする請求項3に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項5】
前記インク循環系の一部に、供給するインクの温度を調整する温度調整機構を有することを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項6】
前記温度調整機構によりインク温度を2段階に変えて循環させ、前記導入温度センサと前記排出温度センサと前記記録素子基板の温度センサの値を取得し、前記記憶ヘッドの温度センサの絶対値と傾き(mV/℃)を算出して、前記温度センサの校正値の情報を得ることを特徴とする請求項5に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項7】
前記温度センサの傾きを、前記検査装置が有している温度センサ傾きランクテーブルに従って、前記記録ヘッドの揮発性メモリに書き込まれることを特徴とする請求項6に記載の検査装置。
【請求項8】
前記記録素子基板は順列に配列され、前記インクが順次流れる請求項1に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項9】
前記記録ヘッドは、ライン型ヘッドである請求項1に記載の記録ヘッドの検査装置。
【請求項10】
記録ヘッドを有する記録装置であって、
前記記録ヘッドは、記録素子基板を複数有し、
前記記録素子基板は、温度を電圧値で出力する温度センサと液体を吐出する複数の吐出口とを有し、
前記複数の記録素子基板が液室を介して流体連通しており、内部にインクを導入する導入口と外部に前記インクを排出する排出口を有し、
前記インクが前記記録素子基板および前記液室内部を循環するように配されている
記録ヘッドと、
インクタンクと、
前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環系と、
前記インクタンクから前記導入口までの間のインク温度を測定する導入温度センサと、
前記排出口から排出されるインク温度を測定する排出温度センサを有し、
前記導入温度センサと前記排出温度センサの測定値から、前記記録ヘッドの温度分布を推測することを特徴とする記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吐出口から液滴を吐出して被記録媒体に着弾させる記録ヘッドの検査装置と当該記録ヘッドの記録装置と当該記録ヘッドの検査方法とに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ビジネス・商業・産業等のような業務用の用途で用いられている液体吐出装置において、液体を吐出させるための記録素子を記録メディア幅に合わせて搭載したラインヘッドが利用されている。ラインヘッドの記録素子基板への液体供給の一例をあげると、片側の記録素子端部の方から、全ての記録素子基板に液体を供給できるようになっている。また、吐出されなかった液体は、逆の端部に配されている排出口から排出される。他にも中央部にある供給部から両端部にある排出部に向かって供給されるようなものもあり、特に限定されたものではないが複数の記録素子基板に、記録素子基板の個数よりも少ない液体供給部から液体を供給されるようなものもある。
【0003】
そして、液体の供給と排出に関しては、記録ヘッド外にあるポンプや記録ヘッド内の負圧発生用サブタンクなどで、液体が記録ヘッド内を循環する構成で行われている。このようなラインヘッドにおいて、各記録素子基板には記録素子基板自体の温度が確認できる温度センサが搭載されている。
【0004】
記録ヘッド内の温度を制御する方法として、例えば、特許文献1では、流入インクと流出インクの温度を測定して、循環経路上にある温度調整機構でインクの温度制御を行う手段を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-83928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の発明では、インク温度を加温してインク温度を制御できても記録素子基板の温度を制御することができない。また、記録素子基板の温度を測定するために、温度センサを記録素子基板に備えることが想定されるが、温度センサの出力値にはバラツキが生じる虞があり、記録素子基板の温度を適切に検出できない虞がある。
【0007】
そこで本開示は上記問題に鑑み、記録素子基板の温度を推測し、記録ヘッドの温度センサの情報を確認して、温度センサの値に即した制御を可能とする記録ヘッドの検査装置と当該記録ヘッドの記録装置と当該記録ヘッドの検査方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の検査装置は、記録素子基板を複数有する記録ヘッドであって、前記記録素子基板は温度を電圧値で出力する温度センサと、液体を吐出する複数の吐出口を有し、前記複数の記録素子基板が液室を介して流体連通しており、前記記録ヘッド内部にインクを導入する導入口と外部に前記インクを排出する排出口を有し、前記インクが前記記録素子基板および前記液室内部を循環するように配されている記録ヘッドと、インクタンクと、前記記録ヘッドと前記インクタンクとの間で前記インクを循環させるインク循環系と、前記インクタンクから前記導入口までの間のインク温度を測定する導入温度センサと、前記排出口から排出されるインク温度を測定する排出温度センサを有し、前記導入温度センサと前記排出温度センサの測定値から、前記記録ヘッドの温度分布を推測することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記構成によれば、記録素子基板の温度を推測し、記録ヘッドの温度センサの情報を確認して、温度センサの値に即した制御を可能とする記録ヘッドの検査装置と当該記録ヘッドの記録装置と当該記録ヘッドの検査方法とを提供することができることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)記録ヘッドの斜視図である。(b)記録ヘッドの斜視図である。(c)記録ヘッドの排出口の拡大図である。(d)記録ヘッドの導入口の拡大図である。(e)非記録媒体に印刷を行う記録ヘッドの斜視図である。
(a)第1の実施形態の検査装置の概略構成図である。(b)検査装置のインク導入部の拡大図である。(c)検査装置のインク排出部の拡大図である。
各記録素子基板の推測温度を表すグラフである。
第2の実施形態の検査装置の概略図である。
インク温度を20度と42度に設定した時の、液体温度計の値と、温度センサの出力電圧値を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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