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公開番号2024128378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037321
出願日2023-03-10
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20240913BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】優れた低温定着性を有したままコート紙における擦れや引っかきに強いトナーを提供すること。
【解決手段】結晶性樹脂及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、該結晶性樹脂は特定のユニットを有し、
該トナー粒子は特定の化合物をトナー粒子に対して0.1質量%以上5.0質量%以下含有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性樹脂、及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結晶性樹脂は下記式(A)で示されるユニットを有し、
該トナー粒子は下記式(1)で示される化合物をトナー粒子に対して0.1質量%以上5.0質量%以下含有することを特徴とするトナー。
TIFF
2024128378000018.tif
45
78
(式(A)中、R
Z1
は、水素原子又はメチル基を表し、Rは、炭素数18以上36以下のアルキル基を表す。)
TIFF
2024128378000019.tif
47
96
(式(1)中、R1、R2は同一または異なって、それぞれ水素原子もしくは炭素数が1以上6以下のアルキル基、または、1つ乃至複数の水素原子がヒドロキシ基で置換された炭素数が1以上6以下のアルキル基を表し、
R3~R12は同一または異なって、それぞれ水素原子または炭素数が1以上12以下のアルキル基を表す。)
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記結晶性樹脂の融点をTc(℃)、前記ワックスの融点をTw(℃)としたとき、
110≧Tw
75≧Tc≧50
Tw-Tc≧15
の関係を満たす請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記結晶性樹脂はトナー粒子に対して30質量%以上含有する請求項1または2に記載のトナー。
【請求項4】
前記ワックスが、炭化水素ワックスである請求項1または2に記載のトナー。
【請求項5】
前記ワックスが、エステルワックスである請求項1または2に記載のトナー。
【請求項6】
示差走査熱量測定(DSC)で測定された、前記ワックスの吸熱量をΔHw、前記トナーのワックス由来の吸熱量をΔHwtとしたとき、
ΔHwt/ΔHw≧0.80
である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項7】
示差走査熱量測定(DSC)で測定された、前記結晶性樹脂の吸熱量をΔHc、前記トナーの結晶性樹脂由来の吸熱量をΔHctとしたとき、
ΔHct/ΔHc≧0.90
である請求項1または2に記載のトナー。
【請求項8】
前記式(A)中のRのアルキル基炭素数をNv、前記ワックスのガスクロマトグラフィー(GC)により測定されるピークトップの炭素数をNwとしたとき、
1.5≦Nw/Nv
を満たす請求項1または2に記載のトナー。
【請求項9】
前記結晶性樹脂は、さらに下記式(B)で示されるユニットを前記結晶性樹脂に対して0.1質量%以上20.0質量%以下含有する請求項1または2に記載のトナー。
TIFF
2024128378000020.tif
54
97
(式(B)中、R
B1
は、水素原子、または、1つまたは複数の水素原子がヒドロキシ基またはカルボキシ基に置換された炭素数1以上8以下のアルキル基を表し、

B2
は、水素原子又はメチル基を表す。)
【請求項10】
前記結晶性樹脂は、さらに下記式(C)で示されるユニットを前記結晶性樹脂に対して5.0質量%以上50.0質量%以下含有する請求項1または2に記載のトナー。
TIFF
2024128378000021.tif
32
81
(式(C)中、Rcは、水素原子又はメチル基を表し、Phはフェニル基を表す。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及するに従い、デジタル印刷の需要が増加している。デジタル印刷は製版の必要がないことに加え、小ロット印刷、1枚毎に内容を変えた印刷(バリアブル印刷)、分散印刷にも対応していけることから従来のオフセット印刷に対してアドバンテージがある。多種多様な顧客に訴求する印刷物を得るため、多種多様なメディアへの対応ができることなどの付加的な性能の向上も要求されている。一方、国連において採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」のもと、CO
2
をはじめとした温室効果ガス抑制への取り組みが世界各国で行われており、省エネルギー化に対する要求はますます強くなっている。
これらの要求に応えるトナーとして、定着工程において低温、短時間で溶融するシャープメルトなトナーが求められている。
そのため、トナーの結着樹脂に結晶性樹脂を使用することが提案されている。例えば、非晶性ポリエステル樹脂に加えて結晶性ポリエステルを使用したトナーが提案されている(特許文献1)。また、結晶性ビニル樹脂を主成分として使用することでさらに低温定着性を向上させたトナーが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-113473号公報
特開2021-96463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2のようなシャープメルト性を有する結晶性樹脂を主成分とするトナーにより、高速・省エネルギーでトナーを定着させることが可能になってきた。しかしながら、本発明者らの検討によると、コート紙に定着させた印刷画像において、擦れや引っかきによってトナーがコート紙から剥がれたりしやすいことが判明した。コート紙は白色度や平滑性を高めるために炭酸カルシウムなどの無機成分が多量に含まれる。これらの無機成分により紙と画像の摺擦力や引っかき力が高まるためトナーがコート紙から剥離しやすくなるものと考えられる。結晶性ビニル樹脂を主成分に用いたトナーではその傾向が特に顕著である。近年高まるデジタル印刷の需要に応えるためには、コート紙におけるこれらの画像不良を改良することが必要である。
本発明は、優れた低温定着性を有したままコート紙における擦れや引っかきに強いトナーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、結晶性樹脂及びワックスを含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結晶性樹脂は下記式(A)で示されるユニットを有し、
該トナー粒子は下記式(1)で示される化合物をトナー粒子に対して0.1質量%以上5.0質量%以下含有することを特徴とするトナーに関する。
【0006】
TIFF
2024128378000001.tif
45
78
(式(A)中、R
Z1
は、水素原子又はメチル基を表し、Rは、炭素数18以上36以下のアルキル基を表す。)
【0007】
TIFF
2024128378000002.tif
47
96
(式(1)中、R1、R2は同一または異なって、それぞれ水素原子もしくは炭素数が1以上6以下のアルキル基、または、1つ乃至複数の水素原子がヒドロキシ基で置換された炭素数が1以上6以下のアルキル基を表し、
R3~R12は同一または異なって、それぞれ水素原子または炭素数が1以上12以下のアルキル基を表す。)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた低温定着性を有したままコート紙における擦れや引っかきに強いトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0010】
(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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