TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024130865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040808
出願日2023-03-15
発明の名称電解質濃度測定方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 27/28 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】 本発明は、簡易な構成であって、測定に手間と時間を要さずに、安定した測定を行うことが可能であり、且つ、少量の検体で測定可能な電解質濃度の測定方法に関する。
【解決手段】 本発明は、既知の濃度である標準液を流路領域に分注し、標準液が参照電極及び作用電極に到達後、参照電極と作用電極との間の電位差に基づく第一電位差情報を得る第一工程、検体を作用電極の上或いは作用電極の近傍に分注し、参照電極と作用電極との間の電位差に基づく第二電位差情報を得る第二工程、及び、第一電位差情報と第二電位差情報とを利用して、検体の電解質濃度に関するデータを得る工程、を有する電解質濃度測定方法に関する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
測定デバイスを使用して、検体の電解質濃度を測定する測定方法であって、
該測定デバイスは、多孔質基材の内部に設けられた流路壁で規制された流路領域を有し、
該流路領域は、第一領域、第二領域、及び該第一領域と該第二領域とを繋ぐ流路を有し、
該第一領域には作用電極が配されており、
該第二領域には参照電極が配されており、
該測定方法は、
既知の濃度である標準液を該流路領域に分注し、該標準液が該参照電極及び該作用電極に到達後、該参照電極と該作用電極との間の電位差に基づく第一電位差情報を得る第一工程、
該検体を該作用電極の上或いは該作用電極の近傍に分注し、該参照電極と該作用電極との間の電位差に基づく第二電位差情報を得る第二工程、及び、
該第一電位差情報と該第二電位差情報とを利用して、該検体の電解質濃度に関するデータを得る工程、
を有することを特徴とする電解質濃度測定方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
該標準液を該作用電極の上或いは該作用電極の近傍に分注する請求項1に記載の電解質濃度測定方法。
【請求項3】
該作用電極の表面に、イオン選択性を有する成分を含むイオン選択膜が存在する請求項1または2に記載の電解質濃度測定方法。
【請求項4】
該標準液が、該検体が含有する電解質を所定量含んだ液である請求項1または2に記載の電解質濃度測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔質基材の内部に流路を形成した測定デバイスを用いた電解質濃度測定方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、マイクロサイズの微細流路を利用して、生化学における分析を1つのチップ内で効率的(微量、迅速、簡便)に行うことができるマイクロ流路デバイスの開発が、生化学の研究、医療、創薬、ヘルスケア、環境、食品など、幅広い分野で注目されている。
【0003】
その中でも、紙をベースとしたペーパーマイクロ分析チップ(μPADs)は、基材として紙のような安価な材料を用いたものであり、かつ、紙自体の毛細管現象を利用することで、検体や検査液を電力を使わずに駆動させることができる点で優れている。また、ペーパーマイクロ分析チップは、小型で、低コストで、持ち運びが容易で、廃棄性も高い(燃やすだけで廃棄完了)という点でも優れている。そのため、ペーパーマイクロ分析チップを用いれば、誰でも簡単にPOC(point of care)による検査診断を低コストで実現することが可能となる。よって、医療設備の整っていない途上国や僻地、ならびに災害現場等での医療活動や、感染症の広がりを水際で食い止めなければならない空港等での検査デバイスとして、世界中で期待されている。又、自身の健康状態を管理・モニタリングできるヘルスケアデバイスや、通常の医療現場における様々な病理診断デバイスとしても注目を集めている。
【0004】
病理診断における生化学検査の一つとして電解質測定がある。生化学検査における電解質測定では、血中や尿中のイオン濃度(Na

、K

、Cl

等)を測定するものであって、「体内のイオン濃度バランス」を確認することができる。また、電解質測定によって、病気のスクリーニングも可能であり、さらには、災害現場等で、患者の生理機能(生命状態)を確認することも可能であって、大変重要な検査となっている。
【0005】
ペーパーマイクロ分析チップの一例として、特許文献1では、多孔質基材を用いた電位差測定が可能なマイクロ分析チップを含むシステムが提案されている。多孔質基材上に1つ以上の作用電極と1つの参照電極を設け、参照液による固定電位を示す参照電極と、検体のイオン濃度に応じた電位を示すイオン選択電極との2つの電極で構成され、該2電極間の電位差を測定することで検体のイオン濃度を測定することが開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、吸水性材料からなる標準液保持部を有する校正部材をこの標準液保持部と上記イオン感応膜を含むイオン感応部とが接離自在となるように設け、上記標準液保持部をイオン感応部に接触させた状態で該校正用標準液をこの標準液保持部に保持させて、測定および校正を行うことを可能とし、該校正部材を取り除く事で標準液を取り除き、次いで検体液の測定を行い、補正することにより分析チップ間のバラツキを低減することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許出願公開第2016/033438号明細書
特開平3-100452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ペーパーマイクロ分析チップは、いわゆるイムノクロマト法で行われるインフルエンザ検査や妊娠検査と同じように、一回の測定で使い切るディスポーサブル(使い捨て)な検査デバイスである為、各デバイス間のバラツキが少ないことが重要である。
【0009】
しかしながら、作製条件(例えば、使用材料のロット差、塗布装置の状態、製造時の環境差等)の違いにより、デバイスの状態に多少の違いが生じることがある。そのため、出来上がったデバイスから数個を抜き取り、同じ濃度のイオンを計測してみると、測定される電位に差が生じる場合がある。通常、その差は僅かであるが、非常に高い併行精度が求められる電解質測定では極めて重要な問題となる。
【0010】
このバラツキを解決する一手段として特許文献2に記載の方法があるが、より低コストで、測定に手間と時間が掛からない方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
トナー
6日前
キヤノン株式会社
検査装置
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
18日前
キヤノン株式会社
撮像装置
17日前
キヤノン株式会社
撮像装置
18日前
キヤノン株式会社
表示装置
18日前
キヤノン株式会社
搬送装置
21日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
定着装置
17日前
キヤノン株式会社
電子機器
21日前
キヤノン株式会社
撮像装置
24日前
キヤノン株式会社
現像装置
24日前
キヤノン株式会社
計測装置
今日
キヤノン株式会社
記録装置
25日前
キヤノン株式会社
電子機器
18日前
キヤノン株式会社
制御装置
10日前
キヤノン株式会社
撮像装置
10日前
キヤノン株式会社
表示装置
今日
キヤノン株式会社
液体収納容器
10日前
キヤノン株式会社
プリント基板
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
27日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
24日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
5日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
24日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
21日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
28日前
キヤノン株式会社
検査システム
17日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
6日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
28日前
キヤノン株式会社
二成分現像剤
6日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
24日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
24日前
続きを見る