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公開番号2024130867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040810
出願日2023-03-15
発明の名称シート処理装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B42C 9/00 20060101AFI20240920BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】 ヒータ面よりもコネクタがシートを加圧する方向に突出している構成でシート長さがヒータの発熱領域より長い場合においても、装置を損傷させることなくヒータがシート束を加圧できるシート処理装置を提供する。
【解決手段】 加熱部材に電力を供給するコネクタが加熱部材に装着されている状態で加熱部材のシートが接触する面よりも加熱部材がシートを加圧する方向に突出しており、搬入方向に関するシートの長さが、発熱領域よりも長く、かつ、シートが積載ユニットに搬入された時に搬入方向においてコネクタと重なる長さである場合、搬入方向に関してシートとコネクタが重なっている状態からシートとコネクタが重ならない状態になるように、搬入方向の上流側に向かって移動ユニットがシートを移動させた後に、シートに形成された接着剤の層を加熱および加圧することを特徴とするシート処理装置。
【選択図】 図16
特許請求の範囲【請求項1】
シート同士を接着するための接着剤の層が形成されたシートを積載する積載ユニットと、
前記接着剤の層を加熱する発熱領域を有する細長い加熱部材と、前記加熱部材に対向して設けられるシート受け部材と、を有し、前記積載ユニットに積載されているシートを前記加熱部材と前記シート受け部材とで挟み込んで加熱する熱圧着ユニットであって、前記加熱部材と前記シート受け部材の少なくとも一方を動かすことによりシートに形成された接着剤の層を加熱しながら加圧する熱圧着ユニットと、
前記積載ユニットに積載されたシートを前記加熱部材の長手方向に移動させる移動ユニットと、
シートの搬送経路に設けられ、前記積載ユニットへシートを搬送するための搬送ローラと、
を有し、前記加熱部材の長手方向に沿って前記積載ユニットへシートを搬入し、前記積載ユニットに積載されたシートに形成されている接着剤の層を加熱および加圧することにより複数枚のシートを接着するシート処理装置において、
前記加熱部材の長手方向における前記加熱部材の両端部のうち、シートを前記積載ユニットへ搬入する時のシートの搬入方向に関する下流側の端部に装着され、前記加熱部材に電力を供給するコネクタを有し、
前記コネクタは前記加熱部材に装着されている状態で前記加熱部材のシートが接触する面よりも前記加熱部材がシートを加圧する方向に突出しており、
シートを前記積載ユニットに搬入する時に前記搬入方向に関するシートの後端が前記搬送ローラを通過するとシートの後端が前記積載ユニットに積載される位置関係に前記搬送ローラと前記積載ユニットが設けられており、
前記搬入方向に関するシートの長さが、前記発熱領域よりも長く、かつ、シートが前記積載ユニットに搬入された時に前記搬入方向において前記コネクタと重なる長さである場合、前記搬入方向に関してシートと前記コネクタが重なっている状態からシートと前記コネクタが重ならない状態になるように、前記搬入方向の上流側に向かって前記移動ユニットがシートを移動させた後に、シートに形成された接着剤の層を加熱および加圧することを特徴するシート処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記加熱部材は、基板と、前記基板に形成された前記発熱領域となる発熱抵抗体と、を有するヒータであることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記加熱部材は、基板と、前記基板に形成された前記発熱領域となる発熱抵抗体と、を有するヒータと、前記ヒータにより加熱されシートと接触する板部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項4】
前記搬送ローラの軸方向に見た時に、前記積載ユニットと前記搬送ローラの少なくとも一部が前記搬入方向に関して重なる位置に前記搬送ローラが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項5】
前記搬送ローラの軸方向に見た時に、シートが前記搬送ローラと前記搬入方向に関して重なる位置まで、前記積載ユニットに積載されたシートを前記搬入方向の上流側に向かって移動させた後にシートに形成された接着剤の層を加熱および加圧することを特徴する請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項6】
接着剤の層を加熱および加圧されたシートが前記積載ユニットから搬出される時、前記積載ユニットへシートが搬入される経路とは別の経路へ搬出されることを特徴する請求項5に記載のシート処理装置。
【請求項7】
前記移動ユニットは前記積載ユニットに搬入されるシートの先端が当接してシートの移動を規制する規制部材を有し、
前記搬入方向に関するシートの長さが、前記発熱領域よりも長く、かつ、シートが前記積載ユニットに搬入された時に前記搬入方向において前記コネクタと重なる長さである場合、シートが前記積載ユニットに搬入された時、前記規制部材は前記搬入方向に関して前記コネクタのある位置から前記コネクタのある位置よりも前記搬入方向の下流側の位置の範囲でシートの先端と当接してシートの移動を規制し、
前記搬入方向に関するシートの長さが、前記発熱領域よりも短く、かつ、シートが前記積載ユニットに搬入された時に前記搬入方向においてシートと前記コネクタが重ならない長さである場合、前記規制部材は前記搬入方向に関して前記コネクタの位置より前記搬入方向の上流側の位置でシートの先端と当接してシートの移動を規制することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項8】
複数枚のシートを接着して接着済みのシート束を作成した後、後続のシートを前記接着済みのシート束に追加で接着する場合、前記接着済みのシート束を作成する際にシートが前記積載ユニットに搬入され、前記規制部材によりシートの移動を規制された位置と同じ位置で前記規制部材は前記後続のシートの先端と当接してシートの移動を規制することを特徴とする請求項7に記載のシート処理装置。
【請求項9】
前記搬入方向に交差する方向に関するシート上の端部に前記接着剤の層が形成されているシート同士を接着することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項10】
前記接着剤の層は粉体接着剤により形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシート処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに形成された接着剤の層を加熱および加圧することで複数のシートを接着するシート処理装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートの縁に接着用トナー層を形成し、接着用トナー層を加熱および加圧することでシート同士を接着して冊子を作製するシート処理装置が開示されている。シート処理装置には接着用トナー層を加熱するためのヒータが内蔵されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-075503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなヒータに対して、コネクタを装着して給電する構成とすると、ヒータ面よりもコネクタがシートを加圧する方向に突出する構造になることが考えられる。また、特許文献1のようなシート処理装置で、シート長さがヒータの発熱領域より長いシートの冊子を作製できるようにする場合、シート処理装置の接着処理部にシートを搬入すると、シート搬入方向でコネクタとシートが重なる位置関係になることが考えられる。この状態でヒータがシート束を加圧すると、コネクタ部分はヒータ面よりもシート側に突出しているので、コネクタ部分に強い力が加わり、装置に損傷を与える可能性がある。そこで、本発明は、ヒータ面よりもコネクタがシートを加圧する方向に突出している構成でシート長さがヒータの発熱領域より長い場合においても、装置を損傷させることなくヒータがシート束を加圧できるシート処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係るシート処理装置は、シート同士を接着するための接着剤の層が形成されたシートを積載する積載ユニットと、前記接着剤の層を加熱する発熱領域を有する細長い加熱部材と、前記加熱部材に対向して設けられるシート受け部材と、を有し、前記積載ユニットに積載されているシートを前記加熱部材と前記シート受け部材とで挟み込んで加熱する熱圧着ユニットであって、前記加熱部材と前記シート受け部材の少なくとも一方を動かすことによりシートに形成された接着剤の層を加熱しながら加圧する熱圧着ユニットと、前記積載ユニットに積載されたシートを前記加熱部材の長手方向に移動させる移動ユニットと、シートの搬送経路に設けられ、前記積載ユニットへシートを搬送するための搬送ローラと、を有し、前記加熱部材の長手方向に沿って前記積載ユニットへシートを搬入し、前記積載ユニットに積載されたシートに形成されている接着剤の層を加熱および加圧することにより複数枚のシートを接着するシート処理装置において、前記加熱部材の長手方向における前記加熱部材の両端部のうち、シートを前記積載ユニットへ搬入する時のシートの搬入方向に関する下流側の端部に装着され、前記加熱部材に電力を供給するコネクタを有し、前記コネクタは前記加熱部材に装着されている状態で前記加熱部材のシートが接触する面よりも前記加熱部材がシートを加圧する方向に突出しており、シートを前記積載ユニットに搬入する時に前記搬入方向に関するシートの後端が前記搬送ローラを通過するとシートの後端が前記積載ユニットに積載される位置関係に前記搬送ローラと前記積載ユニットが設けられており、前記搬入方向に関するシートの長さが、前記発熱領域よりも長く、かつ、シートが前記積載ユニットに搬入された時に前記搬入方向において前記コネクタと重なる長さである場合、前記搬入方向に関してシートと前記コネクタが重なっている状態からシートと前記コネクタが重ならない状態になるように、前記搬入方向の上流側に向かって前記移動ユニットがシートを移動させた後に、シートに形成された接着剤の層を加熱および加圧することを特徴する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ヒータ面よりもコネクタがシートを加圧する方向に突出している構成でシート長さがヒータの発熱領域より長い場合においても、装置を損傷させることなくヒータがシート束を加圧できるシート処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1に係る画像形成装置の概略図。
実施例1に係るプリンタ本体がシートに形成するトナー像を示す図。
実施例1に係るシート処理装置のバッファ部を示す図。
実施例1に係るバッファ部の動作を示す図(a~h)。
実施例1に係るシート処理装置の整合部を示す図。
実施例1に係る整合部の可動ユニットを示す図。
実施例1に係る整合部の動作を示す図(a~d)。
実施例1に係る熱圧着ユニットについて説明するための図。
実施例1に係る熱圧着ユニットの動作を示す図(a~f)。
実施例1に係るヒータの接点コネクタを示す図。
実施例1に係る熱圧着ユニットと積載ユニットの配置を表す斜視図。
実施例1に係る熱圧着ユニットに関する寸法図。
実施例1に係るシートと熱圧着ユニットの寸法比較図。
実施例1に係るシートのトナー層を示す図。
実施例1に係る画像形成システムの制御部のブロック図を示す図。
実施例1に係るヒータ部よりも長いシートの整合部の動作を示す図(a~g)。
実施例1に係るヒータ部よりも長いシートの整合動作を示す図。
実施例1に係るヒータ部よりも長いシートの整合部の動作を示す図(a~f)。
実施例1に係るヒータ部よりも長いシートの整合部の他の例における中間下ガイドの動作を示す図(a~b)。
実施例2に係るヒータ部よりも長いシートのトナー層を示す図。
実施例3に係る画像形成装置の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明において、「画像形成装置」とは、単機能プリンタ、複写機、複合機、商業用印刷機等、記録材(記録媒体)に画像を形成(記録)する装置を広く含むものとする。また、画像形成装置は、記録材に画像を形成する画像形成装置本体と、シート処理装置やシート給送装置等の機器とを連結したシステム(画像形成システム)であってもよい。
【実施例】
【0009】
本実施例に係るシート処理装置を有する画像形成装置の構成について、図1乃至図19を参照して説明する。ここでは、説明の順序として先に本実施例に係る画像形成装置の全体構成について説明し、次に本実施例に係るシート処理装置の構成について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置100の概略図である。画像形成装置100は、画像形成機能(印刷機能)を備えた画像形成装置本体としてのプリンタ本体101と、シート接着機能を備えたシート処理装置106と、を備える。つまり、画像形成装置100は、単独でも画像形成装置として機能するプリンタ本体101と、シート処理装置106と、によって構成された画像形成システムということができる。
【0010】
本実施例の画像形成装置100は、プリンタ本体101でシートSに1枚ずつ画像を形成し、複数枚のシートSをシート処理装置106において熱圧着することで、1台の装置で印刷と製本とを行った冊子を作成することができる。なお、シートSとしては、普通紙又は厚紙等の紙、コート紙のような表面処理が施されたシート材、プラスチックフィルム、布、又は、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を使用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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