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公開番号
2024131492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041772
出願日
2023-03-16
発明の名称
車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブ
出願人
住友理工株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
23/10 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】物性および耐候性に優れる車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブを提供する。
【解決手段】下記の(A)~(C)を含有し、ポリマー成分100質量%中、前記(A)が75質量%以上99質量%以下、前記(B)が1質量%以上25質量%以下であり、前記(A)および(B)の合計100質量部に対し、前記(C)が0.1質量部以上2.5質量部以下である車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物とする。車両用冷却液輸送チューブは、車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物からなる。
(A)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.2g/10分以上1.5g/10分以下であるプロピレン-α-オレフィンブロック共重合体
(B)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが2g/10分以上70g/10分以下であるプロピレン単独重合体
(C)カーボンブラック
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記の(A)~(C)を含有し、ポリマー成分100質量%中、前記(A)が75質量%以上99質量%以下、前記(B)が1質量%以上25質量%以下であり、前記(A)および(B)の合計100質量部に対し、前記(C)が0.1質量部以上2.5質量部以下である、車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
(A)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.2g/10分以上1.5g/10分以下であるプロピレン-α-オレフィンブロック共重合体
(B)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが2g/10分以上70g/10分以下であるプロピレン単独重合体
(C)カーボンブラック
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記(A)と前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートの差が、5g/10分以上である、請求項1に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが、10g/10分以上50g/10分以下である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
【請求項4】
ポリマー成分100質量%中、前記(A)が90質量%以上97質量%以下、前記(B)が3質量%以上10質量%以下である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
【請求項5】
前記(A)が、エチレン-プロピレンブロック共重合体である、請求項1または請求項2に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
【請求項6】
前記(A)と前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートの差が、5g/10分以上であり、
前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが、10g/10分以上50g/10分以下であり、
ポリマー成分100質量%中、前記(A)が90質量%以上97質量%以下、前記(B)が3質量%以上10質量%以下であり、
前記(A)が、エチレン-プロピレンブロック共重合体である、請求項1に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物からなる車両用冷却液輸送チューブ。
【請求項8】
前記(B)は、前記車両用冷却液輸送チューブの径方向の内部よりも外部に多く存在している、請求項7に記載の車両用冷却液輸送チューブ。
【請求項9】
レーザー溶着用である、請求項7または請求項8に記載の車両用冷却液輸送チューブ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブに関し、さらに詳しくは、自動車等の冷却システムにおける冷却液を輸送するためのチューブとして好適な車両用冷却液輸送チューブ用の樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ガソリン車や電気自動車などの冷却システムにおける冷却液を輸送するためのチューブとして、冷却液輸送チューブがある。冷却液輸送チューブには、耐熱性の観点から、ポリアミド樹脂がよく採用されている。近年、冷却液輸送チューブの材料として、コスト的に有利なポリプロピレン系樹脂が検討されている。また、ポリプロピレン系樹脂には、着色などを目的として、カーボンブラックが配合されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-091730号公報
特開2006-194318号公報
特開平1-225655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポリプロピレン樹脂にカーボンブラックを多く配合すると、チューブの物性が低下する。特に、低温物性が低下しやすい。一方、カーボンブラックの配合量が少ないと、耐候性が低下する。ポリプロピレン系樹脂を用いた冷却液輸送チューブにおいて、物性と耐候性を両立することは困難であった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、物性および耐候性に優れる車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物および車両用冷却液輸送チューブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物は、下記の(A)~(C)を含有し、ポリマー成分100質量%中、前記(A)が75質量%以上99質量%以下、前記(B)が1質量%以上25質量%以下であり、前記(A)および(B)の合計100質量部に対し、前記(C)が0.1質量部以上2.5質量部以下である。
(A)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.2g/10分以上1.5g/10分以下であるプロピレン-α-オレフィンブロック共重合体
(B)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが2g/10分以上70g/10分以下であるプロピレン単独重合体
(C)カーボンブラック
【0007】
前記(A)と前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートの差は、5g/10分以上であるとよい。前記(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートは、10g/10分以上50g/10分以下であるとよい。ポリマー成分100質量%中、前記(A)は90質量%以上97質量%以下、前記(B)は3質量%以上10質量%以下であるとよい。前記(A)は、エチレン-プロピレンブロック共重合体であるとよい。
【0008】
そして、本発明に係る車両用冷却液輸送チューブは、上記車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物からなる。
【0009】
前記(B)は、前記車両用冷却液輸送チューブの径方向の内部よりも外部に多く存在しているとよい。また、レーザー溶着用であるとよい。
【0010】
(1)本発明に係る車両用冷却液輸送チューブ用樹脂組成物は、下記の(A)~(C)を含有し、ポリマー成分100質量%中、前記(A)が75質量%以上99質量%以下、前記(B)が1質量%以上25質量%以下であり、前記(A)および(B)の合計100質量部に対し、前記(C)が0.1質量部以上2.5質量部以下である。
(A)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.2g/10分以上1.5g/10分以下であるプロピレン-α-オレフィンブロック共重合体
(B)230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが2g/10分以上70g/10分以下であるプロピレン単独重合体
(C)カーボンブラック
(【0011】以降は省略されています)
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