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公開番号
2024158932
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074573
出願日
2023-04-28
発明の名称
硬化性組成物
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08F
290/14 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐アルコール性に優れた硬化性組成物の提供。
【解決手段】成分(A):フルオロポリエーテル基含有化合物、成分(B):(メタ)アクリルモノマー、及び成分(C):ラジカル重合開始剤を含み、前記フルオロポリエーテル基含有化合物は、下記式(A1)又は(A2)で表される化合物の少なくとも一方を含む、硬化性組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024158932000034.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">22</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">162</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
成分(A):フルオロポリエーテル基含有化合物、
成分(B):(メタ)アクリルモノマー、及び
成分(C):ラジカル重合開始剤
を含み、
前記フルオロポリエーテル基含有化合物は、下記式(A1)又は(A2):
JPEG
2024158932000029.jpg
22
162
[式中:
R
F2
は、それぞれ独立して、-Rf
2
p
-R
F
-O
q
-であり、
Rf
2
は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり、
R
F
は、それぞれ独立して、二価のフルオロポリエーテル基であり、
pは、0又は1であり、
qは、それぞれ独立して、0又は1であり、
X
A
は、それぞれ独立して、単結合、又は二価の有機基であり、
X
B
は、それぞれ独立して、(m+1)価の基であり、
ただし、各式中、少なくとも1つのX
B
は、加水分解性シリル基を含有する(m+1)価の基であり、
R
Ac
は、それぞれ独立して、-X
D
-X
E
(-X
F
-OCO-CR
5
=CH
2
)
m’
であり、
X
D
は、単結合、又は二価の基であり、
X
E
は、単結合、又は(m’+1)価の基であり、
X
F
は、それぞれ独立して、単結合、又は二価の基であり、
R
5
は、水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1~8の一価の有機基であり、
m’は、1~10の整数であり、
mは、それぞれ独立して、0~10の整数であり、
R
a
は、それぞれ独立して、(m3+2)価の有機基であり、
m3は、0~4の整数であり、
ただし、m及びm3の少なくとも一方は、1以上であり、
R
g
は、それぞれ独立して、-NR
c
CO-R
e
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
成分(A)の含有量は、成分(A)と成分(B)の合計量に対して、5.0質量%以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
成分(A)の含有量は、成分(A)と成分(B)の合計量に対して、0.1~5.0質量%である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
R
F
は、それぞれ独立して、式:
-(OC
6
F
12
)
a
-(OC
5
F
10
)
b
-(OC
4
F
8
)
c
-(OC
3
R
Fa
6
)
d
-(OC
2
F
4
)
e
-(OCF
2
)
f
-
[式中、R
Fa
は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子又は塩素原子であり、
a、b、c、d、e及びfは、それぞれ独立して、0~200の整数であって、a、b、c、d、e及びfの和は1以上であり、a、b、c、d、e又はfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、ただし、すべてのR
Fa
が水素原子又は塩素原子である場合、a、b、c、e及びfの少なくとも1つは、1以上である。]
で表される基である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
R
F
は、それぞれ独立して、下記式(f1)、(f2)、(f3)、(f4)、(f5)、又は(f6):
-(OC
3
F
6
)
d
-(OC
2
F
4
)
e
- (f1)
[式中、dは1~200の整数であり、eは、0又は1である。]、
-(OC
4
F
8
)
c
-(OC
3
F
6
)
d
-(OC
2
F
4
)
e
-(OCF
2
)
f
- (f2)
[式中、c及びdは、それぞれ独立して、0~30の整数であり;
e及びfは、それぞれ独立して、1~200の整数であり;
c、d、e及びfの和は、10~200の整数であり;
添字c、d、e又はfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は、式中において任意である。]、
-(R
6
-R
7
)
g
- (f3)
[式中、R
6
は、OCF
2
又はOC
2
F
4
であり;
R
7
は、OC
2
F
4
、OC
3
F
6
、OC
4
F
8
、OC
5
F
10
及びOC
6
F
12
から選択される基であるか、あるいは、これらの基から選択される2又は3つの基の組み合わせであり;
gは、2~100の整数である。]、
-(R
6
-R
7
【請求項6】
X
E
は、単結合である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
X
E
は、-X
G
-X
H
であり、
X
G
は、
単結合、
C
1-6
アルキレン基、
-(CH
2
)
z9
-O-(CH
2
)
z10
-(式中、z9は、0~6の整数であり、z10は、0~6の整数である)、又は、
-(CH
2
)
z11
-フェニレン-(CH
2
)
z12
-(式中、z11は、0~6の整数であり、z12は、0~6の整数である)
であり、
X
H
は、下記
JPEG
2024158932000031.jpg
21
55
であり、
R
8
は、水素原子、又はC
1-6
アルキル基である、
請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
X
D
は、-O-、-CO-、-COO-、-OCO-、-CONH-、-NHCO-、-OCONH-、-NHCOO-、-NH-CO-NH-、-CH
2
CH(OH)CH
2
-、-CH(CH
2
OH)CH
2
-、-(OSiR
14
2
)
d5
-、
JPEG
2024158932000032.jpg
28
89
[式中、*及び**は、結合位置を示し、*はX
B
に結合し、**はX
E
に結合する。]
であり、
R
14
は、C
1-6
アルキル基、又はC
6-16
アリール基であり、
d5は、1~10の整数である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項9】
X
F
は、
単結合、
C
1-6
アルキレン基、
-(CH
2
)
z5
-O-(CH
2
)
z6
-(式中、z5は、0~6の整数であり、z6は、0~6の整数である)、又は、
-(CH
2
)
z7
-フェニレン-(CH
2
)
z8
-(式中、z7は、0~6の整数であり、z8は、0~6の整数である)
である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項10】
R
5
は、水素原子、又はメチル基である、請求項1に記載の硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、含フッ素化合物を含む硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ある種の含フッ素化合物を含む組成物は、優れた撥水性、撥油性、防汚性などを有する硬化物を与えることが知られている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-6843号公報
国際公開第2019/088126号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、耐アルコール性に優れた硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の態様を含む。
[1] 成分(A):フルオロポリエーテル基含有化合物、
成分(B):(メタ)アクリルモノマー、及び
成分(C):ラジカル重合開始剤
を含み、
前記フルオロポリエーテル基含有化合物は、下記式(A1)又は(A2):
JPEG
2024158932000001.jpg
22
162
[式中:
R
F2
は、それぞれ独立して、-Rf
2
p
-R
F
-O
q
-であり、
Rf
2
は、1個又はそれ以上のフッ素原子により置換されていてもよいC
1-6
アルキレン基であり、
R
F
は、それぞれ独立して、二価のフルオロポリエーテル基であり、
pは、0又は1であり、
qは、それぞれ独立して、0又は1であり、
X
A
は、それぞれ独立して、単結合、又は二価の有機基であり、
X
B
は、それぞれ独立して、(m+1)価の基であり、
ただし、各式中、少なくとも1つのX
B
は、加水分解性シリル基を含有する(m+1)価の基であり、
R
Ac
は、それぞれ独立して、-X
D
-X
E
(-X
F
-OCO-CR
5
=CH
2
)
m’
であり、
X
D
は、単結合、又は二価の基であり、
X
E
は、単結合、又は(m’+1)価の基であり、
X
F
は、それぞれ独立して、単結合、又は二価の基であり、
R
5
は、水素原子、ハロゲン原子、又は炭素数1~8の一価の有機基であり、
m’は、1~10の整数であり、
mは、それぞれ独立して、0~10の整数であり、
R
a
は、それぞれ独立して、(m3+2)価の有機基であり、
m3は、0~4の整数であり、
ただし、m及びm3の少なくとも一方は、1以上であり、
R
g
は、それぞれ独立して、-NR
c
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、耐アルコール性に優れた硬化性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において用いられる場合、「1価の有機基」とは、炭素を含有する1価の基を意味する。1価の有機基としては、特に限定されないが、炭化水素基又はその誘導体であり得る。炭化水素基の誘導体とは、炭化水素基の末端又は分子鎖中に、1つ又はそれ以上のN、O、S、Si、アミド、スルホニル、シロキサン、カルボニル、カルボニルオキシ等を有している基を意味する。尚、単に「有機基」と示す場合、1価の有機基を意味する。また、「2価の有機基」とは、炭素を含有する2価の基を意味する。かかる2価の有機基としては、有機基からさらに1個の水素原子を脱離させた2価の基が挙げられる。3価以上の有機基も同様に、有機基から所定の数の水素原子を脱離させた基を意味する。
【0008】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」とは、炭素及び水素を含む基であって、炭化水素から水素原子を脱離させた基を意味する。かかる炭化水素基としては、特に限定されるものではないが、C
1-20
炭化水素基、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基等が挙げられる。上記「脂肪族炭化水素基」は、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれであってもよく、飽和又は不飽和のいずれであってもよい。また、炭化水素基は、1つ又はそれ以上の環構造を含んでいてもよい。炭化水素基は、1つ又はそれ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0009】
本明細書において用いられる場合、「炭化水素基」の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、1個又はそれ以上のハロゲン原子により置換されていてもよい、C
1-6
アルキル基、C
2-6
アルケニル基、C
2-6
アルキニル基、C
3-10
シクロアルキル基、C
3-10
不飽和シクロアルキル基、5~10員のヘテロシクリル基、5~10員の不飽和ヘテロシクリル基、C
6-10
アリール基及び5~10員のヘテロアリール基から選択される1個又はそれ以上の基が挙げられる。
【0010】
本明細書において用いられる場合、「加水分解性基」とは、加水分解反応を受け得る基を意味し、すなわち、加水分解反応により、化合物の主骨格から脱離し得る基を意味する。加水分解性基の例としては、-OR
j
、-OCOR
j
、-O-N=CR
j
2
、-NR
j
2
、-NHR
j
、-NCO、-NCO、又はハロゲン(これら式中、R
j
は、置換又は非置換のC
1-4
アルキル基を示す)などが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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