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公開番号
2024159192
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023075031
出願日
2023-04-28
発明の名称
成形体
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
5/00 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】使用時にその表面が高温環境に晒された場合であっても、柄部の変色を抑制することが可能であり、使用時又は使用後の柄部の外観品質を当初の柄部の外観品質と同等に維持することが可能な成形体の提供。
【解決手段】基材2を備える成形体1であって、前記基材は、その裏面側に、染料を含む柄部23を備え、前記基材の厚みL(m)と、前記基材の温度伝導率α(m
2
/sec)と、前記柄部に変色が生じる温度T(℃)との間に、下記式(1):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024159192000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">19</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表される関係が成立する、成形体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材を備える成形体であって、
前記基材は、その裏面側に、染料を含む柄部を備え、
前記基材の厚みL(m)と、前記基材の温度伝導率α(m
2
/sec)と、前記柄部に変色が生じる温度T(℃)との間に、下記式(1):
TIFF
2024159192000006.tif
19
170
で表される関係が成立する、成形体。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記基材は、透明または半透明である、請求項1に記載の成形体。
【請求項3】
水まわり部材またはその一部を構成する素材として使用される、請求項1または2に記載の成形体。
【請求項4】
前記水まわり部材は、キッチンカウンターまたは洗面カウンターであり、前記基材の表面は、当該キッチンカウンターまたは洗面カウンターの表面として使用される、請求項3に記載の成形体。
【請求項5】
前記基材の中間点ガラス転移温度(Tmg)は、60℃以上240℃以下である、請求項4に記載の成形体。
【請求項6】
前記基材の中間点ガラス転移温度(Tmg)は、100℃以上180℃以下である、請求項5に記載の成形体。
【請求項7】
前記基材の厚みが10mmであるときの全光線透過率が90%以上である、請求項4に記載の成形体。
【請求項8】
前記基材の裏面に裏面層をさらに備える、請求項1または2に記載の成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形体に関する。詳細には、裏面側に柄部を備える成形体であって、使用時にその表面が高温環境に晒された場合であっても、柄部の変色を抑制することが可能な成形体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、キッチンや洗面所のカウンター、浴室の浴槽などの水まわり部材として、樹脂成形体やガラス成形体が使用されている。これらの水まわり部材にデザイン性を付与するため、例えば樹脂成形体やガラス成形体の裏面側を加飾することが行われている。このような加飾の方法として、昇華転写法が知られている。
【0003】
例えば、特開2000-1096号公報(特許文献1)には、熱により昇華する加飾材料を所定パターン模様で印刷した昇華転写シートを水回り樹脂成形体の加飾対象面に当て、熱プレスにより加飾材料を昇華及び加飾対象面内部に染み込ませることにより、昇華転写シートのパターン模様を加飾対象面に転写することを特徴とする加飾方法が開示されている。
【0004】
また、特開2000-233598号公報(特許文献2)には、合成樹脂製の透明な基部の裏面側内部まで着色した着色部分を有する加飾成形体が開示され、当該着色部分は、基部の裏面に昇華性インクで印刷された転写シートを合わせ、この状態で転写加熱して昇華性染料を基部内部に浸透させることにより得られることが開示されている。
【0005】
他方、特開2006-321057(特許文献3)には、昇華性の染色剤を含有したインクを樹脂層に昇華転写し、浸透させて、柄を形成したラミネート鋼板をウレタン発泡に付して断熱パネル(冷蔵庫用ドア外装パネルなど)を作製する場合において、ウレタン発泡熱により昇華性染色剤が再昇華され、それにより引き起こされる柄の変色を、柄が形成される樹脂層のガラス転移温度をウレタン発泡熱以上にすることで防ぐことが開示されている(例えば、段落0072を参照)。また、特許文献3によれば、上記にように作製された冷蔵庫用ドア外装パネルの柄を形成する昇華性染色剤は、パネルの使用時において、生活環境範囲内での熱では再昇華しないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-1096号公報
特開2000-233598号公報
特開2006-321057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3によれば、冷蔵庫用ドア外装パネルの製造時において、昇華性インクにより形成された柄のウレタン発泡熱による変色、および冷蔵庫が使用される際にドア外装パネルが晒され得る熱環境下における柄の変色を防ぐことができるとされているが、冷蔵庫用ドア外装パネルがその使用時において高熱環境下に置かれることは通常あり得ないため、引用文献3においては、成形体がその使用時に高熱環境下に置かれることはそもそも考慮されていないと理解される。
一方、本発明者らは、裏面側に昇華性インクにより形成された柄部を備える成形体が高熱環境下で使用される場合を考慮し、その場合一旦形成された柄部(以下、「当初の柄部」という)が高熱による変色を起こし、柄部の意匠が経時的に損なわれるとの新規な課題を見出した。例えば、当該成形体を水まわり部材またはその一部を構成する素材として使用する場合、キッチンカウンターの上にはコンロで加熱された鍋等が置かれ、また洗面カウンターの上には高熱を発するドライヤーやコテ等が置かれ得るため、当該成形体にあっては、その使用時において、高温環境に晒され、当初の柄部が高熱による変色を起こすことがある。そして、使用時における柄部の高熱による変色を防ぐためには、成形体固有の材料特性である、物体内における熱の広がりやすさの度合いを示す温度伝導率と、成形体の厚みとが重要な要素であることを見出した。本発明は斯かる知見に基づくものである。
【0008】
したがって、本発明は、使用時にその表面が高温環境に晒された場合であっても、柄部の変色を抑制することが可能であり、使用時又は使用後の柄部の外観品質を当初の柄部の外観品質と同等に維持することが可能な成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による成形体は、
基材を備え、
前記基材は、その裏面側に、染料を含む柄部を備え、
前記基材の厚みL(m)と、前記基材の温度伝導率α(m
2
/sec)と、前記柄部に変色が生じる温度T(℃)との間に、下記式(1):
TIFF
2024159192000002.tif
19
170
で表される関係が成立することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用時にその表面が高温環境に晒された場合であっても、柄部の変色を抑制することが可能であり、使用時又は使用後の柄部の外観品質を当初の柄部の外観品質と同等に維持することが可能な成形体が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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