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公開番号2024155163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069622
出願日2023-04-20
発明の名称樹脂粒子の製造方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類C08J 3/16 20060101AFI20241024BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高温定着性に優れ、高画質の画像が得られる樹脂粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、結着樹脂及び離型剤を含有する樹脂粒子の製造方法であって、
a)ポリエステル樹脂を含む前記結着樹脂を有機溶媒に溶解または分散させた油相を作製する工程と、
b)前記離型剤と有機溶媒とを混合し、加熱後、冷却により析出させて分散液を作製する工程と、
c)前記結着樹脂及び前記離型剤を含む樹脂粒子を凝集させる工程を含み、
b)の冷却過程において離型剤が析出し始めるまでの降温速度をA、離型剤が完全に析出し終わるまでの降温速度をBとしたときに、A≦2Bである、樹脂粒子の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂及び離型剤を含有する樹脂粒子の製造方法であって、
a)ポリエステル樹脂を含む前記結着樹脂を有機溶媒に溶解または分散させた油相を作製する工程と、
b)前記離型剤と有機溶媒とを混合し、加熱後、冷却により析出させて分散液を作製する工程と、
c)前記結着樹脂及び前記離型剤を含む樹脂粒子を凝集させる工程とを含み、
b)の冷却過程において離型剤が析出し始めるまでの降温速度をA、離型剤が完全に析出し終わるまでの降温速度をBとしたときに、A≦2Bである、
樹脂粒子の製造方法。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記b)の工程において、離型剤とともに少なくともスチレンアクリル樹脂を含む第2成分の材料を混合する請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
b)で作製した分散液をa)で作製した油相に混合し、水を添加して油中水型分散液から水中油型分散液に転相させる工程を有する請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
b)で作製した分散液を、c)の凝集工程に加える請求項1又は2に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、オフセット印刷に迫る高画質印刷への要求が高くなっている。高画質印刷を満たす要件の中でも、幅広い定着性の実現や光沢ムラの抑制のためには、トナー内部の離型剤の均一性が重要である。
【0003】
特許文献1では、高温側の定着性を維持する方法として、製造時にプレポリマーを添加して、トナー粒子形成後に重合させる方法が開示されている。しかしながら、この方法で製造されるトナーでは、光沢ムラを低減するためには不十分であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、高温定着性に優れ、高画質の画像が得られる樹脂粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
トナー内部の離型剤の均一性について検討した結果、離型剤を析出させる際の冷却温度をコントロールすることで、離型剤の結晶性を高め、分散径を小さくし、粒子内部での離型剤の均一性を制御できることを見出した。
【0006】
本発明は、結着樹脂及び離型剤を含有する樹脂粒子の製造方法であって、
a)ポリエステル樹脂を含む前記結着樹脂を有機溶媒に溶解または分散させた油相を作製する工程と、
b)前記離型剤と有機溶媒とを混合し、加熱後、冷却により析出させて分散液を作製する工程と、
c)前記結着樹脂及び前記離型剤を含む樹脂粒子を凝集させる工程とを含み、
b)の冷却過程において離型剤が析出し始めるまでの降温速度をA、離型剤が完全に析出し終わるまでの降温速度をBとしたときに、A≦2Bである、
樹脂粒子の製造方法である。
【0007】
b)の工程において、離型剤が析出する際には発熱反応が伴うために、降温速度Bは降温速度Aよりも小さくなるが(A>B)、A≦2Bとなるように、降温速度Bを制御することで離型剤の結晶性が上がり、析出後の離型剤の分散径を小さくすることが可能となる。離型剤粒子の分散径を小さくすることで、樹脂粒子中の離型剤の分散径も小さくすることができ、定着時の光沢ムラを低減できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高温定着性に優れ、高画質の画像を得られる樹脂粒子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る樹脂粒子の製造方法について、詳細に説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、本明細書において数値範囲を示す「~」は、別段の断りがない限り、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
なお、本発明は樹脂粒子の製造方法に係るものであるが、以下では樹脂粒子の具体例としてトナーを例に挙げて本発明を説明する。従って、以下では樹脂粒子をトナーという。
(【0011】以降は省略されています)

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