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公開番号2024131380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041602
出願日2023-03-16
発明の名称ワイヤソー切断装置
出願人株式会社大林組,ダイヤモンド機工株式会社,株式会社コンセック,第一カッター興業株式会社
代理人個人,個人
主分類B26D 1/46 20060101AFI20240920BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】円筒壁の切断に適したワイヤソー切断装置を提供する。
【解決手段】ワイヤソー切断装置10は、ワイヤWを用いて、円筒壁100を内側面102から切断する。ワイヤソー切断装置10は、ワイヤWを巻回して回転させるワイヤ駆動部と、内側面102で開口し対象物の径方向に延在する一対のコア孔Hのそれぞれに先端を挿入可能な一対のアーム部材11と、各アーム部材11の一方の端部に設けられ、対象物の切断時にワイヤを巻回する先端プーリ57と、先端プーリ57をアーム部材11の延在方向に移動させるためにアーム部材11を駆動させる可動機構部45と、を備え、各アーム部材11は、他方の端部から先端プーリ57が設けられた端部に向かって当該各アーム部材11の間隔が拡がるように延在する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ワイヤを用いて、対象物を切断するワイヤソー切断装置において、
前記ワイヤを巻回して回転させるワイヤ駆動部と、
前記対象物の切断時に前記ワイヤを巻回する先端プーリを先端に備える一対のアーム部材と、
前記アーム部材を、前記先端プーリが前記対象物を切断する切断位置及び前記先端プーリが前記対象物から離れた待避位置との間で前進及び後退させる可動機構部と、を備え、
前記各アーム部材は、他方の端部から前記先端プーリが設けられた前記端部に向かって当該各アーム部材の間隔が拡がるように延在することを特徴とするワイヤソー切断装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記アーム部材を進退させる開口部を有し先端が湾曲したカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記対象物の切断時に、前記対象物の曲面に当接する、請求項1に記載のワイヤソー切断装置。
【請求項3】
一対の待機用プーリをさらに備え、
非切断時に、前記ワイヤは、前記先端プーリから外れ、前記各待機用プーリに掛け渡され、
切断時に、前記先端プーリが前記各待機用プーリの間に前進することにより、前記先端プーリに巻回される、請求項1に記載のワイヤソー切断装置。
【請求項4】
前記ワイヤを前記対象物に押し付ける張力を前記ワイヤに付与する張力付与部と、
待機用プーリと、変換プーリとをさらに備え、
前記先端プーリは、前記アーム部材の延在方向と平行な第1面内において前記ワイヤを巻回し、
前記ワイヤ駆動部と前記張力付与部とは、前記第1面と直交する第2面内において前記ワイヤを巻回し、
前記待機用プーリは、前記第1面内において前記ワイヤを巻回するように、1対の前記アーム部材の外側に配置され、
前記変換プーリは、前記ワイヤの巻回方向を、前記第1面内と前記第2面内との間で変換する、請求項1に記載のワイヤソー切断装置。
【請求項5】
前記アーム部材は、中空形状の棒状部を有し、
前記棒状部の一方の端部には前記先端プーリが設けられ、他方の端部には前記棒状部内の粉塵を含む空気を吸引するための集塵ホースが連結される、請求項1に記載のワイヤソー切断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤによって切断を行なうワイヤソー切断装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートブロック等を切断する場合に、ワイヤを高速回転させて切断するワイヤソーを用いる場合がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、本体部と、本体部に間隔をおいて取り付けられた一対のスタンド部とを有したワイヤソー切断装置が記載されている。このワイヤソー切断装置において、本体部は、ワイヤを巻回する駆動プーリ及び第1プーリを内蔵するケース部材を備えている。各スタンド部は、集塵装置に接続される中空のオフセットスタンドと、オフセットスタンドの先端部に取り付けられワイヤを巻回する先端プーリとを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-155220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ワイヤソー切断装置の各スタンド部は、平行に延在している。ワイヤソー切断装置は、スタンド部を、コンクリートブロックの平面で開口し、且つコンクリートブロック内に平行に延在する一対の孔に挿入する。
【0005】
一方、切断対象には、平行に延在する孔が形成されるとは限らない。例えば円筒状のコンクリートブロックをワイヤソー切断装置によって切断する際、コンクリートブロックの径方向に延在する孔を形成するとともに、ワイヤソー切断装置のスタンド部をこれらの孔に挿入してブロックを切り出すことがある。しかし、上記ワイヤソー切断装置では、このような孔にスタンド部を挿入しにくいといった課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのワイヤソー切断装置は、ワイヤを用いて、対象物を内側面から切断するワイヤソー切断装置において、前記ワイヤを巻回して回転させるワイヤ駆動部と、前記対象物の切断時に前記ワイヤを巻回する先端プーリを先端に備える一対のアーム部材と、前記アーム部材を、前記先端プーリが前記対象物を切断する切断位置及び前記先端プーリが前記対象物から離れた待避位置との間で前進及び後退させる可動機構部と、を備え、前記各アーム部材は、他方の端部から前記先端プーリが設けられた前記端部に向かって当該各アーム部材の間隔が拡がるように延在する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、円筒壁の切断に適したワイヤソー切断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態におけるワイヤソー切断装置を含む解体システムの上面図である。
実施形態におけるワイヤソー切断装置の斜視図である。
実施形態におけるワイヤソー切断装置の側面図である。
実施形態におけるワイヤソー切断装置の上面図である。
実施形態におけるガイド部材の模式図である。
実施形態におけるワイヤソー切断装置の背面図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断開始前の動作の説明図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断開始直後の動作の説明図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断途中の動作の説明図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断途中であって、一方のアーム部材の先端が孔の端部に到着した時の動作の説明図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断終了時の動作の説明図である。
実施形態のワイヤソー切断装置の切断終了後にアーム部材を戻す途中の動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図12を参照して、ワイヤソー切断装置の一実施形態を説明する。ワイヤソー切断装置は切断対象物(以下、対象物という)を解体する解体システムに含まれる。本実施形態では、解体システムを、原子炉の内部コンクリートを分割して解体するものとして説明する。内部コンクリートは、切断前において円筒状の形状を有する。内部コンクリートは、放射性廃棄物であって、高耐震性を有するために高密度で太径(例えば直径30mm等)の鉄筋を用いた鉄筋コンクリートで構成されている。内部コンクリートの切断は、作業者によって遠隔操作で行われる。作業者は、カメラにより解体システム1を撮像した画像をモニターで確認しながら、各装置を操作することが可能である。
【0010】
<解体システム>
図1は、解体システム1の概略を示す。解体システム1は、回転ステージ2、穿孔装置3及びワイヤソー切断装置10を備える。内部コンクリートである円筒壁100は、水平方向(図1中、XY平面と平行な方向)における断面が環状の形状を有している。円筒壁100の切断が進むに伴い、円筒壁100の水平方向の断面は、半円状や扇形(又は台形)の形状となる。円筒壁100は、凸曲面である外側面(図示略)及び凹曲面である内側面102を有する。内側面102は曲面であって、外側面に比べ曲率が大きい。内側面102は内側の空間101を画定する。
(【0011】以降は省略されています)

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