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公開番号
2024133769
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023043732
出願日
2023-03-20
発明の名称
構造物の構築方法
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E04B
1/16 20060101AFI20240926BHJP(建築物)
要約
【課題】鉄筋の納まりの検討やセメント組成物の養生後における型枠の解体・撤去が不要な構造物の構築方法を提供する。
【解決手段】構造物の構築方法は、繊維系材料を含む型枠ピース15を製作する型枠ピース製作ステップと、型枠ピース15を施工現場で接合して柱や梁などの構造材用型枠16を形成する構造材用型枠形成ステップと、構造材用型枠16の内側にセメント組成物17を打設するセメント組成物打設ステップと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維系材料を含む型枠ピースを製作する型枠ピース製作ステップと、
前記型枠ピースを接合して構造材用型枠を形成する構造材用型枠形成ステップと、
前記構造材用型枠の内側にセメント組成物を打設するセメント組成物打設ステップと、を有する
構造物の構築方法。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記構造材用型枠は、筒状型枠である
請求項1に記載の構造物の構築方法。
【請求項3】
前記構造材用型枠は、上部が開放された凹型型枠、又は、一対の側型枠である
請求項1に記載の構造物の構築方法。
【請求項4】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの接合側小口に形成された小口凹凸部を嵌合させる小口嵌合接合である
請求項1~3のいずれか一項に記載の構造物の構築方法。
【請求項5】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの接合側対向面を重ね合わせて嵌合させる重合式嵌合接合である
請求項1に記載の構造物の構築方法。
【請求項6】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの内側における内側接合である
請求項1または3に記載の構造物の構築方法。
【請求項7】
前記内側接合は、前記型枠ピースの小口面を当接させるとともに、前記小口面を跨ぐように前記型枠ピースの内側面に一体成形された内側突き出し嵌合部を嵌合させる内側嵌合接合である
請求項6に記載の構造物の構築方法。
【請求項8】
前記内側接合は、前記型枠ピースの小口面を跨ぐように前記型枠ピースの内側に設置される鎹材で接合される内側かすがい接合である
請求項6に記載の構造物の構築方法。
【請求項9】
前記内側接合は、前記型枠ピースの小口面を跨ぐように前記型枠ピースの内側にボルト接合された板材で接合される内側ボルト接合である
請求項6に記載の構造物の構築方法。
【請求項10】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの接合側端部に一体成形された鉤型嵌合部を嵌合させる鉤型嵌合接合である
請求項1に記載の構造物の構築方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の構築方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の躯体となる構造物の構築方法として、コンクリートなどのセメント組成物を用いた方法が知られている。こうした構造物の構築方法として、例えば特許文献1には、構造物の形状に応じて型枠を設置するとともに型枠の内側に鉄筋などの配設したのち、型枠の内側にセメント組成物を打設する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-094476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、鉄筋の納まりを検討する必要やセメント組成物の養生後に型枠を解体・撤去する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する構造物の構築方法は、繊維系材料を含む型枠ピースを製作する型枠ピース製作ステップと、前記型枠ピースを接合して構造材用型枠を形成する構造材用型枠形成ステップと、前記構造材用型枠の内側にセメント組成物を打設するセメント組成物打設ステップと、を有する。これにより、型枠を解体・撤去する必要がなくなる。また、構造材に働く力に型枠ピースが対抗できるため、鉄筋の納まりを検討する必要がなくなる。
【0006】
上記構成においては、型枠ピースを接合することにより、構造材用型枠として、筒状型枠を形成することができる。
上記構成においては、型枠ピースを接合することにより、構造材用型枠として、上部が開放された凹型型枠、又は、一対の側型枠を形成することができる。
【0007】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの接合側小口に形成された小口凹凸部を嵌合させる小口嵌合接合であってもよい。これにより、一方の型枠ピースに対して他方の型枠ピースをスライドさせて小口凹凸部を嵌合させることにより構造材用型枠を形成することができる。
【0008】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの接合側対向面を重ね合わせて嵌合させる重合式嵌合接合であってもよい。これにより、接合側対向面が重なり合う部分において構造材用型枠の強度を高めることができる。
【0009】
前記構造材用型枠形成ステップにおける前記型枠ピースの接合は、前記型枠ピースの内側における内側接合であることが好ましい。これにより、型枠ピースの内側に接合部が配設されるため、構造物の見栄えをよくすることができる。また、セメント組成物による接合部の拘束効果も得られる。
【0010】
前記内側接合は、前記型枠ピースの小口面を当接させるとともに、前記小口面を跨ぐように前記型枠ピースの内側面に一体成形された内側突き出し嵌合部を嵌合させる内側嵌合接合であってもよい。小口面を跨ぐようにして内側突き出し嵌合部が嵌合することにより、型枠ピースの境界部分における強度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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