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公開番号2024144897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057067
出願日2023-03-31
発明の名称室内墓及び室内墓の製造方法
出願人個人
代理人個人
主分類E04H 13/00 20060101AFI20241004BHJP(建築物)
要約【課題】複数の故人の遺骨を納めることができる、室内墓及び室内墓の製造方法を提供する。
【解決手段】室内墓は、住宅内に設置され、納骨室体を備える。納骨室体は、遺骨を納めた容器が収納される納骨室を内部に含み、納骨室を閉鎖及び開放する蓋体を含む。納骨室は、蓋体によって閉鎖された状態では、第一平面、第二平面、第三平面、第四平面、第五平面及び第六平面を含む内壁面によって囲まれた空間である。第一平面は、納骨室の水平な奥行方向の手前側に配置される。第二平面は、納骨室の奥行方向の奥側に配置され、奥行方向に第一平面と向かい合う。第三平面は、納骨室の水平な幅方向の左側に配置される。第四平面は、納骨室の幅方向の右側に配置され、幅方向に第三平面と向かい合う。第五平面は、納骨室の鉛直な高さ方向の上側に配置される。第六平面は、納骨室の高さ方向の下側に配置され、高さ方向に第五平面と向かい合う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
住宅内に設置される室内墓であって、
遺骨を納めた容器が収納される納骨室を内部に含む、納骨室体を備え、
前記納骨室体は、前記納骨室を閉鎖及び開放する蓋体を含み、
前記納骨室は、前記蓋体によって閉鎖された状態では、第一平面、第二平面、第三平面、第四平面、第五平面及び第六平面を含む内壁面によって囲まれた空間であり、
前記第一平面は、前記納骨室の水平な奥行方向の手前側に配置され、
前記第二平面は、前記納骨室の前記奥行方向の奥側に配置され、前記奥行方向に前記第一平面と向かい合い、
前記第三平面は、前記納骨室の前記奥行方向に直交する水平な幅方向の左側に配置され、
前記第四平面は、前記納骨室の前記幅方向の右側に配置され、前記幅方向に前記第三平面と向かい合い、
前記第五平面は、前記納骨室の前記奥行方向及び前記幅方向の両方向に直交する鉛直な高さ方向の上側に配置され、
前記第六平面は、前記納骨室の前記高さ方向の下側に配置され、前記高さ方向に前記第五平面と向かい合う、室内墓。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記納骨室体は、
台座と、
前記台座の上に載せ置かれる、壁体と、を含み、
前記壁体は、前記納骨室に収納される前記容器が通る収納開口を含み、
前記蓋体は、
前記収納開口に対して着脱自在に設けられ、
前記収納開口に対して設けられた状態では、前記収納開口を閉鎖し、
前記収納開口に対して設けられていない状態では、前記収納開口を開放し、
前記納骨室は、
前記収納開口の閉鎖に伴い閉鎖された状態となり、
前記収納開口の開放に伴い開放された状態となる、請求項1に記載の室内墓。
【請求項3】
前記壁体は、前記高さ方向の上側に前記収納開口を含み、
前記蓋体は、前記壁体の上に載せ置かれる、請求項2に記載の室内墓。
【請求項4】
仏具が載せ置かれる、載置台を備え、
前記壁体の前記奥行方向の寸法は、第一値に設定され、
前記載置台の前記奥行方向の寸法は、第二値に設定され、
前記台座の前記奥行方向の寸法は、前記第一値及び前記第二値の合計値以上の第三値に設定され、
前記載置台は、前記壁体の前記奥行方向の手前側で前記台座の上に載せ置かれる、請求項2又は請求項3に記載の室内墓。
【請求項5】
請求項1の室内墓の製造方法であって、
墓地又は霊園に設置された既存の墓を撤去する第一工程と、
前記第一工程で撤去された前記既存の墓を工場に搬送する第二工程と、
前記納骨室体を形成する第三工程と、を含み、
前記第三工程は、前記納骨室体の一部又は全部の素材として前記第二工程で搬送された前記既存の墓を用いる、製造方法。
【請求項6】
請求項2又は請求項3の室内墓の製造方法であって、
墓地又は霊園に設置された既存の墓を撤去する第一工程と、
前記第一工程で撤去された前記既存の墓を工場に搬送する第二工程と、
前記納骨室体を形成する第三工程と、を含み、
前記第三工程は、前記蓋体及び前記壁体の素材として前記第二工程で搬送された前記既存の墓を用いる、製造方法。
【請求項7】
請求項4に記載の室内墓の製造方法であって、
墓地又は霊園に設置された既存の墓を撤去する第一工程と、
前記第一工程で撤去された前記既存の墓を工場に搬送する第二工程と、
前記納骨室体を形成する第三工程と、を含み、
前記第三工程は、前記蓋体、前記壁体及び前記載置台の素材として前記第二工程で搬送された前記既存の墓を用いる、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅内に設置される室内墓に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、3段式室内墓を開示する。墓石は、上段墓石体と中段墓石体と下段墓石体と称する3つの墓石体を上下3段に組み合わせる。上段墓石体は幅約30センチメートル、奥行約30センチメートル、高さ約35センチメートルである。中段墓石体は幅約40センチメートル、奥行約36センチメートル、高さ約6センチメートルである。下段墓石体は幅約50センチメートル、奥行約40センチメートル、高さ約5センチメートルである。上段墓石体の上面から下方へ約5センチメートルの位置から直径約25センチメートルの円柱状の空洞が、中段墓石体を貫通して、下段墓石体の下端から上方へ約3センチメートルの位置まで連続的空間を形成する。この連続的空間は、骨壺収納庫となる。骨壺収納庫は上段墓石体と中段墓石体と下段墓石体の3つにまたがる。上段墓石体の下端の円周縁には幅約1センチメートル、高さ約1センチメートルの凸部(上段墓石体勘合凸部)が下方向に出る。上段墓石体勘合凸部に当接する中段墓石体の上端においては、中段墓石体の上端の円縁域が同じ厚み幅、同じ高さで凹んでおり、重ね合わせ部を形成する。中段墓石体の下端の円周縁には幅約1センチメートル、高さ約1センチメートルの凸部(中段墓石体勘合凸部)が下方向に出る。中段墓石体勘合凸部に当接する下段墓石体の上端においては、下段墓石体の上端の円縁域が同じ厚み幅、同じ高さで凹んでおり、重ね合わせ部を形成する。
【0003】
特許文献2は、簡易墓石を開示する。簡易墓石は、小さな円柱形の骨壺を安置する。骨壺は、直径80mm程度、高さ100mm程度の小さな円柱形を有する。簡易墓石は、基台と、納骨壇と、上蓋と、墓石本体とから構成される。簡易墓石は、従来から墓石に用いられている材料と同様の材料、例えば、御影石、その他の天然石を用いて製作されることが望ましいが、人造石、合成樹脂、金属等の任意の材料を用いて製作することもできる。基台は、厚板状に形成され、室内、例えば、仏壇内やタンスの上に設置できる大きさを有する。基台の上面には、骨壺を載置する窪みが形成される。この窪みは、骨壺の直径よりも少し大きめで、直径90mm程度に形成され、骨壺の底部を支持できる深さ5~10mm程度の有底状とする。納骨壇は、基台よりも厚く形成され、平面の大きさは、基台よりも小さくされる。納骨壇は、ブロック状とされる。納骨壇には、内部に骨壺を挿入できる円柱形の空間部が形成される。この空間部は、骨壺の直径より若干大きい直径90mm程度に形成される。上蓋は、納骨壇よりも一回り小さく形成される。上蓋には、必要に応じて、内天面に骨壺の上部が入り込む窪みが形成される。上蓋の上には、墓石本体が載置される。墓石本体には、死者の戒名、墓石建立年月日、逝去日等を記入又は刻設される。納骨壇、上蓋及び墓石本体は、基台上に順次積み重ねられる。この場合、部材の互いに対向する位置に窪みとだぼを形成し、両者を嵌合係止することもできる。基台上には、納骨壇の前位置に、花壇及び水鉢等の付属具が載置される。花壇は、水鉢を挟んで左右に対称となる位置に載置される。花壇の上面には、差込穴が形成される。水鉢には、上面中央を窪ませて水盤穴が形成され、その両側に線香立穴が形成される。簡易墓石は、室内の仏壇内やタンスの上に設置することができるように、その大きさを設定する。例えば、基台は、厚さ40mm、幅200mm~300mm、奥行き200mm~300mmとされ、納骨壇は、厚さ80~100mm、幅150mm~300mm、奥行き150mm~300mmとされ、上蓋は、納骨壇に形成した空間部を塞ぐことができ、かつ、納骨壇よりも小さくされ、墓石本体は、高さ150~200mm、幅50mm~100mm、奥行き50mm~100mm程度とされる。基台、納骨壇、上蓋及び墓石本体の全体の高さは、500mm以下の大きさに形成することが望ましい。
【0004】
特許文献3は、簡易納骨壇を開示する。簡易納骨壇では、その中の底部にカロートが内設され、少量化した遺灰が入った骨壺がほぼ密着状態に収納される。カロート上部には、墓石として、墓石座部が墓石本体と一体となって載置される。骨壺は、陶磁器製であり、大きさが適合すれば市販のものも使用可能である。カロートは、コンクリート、プラスチック又は木材で形成することができる。墓石は、天然石又は成形物が主に使用される。天然石の例としては、御影石及び大理石が挙げられる。成形物の例としては、鋳物及び焼物が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3216727号公報
特開2001-173272号公報
特開平11-62319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
家庭の諸事情により墓仕舞をすることがある。この諸事情の例としては、生活の拠点が墓地又は霊園から遠方であることが挙げられる。また、故人の遺骨を身近に置いて手元供養することを希望する方もいる。発明者は、このような事情を考慮しつつ、大型とならずに、屋外に設置される一般的な墓と同様、複数の故人の遺骨を一緒に納めることができる室内墓の構造について検討した。
【0007】
本発明は、複数の故人の遺骨を納めることができる、室内墓及び室内墓の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面は、住宅内に設置される室内墓であって、遺骨を納めた容器が収納される納骨室を内部に含む、納骨室体を備え、前記納骨室体は、前記納骨室を閉鎖及び開放する蓋体を含み、前記納骨室は、前記蓋体によって閉鎖された状態では、第一平面、第二平面、第三平面、第四平面、第五平面及び第六平面を含む内壁面によって囲まれた空間であり、前記第一平面は、前記納骨室の水平な奥行方向の手前側に配置され、前記第二平面は、前記納骨室の前記奥行方向の奥側に配置され、前記奥行方向に前記第一平面と向かい合い、前記第三平面は、前記納骨室の前記奥行方向に直交する水平な幅方向の左側に配置され、前記第四平面は、前記納骨室の前記幅方向の右側に配置され、前記幅方向に前記第三平面と向かい合い、前記第五平面は、前記納骨室の前記奥行方向及び前記幅方向の両方向に直交する鉛直な高さ方向の上側に配置され、前記第六平面は、前記納骨室の前記高さ方向の下側に配置され、前記高さ方向に前記第五平面と向かい合う、室内墓である。
【0009】
前記納骨室体は、台座と、前記台座の上に載せ置かれる、壁体と、を含み、前記壁体は、前記納骨室に収納される前記容器が通る収納開口を含み、前記蓋体は、前記収納開口に対して着脱自在に設けられ、前記収納開口に対して設けられた状態では、前記収納開口を閉鎖し、前記収納開口に対して設けられていない状態では、前記収納開口を開放し、前記納骨室は、前記収納開口の閉鎖に伴い閉鎖された状態となり、前記収納開口の開放に伴い開放された状態となる、ようにしてもよい。
【0010】
前記壁体は、前記高さ方向の上側に前記収納開口を含み、前記蓋体は、前記壁体の上に載せ置かれる、ようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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