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公開番号
2024158309
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073418
出願日
2023-04-27
発明の名称
滑り支承
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20241031BHJP(建築物)
要約
【課題】高い面圧を有するとともに、容易に製造することができる滑り支承を提供する。
【解決手段】滑り支承100は、コンクリートを含む第1構造体102と第2構造体101とが上下方向に対向して配置された免震層103に設置される滑り支承であって、第1構造体102における第2構造体101側を向く滑り面1と、滑り面1に当接するように設置されるとともに、滑り面1に対して水平方向に第2構造体101と一体となって滑動可能な滑り材2と、を備え、滑り面1は、コンクリートで形成された前記第1構造体102の研磨面である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンクリートを含む第1構造体と第2構造体とが上下方向に対向して配置された免震層に設置される滑り支承であって、
前記第1構造体における前記第2構造体側を向く滑り面と、
前記滑り面に当接するように設置されるとともに、前記滑り面に対して水平方向に前記第2構造体と一体となって滑動可能な滑り材と、を備え、
前記滑り面は、コンクリートで形成された前記第1構造体の研磨面である滑り支承。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記滑り材は、前記第2構造体に固定されている請求項1に記載の滑り支承。
【請求項3】
前記前記滑り材と前記第2構造体との間に配置され、前記滑り材及び前記第2構造体に固定された積層ゴム部を備える請求項1に記載の滑り支承。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、滑り支承に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の下部構造体に固定された滑り板と、滑り板の上側に配置され柱等の上部構造体に固定された滑り材と、を有する滑り支承が知られている。地震時に滑り材が滑り板の上面に接触して可動して二次剛性が低減されて、地震の揺れを建物に伝達することを抑制するものである。
【0003】
滑り支承には、剛滑り支承と、滑り材の上側に積層ゴムが設けられた弾性すべり支承の2種類がある。滑り材としてPTFEで表面処理したフッ素樹脂等が使用され、滑り板としてステンレス板が使用されている。滑り板のステンレス板の厚さは約10mm以下であり、滑り板をコンクリート基礎等の下部構造体に固定するために、約30~50mmの厚い鋼板のフランジプレートの上側に滑り板を取り付けて、フランジプレートを下部構造体にボルト等で固定するようにしている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0004】
滑り板と滑り材との間の摩擦係数は、低摩擦(μ≒0.01)、中摩擦(μ≒0.08)、高摩擦(μ≒0.1)の3種類がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-167661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
滑り材に生じる最大面圧は15Mpa(長期荷重)~40Mpa(短期荷重)程度であるのに対して、鋼材の圧縮強度は235Mpaである。滑り材に生じる最大面圧が鋼材の圧縮強度の1/10程度にしかならず、鋼製のフランジプレートは必要以上の強度を有している。フランジプレートは厚い鋼板を使用しているため、コストがかかったり、鋼材自体も重いため運送と施工に負担がかかったりするという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高い面圧を有するとともに、容易に製造することができる滑り支承を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る滑り支承は、コンクリートを含む第1構造体と第2構造体とが上下方向に対向して配置された免震層に設置される滑り支承であって、前記第1構造体における前記第2構造体側を向く滑り面と、前記滑り面に当接するように設置されるとともに、前記滑り面に対して前記第2構造体と一体となって水平方向に滑動可能な滑り材と、を備え、前記滑り面はコンクリートで形成された前記第1構造体の研磨面である。
【0009】
このように構成された滑り支承では、滑り面は、第1構造体のコンクリートが研磨された研磨面で形成されている。よって、高い面圧及び低摩擦係数の滑り支承を、コンクリートを用いて容易に製造することができる。
【0010】
また、本発明に係る滑り支承は、前記滑り材は、前記第2構造体に固定されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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