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公開番号
2024153453
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067355
出願日
2023-04-17
発明の名称
土壌汚染評価方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
1/22 20060101AFI20241022BHJP(測定;試験)
要約
【課題】種々の汚染物質のうち、ダイオキシン類は、人体への影響が懸念される、非揮発性の安定した有機塩素化合物である。このため、先行技術文献に記載されるようなガス分析によりダイオキシン類の汚染状況を確認することは困難である。そこで、本発明は、ダイオキシン類で汚染された汚染土壌の汚染状況を簡便に調査できる土壌汚染評価方法を目的とする。
【解決手段】土壌から土壌ガスを採取する工程(I)と、前記土壌ガスに含まれる有機化合物の含有量から、前記土壌に含まれるダイオキシン類の濃度を推定する工程(II)と、を有する、土壌汚染評価方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
土壌から土壌ガスを採取する工程(I)と、
前記土壌ガスに含まれる有機化合物の含有量から、前記土壌に含まれるダイオキシン類の濃度を推定する工程(II)と、を有する、土壌汚染評価方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記工程(II)において、前記有機化合物の含有量が0.1mg/kg以上のときに、前記土壌が前記ダイオキシン類で高濃度に汚染されていると判定する、請求項1に記載の土壌汚染評価方法。
【請求項3】
前記工程(I)が、前記有機化合物を吸着剤に吸着させる処理と、前記有機化合物が吸着した前記吸着剤から前記有機化合物を脱着させる処理と、を有し、
前記工程(II)において、前記の脱着した有機化合物の種類を特定する処理を有する、請求項1又は2に記載の土壌汚染評価方法。
【請求項4】
前記工程(I)が、前記土壌を加熱する処理を有する、請求項1又は2に記載の土壌汚染評価方法。
【請求項5】
前記有機化合物が2,4-ジクロロフェノール、2,4-ジクロロアニソール、2,4,5-トリクロロフェノール及び2,4,5-トリクロロアニソールから選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の土壌汚染評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌汚染評価方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
重金属類や揮発性有機化合物や油等の汚染物質で汚染された汚染土壌を浄化処理する場合、従来、処理対象区域内を均等に区画し、各区画単位に対してボーリング調査やガス分析等を行う方法が知られている。ボーリング調査やガス分析等により、各区画単位の汚染具合を確認し、基準値を超える区画単位の土壌に対して浄化処理が行われる。細かく区画した土壌に対する調査は、処理対象区域が広範囲になるほど手間とコストがかかる。
【0003】
このような問題に対して、例えば、特許文献1には、汚染物質の概況調査を行い、概況調査の結果に基づいて土壌の三次元構造を解析し、汚染物質の土壌中の挙動を推定する土壌汚染評価方法が提案されている。特許文献1の発明によれば、浄化処理する区域の選定を効率よく行うことが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-94036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
種々の汚染物質のうち、ダイオキシン類は、人体への影響が懸念される、非揮発性の安定した有機塩素化合物である。このため、特許文献1に記載されるようなガス分析によりダイオキシン類の汚染状況を確認することは困難である。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ダイオキシン類で汚染された汚染土壌の汚染状況を簡便に調査できる土壌汚染評価方法を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
[1]土壌から土壌ガスを採取する工程(I)と、
前記土壌ガスに含まれる有機化合物の含有量から、前記土壌に含まれるダイオキシン類の濃度を推定する工程(II)と、を有する、土壌汚染評価方法。
[2]前記工程(II)において、前記有機化合物の含有量が0.1mg/kg以上のときに、前記土壌が前記ダイオキシン類で高濃度に汚染されていると判定する、[1]に記載の土壌汚染評価方法。
[3]前記工程(I)が、前記有機化合物を吸着剤に吸着させる処理と、前記有機化合物が吸着した前記吸着剤から前記有機化合物を脱着させる処理と、を有し、
前記工程(II)において、前記の脱着した有機化合物の種類を特定する処理を有する、[1]又は[2]に記載の土壌汚染評価方法。
[4]前記工程(I)が、前記土壌を加熱する処理を有する、[1]~[3]のいずれかに記載の土壌汚染評価方法。
[5]前記有機化合物が2,4-ジクロロフェノール、2,4-ジクロロアニソール、2,4,5-トリクロロフェノール及び2,4,5-トリクロロアニソールから選ばれる1種以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の土壌汚染評価方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の土壌汚染評価方法によれば、ダイオキシン類で汚染された汚染土壌の汚染状況を簡便に調査できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る土壌汚染評価方法を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る工程(I)の一例を示す模式図である。
土壌から検出される有機化合物の濃度とダイオキシン類の濃度との相関関係を示すグラフである。
本発明の他の実施形態に係る工程(I)の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪土壌汚染評価方法≫
本発明の土壌汚染評価方法は、土壌から土壌ガスを採取する工程(I)と、前記土壌ガスに含まれる有機化合物の含有量から、前記土壌に含まれるダイオキシン類の濃度を推定する工程(II)と、を有する。
以下、本発明の一実施形態に係る土壌汚染評価方法について、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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