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公開番号2024164849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080495
出願日2023-05-16
発明の名称純金を作用電極に用いたORP測定装置
出願人個人
代理人
主分類G01N 27/30 20060101AFI20241121BHJP(測定;試験)
要約【課題】被検体液に前記酸化グラフェンが含まれた粘着唾液は前記作用電極の白金電極表面に酸化グラフェンによる酸化被膜がこびりついたときに、精製水洗浄による前記酸化被膜の洗浄及び拭き取りが困難になることを防止する。
【解決手段】本発明に用いる作用電極は純金であり、この作用電極を洗浄し、ティッシュペーパー及びやわらかいコットン綿棒で表面を拭き取るたびに、この拭き取りにより、やわらかい純金の表面に付着してこびりついた酸化グラフェンの酸化膜を除去する。このとき、純金表面に付着した酸化被膜を純金自体の薄膜表面を削り取るようにしたことにより、前記酸化グラフェンを含んだ粘着性の強い唾液の洗浄が確実となる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
酸化還元電位を測定するORP測定装置において、
純金からなる作用電極を有し、
溶液含浸の綿棒を装着する試料槽の底部に前記作用電極が設置されており、
前記作用電極は純金の丸棒状の軸部と、平らな形状の頭部とを有し、
前記作用電極の頭部の表面は鏡面研磨されており、
前記作用電極表面に付着した溶液の酸化膜を、精製水を用いて洗浄した後、
拭き取って、前記作用電極の頭部表面に付着した酸化膜を除去することを特徴とする純金を作用電極に用いたORP測定装置
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記作用電極に使用する金の純度は99.9%以上であり、
前記作用電極の軸部の太さの直径は、0.5mm~20mmであり、
前記作用電極の頭部の形状は、薄平リベット形状、丸リベット形状、皿リベット形状、半球形状、又は平な形状であることを特徴とする請求項1に記載の純金を作用電極に用いたORP測定装置。
【請求項3】
前記作用電極に用いる純金活用は、ヒト唾液ORP測定装置、哺乳動物唾液ORP測定装置、水質ORP測定装置、土壌ORP測定装置、又は空気ORP測定装置の作用電極に活用することを特徴とする請求項1又は2に記載の純金を作用電極に用いたORP測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、純金を作用電極に用いたORP測定装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
ORP酸化還元測定装置の作用電極に測定する検体液が、作用電極表面に付着して酸化膜を形成した場合において、ORP測定装置の作用電極に純金を用いることで、その酸化膜を簡便に除去できるようにする。
【背景技術】
【0003】
酸化還元電位測定装置は作用電極と参照電極を備え、作用電極と参照電極を試料溶液中に挿入し、溶液中の電解質の濃度や酸化体と還元体とのイオン濃度比など酸化還元電位を測定する(特許文献1~3)。従来、ヒト唾液ORP測定装置は、人間の体液(唾液)の電解質を対極する作用電極と参照電極2つの電極によりプラスマイナスの電子授受現象によって電位差測定をするとされている(特許文献1,2)。
【0004】
特許文献1において、唾液含浸の綿棒と接触する作用電極(白金)と参照電極(銀-塩化銀)がそれぞれ対極して設けられている。よって、被検液の唾液の酸化体のプラス電子と還元体のマイナス電子の電子授受交換が作用電極と塩化銀電極の2極間で行われることにより、プラスマイナスの電子の電位差により酸化還元電位測定ができることが開示されている。
【0005】
特許文献1において、唾液含浸の綿棒と接触する指示電極(白金)とKCl溶液に浸された参照電極(銀-塩化銀)がそれぞれ対極して設けられている。よって、被検液の唾液の酸化体のプラス電子と還元体のマイナス電子の電子授受交換が行われ酸化還元電位測定ができることを目的とする。本願発明者による研究の結果、本発明者は、酸化グラフェンが含まれた唾液は前記作用電極の白金電極表面に酸化グラフェンによる酸化被膜がこびりつき、これまでのように、不純物のない精製水洗浄では前記酸化被膜を洗浄、拭き取りが完璧に取り除けないことから、同一溶液の唾液ORPの再現値差が生じる可能性があることを見出した。なお、特許文献1および特許文献2で、指示電極(白金)又は作用電極(白金)は同一のことであり、本発明での表現は作用電極に統一した。
【0006】
特許文献2において、参照電極(銀-塩化銀)KCl溶液が接触する液絡部と試料槽部の底に内蔵された指示電極の三者間が常に一定の距離が設けられ、測定中に作用電極が溶液含浸綿棒に覆われることで空気に触れて酸化還元の緩衝を受けることなく測定対象試料とする溶液のみの酸化還元電位ORP値(mV)が安定して電子授受交換ができるようにしていることが開示されている。
【0007】
特許文献2において、唾液含浸の綿棒と接触する作用電極(白金)とKCl溶液に浸された参照電極(銀-塩化銀)がそれぞれ対極して設けられている。よって、被検液の唾液の酸化体のプラス電子と還元体のマイナス電子の電子授受交換が行われ酸化還元電位測定ができることを目的とする。前記酸化グラフェンが含まれた唾液は前記作用電極の白金電極表面に粘着性の強い酸化被膜がこびりつき、これまでのように、不純物のない精製水洗浄では前記酸化被膜を洗浄、拭き取りが完璧に取り除けないことから、同一溶液の唾液ORPの再現値差が生じる可能性がある。
【0008】
特許文献3において、排出処理水などの水質の酸化還元電位を測定しようとする溶液中に浸漬される作用電極及び参照電極と、該作用電極の電位を変位させるための電流印加機構とを有することが開示されている。
【0009】
特許文献3において、排出処理水などの水質の酸化還元電位を測定しようとする溶液中に浸漬される作用電極及び参照電極と、該作用電極の電位を変位させるための電流印加機構とを有する。前記水質の酸化還元電位を測定する装置の作用電極に従来の白金電極使用では、もしも、水資に酸化グラフェンが含まれている場合に、前記水質のORP測定において前記作用電極の白金電極表面に前記酸化グラフェンの強い酸化被膜がこびりつき、これまでのように、不純物のない精製水洗浄では前記酸化被膜を洗浄、拭き取りが完璧に取り除けないことから、前記水質のORPの測定においても再現値差が発生する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許6454836号
特許6253171号
特開2000-88801号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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