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公開番号
2025104912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223090
出願日
2023-12-28
発明の名称
におい判定システム
出願人
中部電力株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
27/12 20060101AFI20250703BHJP(測定;試験)
要約
【課題】においについて、ヒトの嗅覚における良否をより正確に判断することができ、未知のにおいについて、ヒトの嗅覚における良否を判断することができるにおい判定システムを提供する。
【解決手段】におい判定システムSSは、通信手段37を有するサービスサーバ31により、1以上の空間におけるにおいを判定するシステムである。サービスサーバ31は、通信手段37により、空間に設けられるにおいセンサSDが取得した測定におい変化値と、それぞれ段階的に設定された、においの快ないし不快についての値である快不快感、及びにおいの許容可能ないし許容不能についての値である許容性とを、空間毎又はにおいセンサSD毎に受信可能である。又、サービスサーバ31は、測定におい変化値を説明変数として、機械学習により、目的関数として快不快感及び許容性に係るにおい判定関数108を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
通信手段を有する学習コンピュータにより、1以上の空間におけるにおいを判定するにおい判定システムであって、
前記学習コンピュータは、
前記通信手段により、
前記空間に設けられて前記においに関する値であるにおい関連値を取得するにおいセンサの前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値と、
それぞれ段階的に設定されており、前記においについてそれぞれ申告される、前記においの快ないし不快についての値である快不快感、及び前記においの許容可能ないし許容不能についての値である許容性と
を、前記空間毎又は前記においセンサ毎に受信可能であると共に、
前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値を説明変数として、機械学習により、目的関数として前記快不快感及び前記許容性に係るにおい判定関数を決定し、
決定された前記におい判定関数に、決定後に受信した前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値を当てはめて、前記快不快感及び前記許容性を導出し、
前記快不快感及び前記許容性がそれぞれ所定の範囲内に入っていない場合、前記においの判定結果を問題有りとする
ことを特徴とするにおい判定システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
通信手段を有する学習コンピュータにより、1以上の空間におけるにおいを判定するにおい判定システムであって、
前記学習コンピュータは、
前記通信手段により、
前記空間に設けられて前記においに関する値であるにおい関連値を取得するにおいセンサの前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値と、
それぞれ段階的に設定されており、前記においについてそれぞれ申告される、前記においの快ないし不快についての値である快不快感、及び前記においの許容可能ないし許容不能についての値である許容性と
を、前記空間毎又は前記においセンサ毎に受信可能であると共に、
前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値を説明変数として、機械学習により、目的関数として前記快不快感及び前記許容性に係るにおい判定関数を決定し、
決定された前記におい判定関数に、決定後に受信した前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値を当てはめて、前記快不快感及び前記許容性を導出し、
前記通信手段により、導出された前記快不快感及び前記許容性を、前記空間側あるいは前記においセンサ側に送信する
ことを特徴とするにおい判定システム。
【請求項3】
前記におい関連値に対応する値は、複数のにおい物質の変化を総合した所定の関数により、検知開始時からの検知対象としての各におい物質の総合的な変化を示すにおい変化値における、所定時間内において絶対値が所定値を超えるものに基づいて定められる測定におい変化値である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のにおい判定システム。
【請求項4】
前記学習コンピュータは、前記におい関連値又は前記におい関連値に対応する値、並びに前記快不快感及び前記許容性を、複数組、時刻が互いに異なる状態で受信可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のにおい判定システム。
【請求項5】
前記所定の範囲は、前記快不快感が第1の所定閾値以下であり、且つ前記許容性が第2の所定閾値以下である範囲である
ことを特徴とする請求項1に記載のにおい判定システム。
【請求項6】
更に、端末通信手段及び端末表示手段を有する端末を備えており、
前記端末通信手段は、前記学習コンピュータの前記通信手段から、前記においの判定結果を受信し、
前記端末表示手段は、前記においの判定結果に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のにおい判定システム。
【請求項7】
更に、端末通信手段及び端末表示手段並びに端末制御手段を有する端末を備えており、
前記端末通信手段は、前記学習コンピュータの前記通信手段から、前記快不快感及び前記許容性を受信し、
前記端末制御手段は、前記快不快感及び前記許容性がそれぞれ所定の範囲内に入っていない場合、前記においの判定結果を問題有りと判定し、
前記端末表示手段は、前記においの判定結果に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載のにおい判定システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、においを判定するシステムであるにおい判定システムに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
室内の臭気についての快適性に応じて、空気清浄化能力を制御し得る空気調和装置として、特開平5-126391号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
この装置は、複数のガスセンサと、教師信号入力手段と、学習手段と、演算手段と、運転制御手段と、を有している。各ガスセンサは、室内の臭気物質の濃度を検出する。教師信号入力手段は、ユーザの臭気についての快適感に関する情報の入力を受け付ける。学習手段は、各ガスセンサの検出値とユーザの臭気についての快適感との相関関係を、ニューラルネットワークを利用して学習する。この相関関係に基づき、演算手段は、各ガスセンサの検出値から臭気についての快適性を演算する。運転制御手段は、この快適性が低いほど、空気調和装置の空気清浄化ユニットの空気清浄化能力を増大させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-126391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の装置では、学習されていない、未知の臭気物質あるいは既知の臭気物質に係る未知の割合といった、未知の臭気に対する、ヒトの嗅覚上の快適性の判定は行えない。
そこで、本発明の主な目的は、においについて、ヒトの嗅覚における良否をより正確に判断することができるにおい判定システムを提供することである。
又、本発明の別の主な目的は、未知のにおいについて、ヒトの嗅覚における良否を判断することができるにおい判定システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、におい判定システムを開示する。このにおい判定システムは、通信手段を有する学習コンピュータにより、1以上の空間におけるにおいを判定しても良い。学習コンピュータは、通信手段により、空間に設けられてにおいに関する値であるにおい関連値を取得するにおいセンサのにおい関連値又はにおい関連値に対応する値を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、段階的に設定されており、においについて申告される、においの快ないし不快についての値である快不快感を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、段階的に設定されており、においについて申告される、においの許容可能ないし許容不能についての値である許容性を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、におい関連値又はにおい関連値に対応する値を説明変数として、機械学習により、目的関数として快不快感及び許容性に係るにおい判定関数を決定しても良い。学習コンピュータは、決定されたにおい判定関数に、決定後に受信したにおい関連値又はにおい関連値に対応する値を当てはめて、快不快感及び許容性を導出しても良い。学習コンピュータは、快不快感及び許容性がそれぞれ所定の範囲内に入っていない場合、においの判定結果を問題有りとしても良い。
又、におい判定システムは、通信手段を有する学習コンピュータにより、1以上の空間におけるにおいを判定しても良い。学習コンピュータは、通信手段により、空間に設けられてにおいに関する値であるにおい関連値を取得するにおいセンサのにおい関連値又はにおい関連値に対応する値を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、段階的に設定されており、においについて申告される、においの快ないし不快についての値である快不快感を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、段階的に設定されており、においについて申告される、においの許容可能ないし許容不能についての値である許容性を、空間毎又はにおいセンサ毎に受信可能であっても良い。学習コンピュータは、におい関連値又はにおい関連値に対応する値を説明変数として、機械学習により、目的関数として快不快感及び許容性に係るにおい判定関数を決定しても良い。学習コンピュータは、決定されたにおい判定関数に、決定後に受信したにおい関連値又はにおい関連値に対応する値を当てはめて、快不快感及び許容性を導出しても良い。学習コンピュータは、通信手段により、導出された快不快感及び許容性を、空間側あるいはにおいセンサ側に送信しても良い。
【発明の効果】
【0006】
本発明の主な効果は、においについて、ヒトの嗅覚における良否をより正確に判断することができるにおい判定システムが提供されることである。
又、本発明の別の主な効果は、未知のにおいについて、ヒトの嗅覚における良否を判断することができるにおい判定システムが提供されることである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係るにおい判定システム及び関連する要素の全体ブロック図である。
図1の携帯端末において表示される、におい判定結果複数出力画面の模式図である。
図3Aは、図1の携帯端末において表示される、におい有り判定結果単独出力画面D2の模式図であり、図3Bは、図1の携帯端末において表示される、におい無し判定結果単独出力画面D3の模式図である。
図1のサービスサーバにおいて実行される、機械学習及びにおい判定に係る処理に関するフローチャートである。
図1のサービスサーバにおいて形成される、機械学習処理部に関するブロック図である。
図1のサービスサーバにおいて実行される、機械学習に係る処理に関するフローチャートである。
図5の記憶部に記憶される教師データの模式図である。
快不快感と許容性との関係を示すグラフである。
臭気強度と快不快感との関係を示すグラフである。
臭気強度と許容性との関係を示すグラフである。
図1のサービスサーバにおいて実行される、におい判定処理に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施の形態の例が、その変更例と共に、適宜図面に基づいて説明される。
尚、当該形態は、下記の例及び変更例に限定されない。
【0009】
図1は、本発明に係るにおい判定システムSS及び関連する要素の全体ブロック図である。
本発明に係るにおい判定システムSSは、1以上の携帯端末1と、1以上のにおいセンサSDと、を含む。又、捉え方により、におい判定システムSSは、更に、1以上のサービス提供サーバコンピュータ(サービスサーバ)31を適宜含む。
【0010】
端末あるいは制御装置としての携帯端末1は、におい判定プログラムを実行可能なコンピュータである。携帯端末1は、可搬性を有しており、例えばスマートフォン、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等である。尚、コンピュータは、可搬性を有していなくても良く、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータであっても良いし、サーバコンピュータであっても良いし、複数台が適宜ネットワークを介して組み合わせられたものであっても良い。
携帯端末1は、LAN(ローカルエリアネットワーク)11を介して、においセンサSDと通信可能に接続されている。LAN11は、無線であっても良いし、優先であっても良いし、無線と有線とが混在したものであっても良い。尚、携帯端末1は、インターネットINあるいは専用線といったLAN11以外の手段により、においセンサSDと接続されても良い。
典型的には、携帯端末1及びにおいセンサSDは、ユーザ毎に扱われる。各ユーザは、自身の占有に係る空間(例えば部屋)ににおいセンサSDを配置すると共に、制御室(例えば事務室)に携帯端末1を配置する。においセンサSDは、空間毎に1つ配置されても良いし、1つの空間に複数配置されても良い。
以下、説明の便宜のため、1人のユーザが、1以上の空間におけるにおいを、1つの携帯端末1により判定する場合が、主に説明される。ユーザは、サービスサーバ31に機械学習を行わせて、より精度の高いにおいの判定を得るための環境を整える、におい判定システムSSの管理者を兼ねている。尚、管理者は、ユーザとは別の者であっても良いし、ユーザの携帯端末1とは別の携帯端末1を使用しても良い。
(【0011】以降は省略されています)
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