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公開番号2024153284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067079
出願日2023-04-17
発明の名称ガスセンサ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人
主分類G01N 27/409 20060101AFI20241022BHJP(測定;試験)
要約【課題】リード線や導電性の他部材を包囲して保持する筒部を有する端子金具において、筒部の加工性を向上させたガスセンサを提供する。
【解決手段】軸線O方向に延び、先端側に検出部19を有すると共に、後端側の外表面に電極パッド31、32、34、35を有するセンサ素子5と、軸線方向に延び、電極パッドに電気的に接続される端子金具43と、端子金具に直接または導電性の他部材45を介して電気的に接続され、端子金具よりも後端側へ引き出されるリード線37と、を備え、端子金具の後端には、後端から先端まで開放する第1切欠部43fを有する筒状であり、リード線又は他部材をかしめて保持する筒部43bが形成されたガスセンサ1であって、筒部の後端縁から先端に向かって伸び、先端が閉塞する第2切欠部43sを1個以上有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
軸線方向に延び、先端側に検出部を有すると共に、後端側の外表面に電極パッドを有するセンサ素子と、
前記軸線方向に延び、前記電極パッドに電気的に接続される端子金具と、
前記端子金具に直接または導電性の他部材を介して電気的に接続され、前記端子金具よりも後端側へ引き出されるリード線と、
を備え、
前記端子金具の後端には、後端から先端まで開放する第1切欠部を有する筒状であり、前記リード線又は前記他部材をかしめて保持する筒部が形成されたガスセンサであって、
前記筒部の後端縁から先端に向かって伸び、先端が閉塞する第2切欠部を1個以上有することを特徴とするガスセンサ。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記軸線方向から見たとき、前記筒部は前記第1切欠部と対向する対向部を有し、
前記第2切欠部は、前記対向部のうち前記第1切欠部と前記筒部の重心とを結ぶ直線を挟んで両側にそれぞれ少なくとも1個以上設けられてなることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
【請求項3】
前記他部材は、前記筒部に挿入される挿入部を先端側に有すると共に、前記リード線を保持する圧着部を後端側に有し、かつ前記端子金具の後端側に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ。
【請求項4】
前記挿入部と、前記筒部とが溶接部で固定されており、
前記第2切欠部の先端は、前記溶接部よりも後端側に位置することを特徴とする請求項3に記載のガスセンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被検出ガスの濃度を検出するセンサ素子を備えたガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の排気ガス中の酸素やNOxの濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いたセンサ素子を有するものが知られている。
この種のガスセンサとして、板状のセンサ素子の後端側に電極パッドを設けつつ、センサ素子の後端側の径方向外側を取り囲むようにセパレータ(絶縁部材)を配置し、このセパレータの挿通孔に端子金具を保持したものが用いられている(特許文献1、2)。
【0003】
端子金具はセンサ素子の電極パッドに電気的に接続されると共に、端子金具の後端側がリード線にカシメ接続され、センサ素子からのセンサ出力信号がリード線を介して外部に取り出されようになっている。
また、特許文献1に記載されているように、端子金具が先端側端子部材と後端側端子部材の2分割となっていて、先端側端子部材が電極パッドに接し、後端側端子部材の後端側がリード線にカシメ接続されるものもある。この場合、先端側端子部材の後端側には筒状のメス型連結部を有し、後端側端子部材の先端部をメス型連結部に挿入した後、挿入部を溶接することが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-194355号公報
特開2018-132407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、端子金具は一般に金属板を曲げ加工等して製造する。しかしながら、端子金具の素材である金属板の硬度が高い場合や板厚が厚い場合、上述したリード線との加締め部や筒状のメス型連結部の加工がし難くなるという問題がある。
一方、安易に金属板の硬度を低くしたり板厚を薄くすると、端子金具としての種々の特性(例えば、耐熱性、電極パッドとの接圧を保つバネ性など)が低下するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、リード線や導電性の他部材を包囲して保持する筒部を有する端子金具において、筒部の加工性を向上させたガスセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、軸線方向に延び、先端側に検出部を有すると共に、後端側の外表面に電極パッドを有するセンサ素子と、前記軸線方向に延び、前記電極パッドに電気的に接続される端子金具と、前記端子金具に直接または導電性の他部材を介して電気的に接続され、前記端子金具よりも後端側へ引き出されるリード線と、を備え、前記端子金具の後端には、先端から後端に向かって開放する第1切欠部を有する筒状であり、前記リード線又は前記他部材をかしめて保持する筒部が形成されたガスセンサであって、前記筒部の後端縁から先端に向かって伸び、先端が閉塞する第2切欠部を1個以上有することを特徴とする。
【0008】
筒部は端子金具の素材である金属板を曲げ加工等して製造するが、金属板の硬度が高い場合や板厚が厚い場合、筒状加工が難しくなる。
そこで、筒部に、後端縁から先端に向かって伸びる第2切欠部を1個以上設けることにより、第2切欠部による切り欠き部分では素形材の強度が低下するため筒状加工が容易になり、筒部の加工性が向上する。
なお、筒部は、先端から後端に向かって開放する第1切欠部を有する、つまり断面が切れ目を有するC字状であるので、金属板から容易に筒状に形成できる。
【0009】
前記軸線方向から見たとき、前記筒部は前記第1切欠部と対向する対向部を有し、前記第2切欠部は、前記対向部のうち前記第1切欠部と前記筒部の重心とを結ぶ直線を挟んで両側にそれぞれ少なくとも1個以上設けられてもよい。
このガスセンサによれば、端子金具のうち剛性の高い対向部における上記直線の両側にそれぞれ1個以上の第2切欠部を設けると、第2切欠部の先端側の筒部の強度が低下し難く、この部分が変形等することを抑制でき、安定して筒状加工を行える。
【0010】
本発明のガスセンサにおいて、前記他部材は、前記筒部に挿入される挿入部を先端側に有すると共に、前記リード線を保持する圧着部を後端側に有し、かつ前記端子金具の後端側に連結されてもよい。
このガスセンサによれば、端子金具と、その後端側に連結される後端側端子金具からなる2分割式の端子部材に本発明を適用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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