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公開番号
2024152204
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066253
出願日
2023-04-14
発明の名称
建築物用浸水測定装置
出願人
積水樹脂株式会社
代理人
主分類
G01F
23/14 20060101AFI20241018BHJP(測定;試験)
要約
【課題】1階の軒下までつかる程度の浸水においても水位の高さを測定し、設置場所に赴くことなくその測定データを得ることができる建築物用浸水測定装置を提供する。
【解決手段】建築物の壁に設置する建築物用浸水測定装置において、上部を閉塞し下部が開口する筒状部と、この筒状部の内側の中空部に配置した空気圧センサと、送信アンテナを有する通信部を備え、前記空気圧センサの空気圧計測値で浸水する筒状部の水位の高さを測定し、前記水位の高さの測定データを通信部の前記送信アンテナから無線信号で管理サーバーへ送信するように設け、前記送信アンテナを地盤面より2m以上の高さに配置する。
前記送信アンテナを地盤面より2m以上の高さに配置するので、1階の軒下までつかる程度の浸水レベルの水位を測定した場合でも、その測定データを前記送信アンテナから送信することができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の壁に設置される建築物用浸水測定装置であって、
上部が閉塞され下部に開口部を有する筒状部と、該筒状部の内側の中空部に配置された空気圧センサと、送信アンテナを有する通信部を備え、
前記空気圧センサの空気圧計測値で浸水する筒状部の水位の高さを測定し、前記水位の高さの測定データを通信部の前記送信アンテナから無線信号で送信するように設けられており、
前記送信アンテナが地盤面より2m以上の高さに配置されていることを特徴とする建築物用浸水測定装置。
続きを表示(約 180 文字)
【請求項2】
前記通信部が本体部に備えられ、該本体部の下部に前記筒状部が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建築物用浸水測定装置。
【請求項3】
前記通信部が本体部に備えられ、該本体部と前記筒状部が別体に形成されると共に、該筒状部が前記本体部の下方に離間して設置されていることを特徴とする請求項1に記載の建築物用浸水測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水害によって浸水した家屋等の建築物の被害の大きさを把握するための浸水測定装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
洪水などの水害が発生して家屋等の建築物が浸水の被害を受けたとき、その被害の大きさの基準として浸水の水位の高さが用いられることがある。例えば損害保険会社では、浸水した建築物において地面からの水位の高さを基準として支払う保険金の額を算出する場合があり、水害の際には浸水の水位を計測する必要が生じることから、その計測作業を容易にできる方法が望まれている。
【0003】
例えば、特許文献1には、壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する検知部と、前記検知部によって検知された前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する単位高さ計算部と、前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さ計算部によって計算された前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算部とを備える浸水高計算システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7113991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される浸水高計算システムは、浸水線を含む壁面を撮影した後、その画像データをコンピュータ等で解析して床面からの浸水高を計算するものであるが、解析するための画像データを撮影するために洪水などで被災した設置場所へ作業者が赴く必要があった。
【0006】
本発明は、設置場所へ作業者が赴くことなく建築物の浸水の水位のデータを得ることができる建築物用浸水測定装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る建築物用浸水測定装置は、建築物の壁に設置される建築物用浸水測定装置であって、上部が閉塞され下部に開口部を有する筒状部と、該筒状部の内側の中空部に配置された空気圧センサと、送信アンテナを有する通信部を備え、前記空気圧センサの空気圧計測値で浸水する筒状部の水位の高さを測定し、前記水位の高さの測定データを通信部の前記送信アンテナから無線信号で管理サーバーへ送信するように設けられており、前記送信アンテナが地盤面より2m以上の高さに配置されていることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る建築物用浸水測定装置によれば、上部が閉塞し下部に開口部を有する筒状部と、この筒状部の内側の中空部に配置した空気圧センサを備え、前記空気圧センサの空気圧計測値で浸水する筒状部の水位の高さを測定するので、洪水などで浸水した建築物の水位の高さを精度良く測定することができる。
また、前記水位の高さの測定データを通信部の送信アンテナから無線信号で送信するように設けるので、前記測定データを異なる場所で受信し記録することで洪水などの水害を受け被災した現地へ作業者が赴くこと無く、水位の測定データを得ることができる。
また、前記送信アンテナを地盤面より2m以上の高さに配置するので、1階の軒下までつかる程度の浸水レベルの水位を測定した場合でも、その測定データを前記送信アンテナから送信することができる。
【0009】
また、前記通信部を本体部に備えさせ、この本体部の下部に前記筒状部を一体的に設ければ、本体部と筒状部とを建築物の壁に一度に設置できるので、設置作業が容易となり、好ましい。
【0010】
また、前記通信部を本体部に備えさせ、この本体部と前記筒状部を別体に形成すると共に、この筒状部を前記本体部の下方に離間して設置すれば、前記空気圧センサを利用して筒状部の上端を超える水位を測定した場合でも、その測定データを前記送信アンテナから送信することができるので、好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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