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公開番号
2024163779
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079656
出願日
2023-05-12
発明の名称
医療従事者の被曝量評価プログラム
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G16H
20/40 20180101AFI20241115BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】医療従事者に負担をかけることなく放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価及び計画して医療従事者の被曝量を低減可能な医療従事者の被曝量評価プログラムを提供する。
【解決手段】被曝量評価処理は、放射線業務時の複数の場面における、評価対象空間の形状に関する情報と、評価対象空間内における、放射線源に関する情報、患者と手術台の位置及び向きに関する情報、遮蔽体の位置、材質及び大きさに関する情報及び医療従事者の位置に関する情報と、場面の継続時間に関する情報と、を入力データとして取得し、入力データを用いて、評価対象空間内に人及び物を配置した評価対象空間の計算モデルを複数の場面毎に作成し、場面毎の計算モデルを用いて、評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量を複数の場面毎に計算し、計算した吸収線量を用いて、放射線業務時における医療従事者の被曝量を計算し、計算した情報を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価する医療従事者の被曝量評価プログラムであって、
コンピュータに対して、
放射線業務時の複数の場面における、評価対象空間の形状に関する情報、評価対象空間内における放射線源に関する情報、評価対象空間内における患者と手術台の位置及び向きに関する情報、評価対象空間内における遮蔽体の位置、材質、及び大きさに関する情報、評価対象空間内における医療従事者の位置に関する情報、及び場面の継続時間に関する情報を入力データとして取得する取得処理と、
前記取得処理において取得した複数の場面毎の入力データを用いて、評価対象空間内に人及び物を配置した評価対象空間の計算モデルを複数の場面毎に作成する作成処理と、
前記作成処理によって作成された複数の場面毎の計算モデルを用いて、評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量を複数の場面毎に計算する線量計算処理と、
前記線量計算処理において計算された場面毎の評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量を用いて、放射線業務時における医療従事者の被曝量を計算する被曝量計算処理と、
前記被曝量計算処理において計算された医療従事者の被曝量に関する情報を出力する出力処理と、
を実行させる、医療従事者の被曝量評価プログラム。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記被曝量計算処理は、場面毎の評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量に各場面の継続時間を乗算することにより場面毎の医療従事者の被曝量を計算し、場面毎の被曝量の和を放射線業務時における医療従事者の累積被曝量として計算する処理を含む、請求項1に記載の医療従事者の被曝量評価プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価する医療従事者の被曝量評価プログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、X線透視によって手術中にリアルタイムで患者の体内を観察することが可能となったこと等に伴い、患者の周囲にいる医療従事者の被曝量が多くなっている。全身又は部分的な被曝量が実効線量限度や等価線量限度を超えると、その医療従事者は放射線業務に従事することができなくなる。このため、医療従事者の被曝対策として、個人線量計を利用した被曝量の管理や、鉛エプロンや保護メガネ等の着用及び遮蔽体の設置等による被爆量の低減措置が行われている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭61-118680号公報
特開昭53-146098号公報
【非特許文献】
【0004】
Tatsuhiko Sato,Yosuke Iwamoto,Shintaro Hashimoto,Tatsuhiko Ogawa,Takuya Furuta,Shin-ichiro Abe,Takeshi Kai,Pi-En Tsai,Norihiro Matsuda,Hiroshi Iwase,Nobuhiro Shigyo,Lembit Sihver and Koji Niita,Features of Particle and Heavy Ion Transport code System(PHITS) version 3.02,J. Nucl. Sci. Technol. 55(5-6), 684-690(2018)
T. Goorley,M. James,T. Booth,F. Brown,J. Bull,L. J. Cox,J. Durkee,J. Elson,M. Fensin,R. A. Forster,J. Hendricks,H. G. Hughes,R. Johns,B. Kiedrowski,R. Martz,S. Mashnik,G. McKinney,D. Pelowitz,R. Prael,J. Sweezy,L. Waters,T. Wilcox & T. Zukaitis(2012)Initial MCNP6 Release Overview,Nuclear Technology,180:3,298-315,DOI:10.13182/NT11-135
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、個人線量計を利用した被曝量の管理では、医療従事者が既に被曝した放射線量を管理することはできるが、これからの放射線業務で医療従事者が被曝する放射線量を計画することはできない。一方、鉛エプロン等の防護衣の着用はその重量のために医療従事者の負担になる。また、遮蔽体の設置では放射線源の位置や照射角度によっては医療従事者の被曝量を効果的に低減できない。このような背景から、医療従事者に負担をかけることなく放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価及び計画して医療従事者の被曝量を低減可能な技術の提供が期待されていた。
【0006】
なお、このような課題を解決するために、被曝量を評価するソフトウェアを利用することも考えられるが、従来のソフトウェアは、患者の正常な内臓や細胞等に対する被曝量を評価するためのものであり、医療従事者の被曝量を評価するためのものではない。また、従来のソフトウェアは、放射線の一次線による影響を評価している。一方で、医療従事者は、放射線源からの漏洩線と、患者、撮影台、遮蔽体、医療機器、室内の壁、他の医療従事者等からの散乱線とによって被爆を受け、患者と医療従事者とでは被曝量を評価する際に着目すべき放射線が異なる。このため、患者の被曝量に特化した従来のソフトウェアを単純に医療従事者用に転用することはできない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、医療従事者に負担をかけることなく放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価及び計画して医療従事者の被曝量を低減可能な医療従事者の被曝量評価プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る医療従事者の被曝量評価プログラムは、放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価する医療従事者の被曝量評価プログラムであって、コンピュータに対して、放射線業務時の複数の場面における、評価対象空間の形状に関する情報、評価対象空間内における放射線源に関する情報、評価対象空間内における患者と手術台の位置及び向きに関する情報、評価対象空間内における遮蔽体の位置、材質、及び大きさに関する情報、評価対象空間内における医療従事者の位置に関する情報、及び場面の継続時間に関する情報を入力データとして取得する取得処理と、前記取得処理において取得した複数の場面毎の入力データを用いて、評価対象空間内に人及び物を配置した評価対象空間の計算モデルを複数の場面毎に作成する作成処理と、前記作成処理によって作成された複数の場面毎の計算モデルを用いて、評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量を複数の場面毎に計算する線量計算処理と、前記線量計算処理において計算された場面毎の評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量を用いて、放射線業務時における医療従事者の被曝量を計算する被曝量計算処理と、前記被曝量計算処理において計算された医療従事者の被曝量に関する情報を出力する出力処理と、を実行させる。
【0009】
前記被曝量計算処理は、場面毎の評価対象空間内の空間線量及び医療従事者の吸収線量に各場面の継続時間を乗算することにより場面毎の医療従事者の被曝量を計算し、場面毎の被曝量の和を放射線業務時における医療従事者の累積被曝量として計算する処理を含むとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る医療従事者の被曝量評価プログラムによれば、医療従事者に負担をかけることなく放射線業務時における医療従事者の被曝量を評価及び計画して医療従事者の被曝量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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