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公開番号
2024134311
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044546
出願日
2023-03-20
発明の名称
コンクリート構造物の施工方法及び施工装置
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04G
21/08 20060101AFI20240926BHJP(建築物)
要約
【課題】打設リフト高が高いコンクリート構造物であっても、作業の手間を少なくして生産性を向上できるコンクリート構造物の施工方法及び施工装置を提供する。
【解決手段】型枠12により画成された成形空間11内にコンクリート13を打設して締固めを行う方法であり、振動部23に対して所定位置に検知部24を設けたバイブレータ21を巻上装置22に支持させ、巻上装置22を成形空間11の上方に配置した後、振動部23を成形空間11内に配置して打設し、振動部23が浸漬されたことを検知して打設を停止する打設工程S2と、振動部23を振動させて締固めを行うことでコンクリート層13aを形成する締固め工程S3と、巻上装置22によりバイブレータ21を巻上げて上方に振動部23を配置する巻上工程S4と、を繰返し、コンクリート層13aを積層する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
型枠により画成された成形空間内にコンクリートを打設し、バイブレータの振動部を前記コンクリートに浸漬して振動させることで前記コンクリートの締固めを行うコンクリート構造物の施工方法であって、
前記振動部に対して所定位置に検知部を設けた前記バイブレータを巻上装置に支持させるとともに該巻上装置を前記成形空間の上方に配置する準備工程と、
前記振動部を前記成形空間内に配置した状態で前記コンクリートを打設し、前記振動部が浸漬されたことを前記検知部により検知したときに前記コンクリートの打設を停止する打設工程と、
前記コンクリートの打設停止後に、前記振動部を所定期間振動させて前記締固めを行うことでコンクリート層を形成する締固め工程と、
前記コンクリートの締固め後に、前記巻上装置により前記バイブレータを巻上げ、前記コンクリート層より上方の前記成形空間内に前記振動部を配置する巻上工程と、
を繰り返すことで、前記成形空間内に所望の前記コンクリート層を積層する、コンクリート構造物の施工方法。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記成形空間内の複数の位置において、前記コンクリートを打設するとともに前記バイブレータで締固めを行う、請求項1に記載のコンクリート構造物の施工方法。
【請求項3】
複数回積層して硬化した前記コンクリート層の上部に、前記型枠又は別の型枠により新たな成形空間を形成するとともに、前記巻上装置を前記新たな成形空間の上方に移動し、
前記打設工程、前記締固め工程及び前記巻上工程を実施して新たなコンクリート層を積層する、請求項1に記載のコンクリート構造物の施工方法。
【請求項4】
成形空間を画成する型枠と、前記成形空間にコンクリートを打設する打設部と、打設された前記コンクリートの締固めを行う締固め部と、を備え、前記締固め部は、前記コンクリートに振動部を浸漬して振動させるバイブレータを有する、コンクリート構造物の施工装置であって、
前記締固め部は、前記振動部に対して所定位置に検知部が設けられた前記バイブレータと、前記成形空間の上方に配置されて前記バイブレータを巻上可能に支持する巻上装置と、を有し、
前記振動部が前記コンクリートに浸漬されたことを前記検知部により検知したとき、前記打設部の打設を停止させて前記振動部を所定期間振動させ、
前記所定期間経過後に、前記巻上装置により前記バイブレータを巻上げて前記振動部を上方に移動させ、前記打設部の打設を再開させる、コンクリート構造物の施工装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の施工方法及び施工装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、コンクリート構造物を施工する際、型枠内にコンクリートを打設した後、バイブレータによりコンクリートに振動を与えて締固めることが行われている。下記特許文献1では、コンクリートを複数層に層分けして打設することが行われている。特許文献1では、コンクリートホースの吐出側とケーブル付き棒型振動機の振動機側とを、滑車を用いて吊持したコンクリート打込み・締固め装置及び方法が提案されていた。滑車を利用してコンクリートホースの吐出口とケーブル付き棒型振動機の振動機とをコンクリート打込みに対応して引上げつつ作動させることで、打込まれた直後のコンクリートの締固めが行なわれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-203208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、打設リフト高が高いコンクリート構造物を施工する場合、バイブレータの配置や上方への移動を人力で行うとすれば、足元の悪い高所でバイブレータの配置、締固め、引上げを行わなければならず、重労働の作業が必要で、生産性が悪かった。
また、特許文献1のように、打込むコンクリートの性質に対応する作業速度、作業継続時間などのデータに基づいてコンクリートホースや振動機の引上げを制御すると、施工前に手間を要する上、高橋脚などのように打設リフト高が高いコンクリート構造物を施工する場合には、コンクリートの打設位置が高くなるに従い、バイブレータの位置に誤差が生じ易いために修正等に手間を要するなどの問題があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、打設リフト高が高いコンクリート構造物であっても、作業の手間を少なくして生産性を向上できるコンクリート構造物の施工方法及び施工装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明のコンクリート構造物の施工方法は、型枠により画成された成形空間内にコンクリートを打設し、バイブレータの振動部を前記コンクリートに浸漬して振動させることで前記コンクリートの締固めを行うコンクリート構造物の施工方法であって、前記振動部に対して所定位置に検知部を設けた前記バイブレータを巻上装置に支持させるとともに該巻上装置を前記成形空間の上方に配置する準備工程と、前記振動部を前記成形空間内に配置した状態で前記コンクリートを打設し、前記振動部が浸漬されたことを前記検知部により検知したときに前記コンクリートの打設を停止する打設工程と、前記コンクリートの打設停止後に、前記振動部を所定期間振動させて前記締固めを行うことでコンクリート層を形成する締固め工程と、前記コンクリートの締固め後に、前記巻上装置により前記バイブレータを巻上げ、前記コンクリート層より上方の前記成形空間内に前記振動部を配置する巻上工程と、を繰り返すことで、前記成形空間内に所望の前記コンクリート層を積層することを特徴としている。
【0007】
このような施工方法によれば、振動部に対して所定位置に検知部を設けたバイブレータを巻上装置に支持させて成形空間の上方に配置するので、巻上装置によりバイブレータを巻上げて成形空間内に振動部を配置すれば、検知部を振動部に対して所定位置に配置できる。そのため成形空間内にバイブレータの振動部及び検知部を巻上装置により容易に配置できる。
そして、振動部を成形空間内に配置した状態でコンクリートを打設する打設工程と、振動部がコンクリートに浸漬されたときに打設を停止し、振動部により所定期間の締固めを行うことでコンクリート層を形成する締固め工程と、巻上装置によりバイブレータを巻上げることで形成されたコンクリート層より上方に振動部を配置する巻上工程と、を繰り返すことで、複数のコンクリート層を積層する。そのため成形空間内に複数のコンクリート層を積層する際、バイブレータの配置、締固め、引上げ、コンクリートの打設及び停止を自動化でき、成形空間内に複数のコンクリート層を自動で積層することができる。
その結果、打設リフト高が高いコンクリート構造物であっても、作業の手間を少なくして生産性を向上することができる。
【0008】
本発明のコンクリート構造物の施工方法では、前記成形空間内の複数の位置において、前記コンクリートを打設するとともに前記バイブレータで締固めを行ってもよい。
このように構成すれば、平面的に大きなコンクリート構造物であっても、作業の手間を少なくして生産性を向上することができる。
【0009】
本発明のコンクリート構造物の施工方法では、複数回積層して硬化した前記コンクリート層の上部に、前記型枠又は別の型枠により新たな成形空間を形成するとともに、前記巻上装置を前記新たな成形空間の上方に移動し、前記打設工程、前記締固め工程及び前記巻上工程を実施して新たなコンクリート層を積層してもよい。
このようにすれば、複数回積層して形成されたコンクリート層の上部に新たな成形空間を形成して、巻上装置を新たな成形空間の上方に移動し、打設工程、締固め工程及び巻上工程を再び実施して新たなコンクリート層を積層するため、打設リフト高がより高いコンクリート構造物であっても作業の手間を少なく抑えて施工することが可能である。
【0010】
上記課題を解決する本発明のコンクリート構造物の施工装置は、成形空間を画成する型枠と、前記成形空間にコンクリートを打設する打設部と、打設された前記コンクリートの締固めを行う締固め部と、を備え、前記締固め部は、前記コンクリートに振動部を浸漬して振動させるバイブレータを有する、コンクリート構造物の施工装置であって、前記締固め部は、前記振動部に対して所定位置に検知部が設けられた前記バイブレータと、前記成形空間の上方に配置されて前記バイブレータを巻上可能に支持する巻上装置と、を有し、前記振動部が前記コンクリートに浸漬されたことを前記検知部により検知したとき、前記打設部の打設を停止させて前記振動部を所定期間振動させ、前記所定期間経過後に、前記巻上装置により前記バイブレータを巻上げて前記振動部を上方に移動させ、前記打設部の打設を再開させることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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