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公開番号
2024162022
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077164
出願日
2023-05-09
発明の名称
汚染コンクリートの減容方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
9/30 20060101AFI20241114BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】多くの労力及び時間を要することなく汚染コンクリートの減容化が可能な汚染コンクリートの減容方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る汚染コンクリートの減容方法は、骨材とモルタルを含み、放射性二酸化炭素によって汚染された汚染コンクリートの減容方法であって、骨材の最大寸法の1~2倍の大きさに汚染コンクリートを破砕する破砕工程と、破砕された汚染コンクリートを300~400℃の温度に加熱する加熱工程と、加熱された汚染コンクリートからすりもみ処理によって骨材を分離するすりもみ工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
骨材とモルタルを含み、放射性二酸化炭素によって汚染された汚染コンクリートの減容方法であって、
前記骨材の最大寸法の1~2倍の大きさに汚染コンクリートを破砕する破砕工程と、
破砕された汚染コンクリートを300~400℃の温度に加熱する加熱工程と、
加熱された汚染コンクリートからすりもみ処理によって前記骨材を分離するすりもみ工程と、
を含む、汚染コンクリートの減容方法。
続きを表示(約 74 文字)
【請求項2】
前記加熱工程は、加熱中に発生したガスをアルカリ溶液に供給する工程を含む、請求項1に記載の汚染コンクリートの減容方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨材とモルタルを含み、放射性二酸化炭素によって汚染された汚染コンクリートの減容方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、稼働中の原子炉では放射性炭素(
14
C)が生成され、生成された放射性炭素は放射性二酸化炭素(
14
CO
2
)として存在している。放射性二酸化炭素はコンクリートに吸収されるが、ガス状物質は自由に動けるため汚染範囲は広くなる。実際、原子力発電所の原子炉建屋のコンクリートには放射性二酸化炭素による広範囲の汚染が見つかっており、放射性廃棄物となる物量は大きい。このような背景から、放射性廃棄物を減容化する方法が提案されている。具体的には、放射性のガスや液体はコンクリート中のモルタル部分に浸透するため、モルタル部分に汚染が見られ、粗骨材は汚染しない。従って、コンクリートを粗骨材とモルタルに分離すれば、粗骨材は非放射性廃棄物、モルタルは放射性廃棄物として処分できる。このため、特許文献1には、汚染コンクリートから骨材をすりもみ処理によって分離することにより放射性廃棄物を減容化する方法が提案されている。また、特許文献2には、すりもみ処理前に汚染コンクリートを300~500℃の温度に加熱することによって骨材とモルタルの分離性が良くなることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-227493号公報
特開平11-292602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、すりもみ処理前に汚染コンクリートを300~500℃の温度に加熱すると、汚染コンクリートに吸収されていた放射性二酸化炭素が飛散し、またその飛散量は温度の上昇と共に増加する。ここで、汚染コンクリートをさらに高い温度で加熱すると、吸収されていた放射性二酸化炭素の全量が揮発することによって汚染コンクリートを非放射性廃棄物として処分できる。ところが、高い温度での加熱には大きなエネルギーが必要になると共に、高濃度の放射性二酸化炭素の処理が必要になるため、現実的でない。また、大きなサイズの汚染コンクリートを加熱する場合には、汚染コンクリートの内部に熱が届くまでに多くの時間を要する。また、この場合、汚染コンクリートを細かく破砕すれば汚染コンクリートの内部に熱が容易に届くようになるが、破砕処理に時間を要する。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、多くの労力及び時間を要することなく汚染コンクリートの減容化が可能な汚染コンクリートの減容方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る汚染コンクリートの減容方法は、骨材とモルタルを含み、放射性二酸化炭素によって汚染された汚染コンクリートの減容方法であって、前記骨材の最大寸法の1~2倍の大きさに汚染コンクリートを破砕する破砕工程と、破砕された汚染コンクリートを300~400℃の温度に加熱する加熱工程と、加熱された汚染コンクリートからすりもみ処理によって前記骨材を分離するすりもみ工程と、を含む。
【0007】
前記加熱工程は、加熱中に発生したガスをアルカリ溶液に供給する工程を含むとよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る汚染コンクリートの減容方法によれば、多くの労力及び時間を要することなく汚染コンクリートの減容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態である汚染コンクリートの減容過程の流れを示すフローチャートである。
図2は、加熱温度の変化に伴う放射性二酸化炭素の除去率の変化を示す図である。
図3は、電気炉の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である汚染コンクリートの減容方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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