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公開番号
2024175414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-18
出願番号
2023093192
出願日
2023-06-06
発明の名称
流体置換装置
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
G21F
7/01 20060101AFI20241211BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】耐圧性容器内の液体等の試料を注入・排出できる流体置換装置を提供する。
【解決手段】本発明の流体置換装置Rは、内部に流体が入れられる耐圧性容器100と、耐圧性容器100が内部に収容される収納容器1と、収納容器1を貫通するように設けられ、耐圧性容器100を開閉可能な開閉工具10と、開閉工具10と収納容器1との間のすき間を封止する第一の気密部21Aと、収納容器1を貫通するように設けられ、耐圧性容器100の開口部102a1を経由して耐圧性容器100の内部まで達することができる1本または複数本の配管30と、配管30と収納容器1との間のすき間を封止する第二の気密部22とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内部に流体が入れられる耐圧性容器と、
前記耐圧性容器が内部に収容される収納容器と、
前記収納容器を貫通するように設けられ、前記耐圧性容器を開閉可能な開閉工具と、
前記開閉工具と前記収納容器との間のすき間を封止する第一の気密部と、
前記収納容器を貫通するように設けられ、前記耐圧性容器の開口部を経由して前記耐圧性容器の内部まで達することができる1本または複数本の配管と、
前記配管と前記収納容器との間のすき間を封止する第二の気密部とを
備えていることを特徴とする流体置換装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の流体置換装置において、
前記開閉工具は、
前記耐圧性容器側に突出する方向に付勢されるとともに、突出した状態で前記開閉工具の軸周りの回転が拘束される蓋保持ねじを有していることを特徴とする流体置換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の流体置換装置において、
前記蓋保持ねじは、
前記耐圧性容器側の端部に配置されて前記耐圧性容器の蓋と係合可能な雄ねじを前記耐圧性容器側の一方側に有し、他方側にねじ嵌合部を有しているとともに、
前記雄ねじの径は前記蓋と前記耐圧性容器の本体との間に設けられるねじの径よりも小さく、
前記ねじ嵌合部は前記開閉工具に設けられた溝に嵌合する構造であり、前記蓋保持ねじが圧縮ばねにより前記開閉工具から突出した状態では前記ねじ嵌合部が前記溝と嵌合して前記蓋保持ねじと前記開閉工具が一体となって回転する一方、
前記圧縮ばねが一定以上に縮められて前記蓋保持ねじが前記開閉工具から突出しない状態では前記ねじ嵌合部が前記溝から離れて前記蓋保持ねじが前記開閉工具とは独立して回転可能であることを特徴とする流体置換装置。
【請求項4】
請求項1に記載の流体置換装置において、
前記第一の気密部は、
前記収納容器に対して前記開閉工具の軸方向変位と軸周り回転が可能に前記開閉工具を支持する2つ以上の滑り軸受と、前記収納容器と前記開閉工具の間のすき間に設けられる軟質高分子部材とを有していることを特徴とする流体置換装置。
【請求項5】
請求項1に記載の流体置換装置において、
前記第二の気密部は、
前記配管と前記収納容器の間のすき間に設けられる2つ以上の軟質高分子部材を有していることを特徴とする流体置換装置。
【請求項6】
請求項1に記載の流体置換装置において、
前記配管は、
前記第二の気密部と接する剛直管部と、
前記剛直管部より前記耐圧性容器側に設けられる柔軟管部とを有していることを特徴とする流体置換装置。
【請求項7】
請求項6に記載の流体置換装置において、
前記剛直管部は、
前記耐圧性容器の開口部に向かって配置されるとともに、
前記柔軟管部の先端が前記耐圧性容器の底面に接した状態で、前記第二の気密部との接触を維持できる長さであることを特徴とする流体置換装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体置換装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アクチニウム225の製造法のひとつは、ラジウム226に制動放射線を照射する方法である。ラジウム226への照射による光核反応で得たラジウム225を自然崩壊させるとアクチニウム225が得られる。ラジウム226への照射の際、ラジウムを収容している容器は高温となって内部に封入されているガスが膨張する。そのため、当該容器には耐圧性が求められる。
【0003】
また、ラジウム226は自然崩壊してラドン222に壊変する。ラドン222は気体状の放射性物質であることから、特定の空間内に封止する必要がある。そのため、容器にラジウム226を封入したり、制動放射線を照射後にラジウム226を封入した容器を開封したりするときには、放射性気体が漏洩しないように閉止された空間内で作業することが求められる。
【0004】
かような容器の取扱作業をする装置として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、前記の容器に該当する残渣受容器に子蓋を設け、閉止された空間内で子蓋を開けて残渣受容器に残渣を落下させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-172988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、子蓋の開閉装置を残渣の流路内に配置したり、残渣受容器のネジ蓋を開閉する器具を別途用意したりする必要がある。また、有害ガスが触れる領域や、触れる恐れがある領域が広くなる可能性や、子蓋の開閉装置の修理やメンテナンスが困難となる可能性があった。また、残渣受容器から試料を取り出すことができなかった。
【0007】
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、耐圧性容器がある領域内に修理やメンテナンスが必要な装置を配置することなく、耐圧性容器内の液体等の試料を注入・排出できる流体置換装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明の流体置換装置は、内部に流体が入れられる耐圧性容器と、前記耐圧性容器が内部に収容される収納容器と、前記収納容器を貫通するように設けられ、前記耐圧性容器を開閉可能な開閉工具と、前記開閉工具と前記収納容器との間のすき間を封止する第一の気密部と、前記収納容器を貫通するように設けられ、前記耐圧性容器の開口部を経由して前記耐圧性容器の内部まで達することができる1本または複数本の配管と、前記配管と前記収納容器との間のすき間を封止する第二の気密部とを備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐圧性容器がある領域内に修理やメンテナンスが必要な装置を配置することなく、耐圧性容器内の液体試料を注入・排出できる流体置換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る流体置換装置の断面図。
拘束溝材の斜視図。
ソケットと作用部を示す斜視図。
蓋保持ねじ、ねじ嵌合部、フランジ、位置決めボスを有する蓋保持部材の斜視図。
耐圧性容器の蓋が外れた状態でソケットを上端まで引き上げた状態を示す図。
収納容器の初期状態を示す断面図。
ソケットの蓋保持ねじを蓋に取り付ける状態の断面図。
収納容器の気密を確保する状態を示す断面図。
収納容器の気密を確保する状態を示す断面図。
収納容器の気密を確保する状態を示す断面図。
配管を通して試料室の流体を出し入れする状態を示す断面図。
流体を試料室に出し入れした後の状態を示す断面図。
保持具を外した状態を示す断面図。
ソケットが蓋とかみ合うように下す状態を示す断面図。
蓋を接続部にねじ込む状態を示す断面図。
天面板を持ち上げた状態を示す断面図。
耐圧性容器を所定の場所に運ぶ状態を示す断面図。
耐圧性容器を所定の場所に運ぶ状態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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