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公開番号
2025013728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-27
出願番号
2023112872
出願日
2023-07-10
発明の名称
立ち入り管理装置
出願人
中部電力株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G21C
17/00 20060101AFI20250120BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】複数人の作業者が作業エリアに一人ずつ入る際、同時に撮影された作業者のうちの最も手前の作業者の背後に別の作業者が写ることで、最も手前の作業者が身に付けている装備品が誤認されることを抑制する。
【解決手段】複数人の作業者が一人ずつ通路13を通って作業エリアに入る際、カメラ11によって同時に撮影された作業者のうち、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品が、制御装置12による装備品選別処理によって選別される。こうして選別された複数種類の装備品についてそれぞれ、指定の装備品であるか否か及び未装着であるか否かが、制御装置12による装備品判定処理を通じて判定される。従って、カメラ11によって撮影された画像情報内の最も手前の作業者の背後に別の作業者が写っていたとしても、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品について、それぞれ指定の装備品であるか否かを的確に判定することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数人の作業者が一人ずつ作業エリアに入る際、同時に撮影された前記作業者の画像情報を入力する画像入力部と、前記画像入力部に入力された前記画像情報中の前記作業者が指定の装備品を身に付けているか否かを判定する判定部と、を備え、
前記判定部は、前記作業者が前記装備品を身に付けていないと判定したときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを禁止し、前記作業者が前記装備品を身に付けていると判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを許可するものとされている立ち入り管理装置において、
前記作業者は、複数種類の指定された装備品を身に付けて前記作業エリアに入るものであり、
前記判定部は、装備品検出処理と、装備品選別処理と、装備品判定処理と、立ち入り可否判定処理と、を実行するものであり、
前記装備品検出処理は、前記画像入力部に入力された前記画像情報中における作業者の装備品の前記画像情報内での位置座標を検出する処理であり、
前記装備品選別処理は、前記装備品検出処理によって位置座標が検出された前記装備品のうち、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の前記装備品を選別する処理であり、
前記装備品判定処理は、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であるか否かを判定するとともに、前記装備品選別処理によって選別された複数種類の前記装備品についてそれぞれ指定の装備品であるか否かを判定する処理であり、
前記立ち入り可否判定処理は、前記装備品判定処理によって、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であると判定されたとき、あるいは選別された複数種類の前記装備品のうちの少なくとも一つが指定の装備品ではないと判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを禁止し、前記装備品判定処理によって、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品の全てが装着されていると判定され、且つ選別された複数種類の前記装備品の全てが指定の装備品であると判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを許可する処理である立ち入り管理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記装備品検出処理は、前記画像情報内において位置座標を検出した前記装備品が指定の装備品と一致する度合を表す類似度スコアを求めるものであり、
前記装備品選別処理は、前記装備品検出処理によって位置座標が検出された前記装備品のサイズを表す矩形サイズを求め、前記類似度スコア及び前記矩形サイズが予め登録した基準値以上である装備品を最も手前の作業者が身に着けている装備品の候補として選別し、選別された複数種類の前記装備品の候補のうち同じ種類の装備品で複数の候補があるものについては、前記装備品のサイズを表す矩形サイズが最も大きい候補を残して他の候補を除外するものである請求項1に記載の立ち入り管理装置。
【請求項3】
前記装備品選別処理は、前記装備品検出処理によって前記画像情報内での位置座標が検出された複数種類の装備品のうち、作業者が身に付けたときの装備品の位置の幾何学的関係から、前記作業者の人体構造としてあり得ない装備品の組み合わせを排除することにより、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品を選別するものである請求項1に記載の立ち入り管理装置。
【請求項4】
前記装備品判定処理は、前記画像入力部に入力された前記画像情報内の最も手前と判別された作業者が、予め登録した身体ジェスチャをしたとき、判定を開始するものである請求項1~3のいずれか一項に記載の立ち入り管理装置。
【請求項5】
前記装備品検出処理は、前記画像情報内において位置情報を検出した前記装備品が指定の装備品と一致する度合を表す類似度スコアを求めるものであり、
前記装備品判定処理は、定められた時間の間に前記画像入力部に入力された前記画像情報から構成されるn個のフレームのうち、選別された複数種類の前記装備品のうちの一つの装備品における前記類似度スコアが閾値以上となるフレーム数をx個として数え、xとnとを用いて算出される評価値が予め登録した判定値以上であることに基づき前記一つの装備品が指定の装備品であると判定する一方、前記評価値が前記判定値未満であることに基づき前記一つの装備品が指定の装備品ではないと判定し、これらの判定を前記選別された全種類の前記装備品のうちの他の装備品についても実施するものである請求項1~3のいずれか一項に記載の立ち入り管理装置。
【請求項6】
前記判定部は、負例判定処理を実行するものであり、
前記負例判定処理は、前記画像入力部に入力された前記画像情報内の最も手前と判別された作業者の装備品が、予め登録された負例の装備品であるか否かを判定するものであり、
前記立ち入り可否判定処理は、前記負例判定処理によって前記画像情報内の最も手前の作業者の装備が前記負例の装備であると判定されたとき、直ちに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを禁止するものである請求項1~3のいずれか一項に記載の立ち入り管理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、立ち入り管理装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
原子力発電所等の所定の作業エリアで作業する作業者は、指定された装備品を身に付ける必要がある。このため、上記指定された装備品を身に付けた作業者のみ作業エリアへの立ち入りを許可するよう、作業エリアに入るための通路に立ち入り管理装置が設置されている。
【0003】
こうした立ち入り管理装置として、特許文献1には作業エリアに入る前の作業者をカメラで撮影し、作業者が作業エリアに入るために指定された服装をしているか否かを服の色等で判断するものが記載されている。同装置により、作業者が作業エリアに入るために指定された服装をしていないと判断された場合には、その作業者の作業エリアへの立ち入りが禁止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4781042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、作業者が作業エリアに入る際、通路スペースの関係から、複数の作業者が一列になって一人ずつ通路を通って作業エリアに入ることがある。この場合、立ち入り管理装置のカメラで作業者を撮影するとき、その作業者の背後に別の作業者が写るおそれがある。そして、カメラで撮影した作業者の背後に別の作業者が写ると、例えば次のようなことが生じる。すなわち、カメラに対して最も手前の作業者の背後にいる作業者が身に付けている服装といった装備品を、最も手前の作業者が身に付けている装備品と誤認することがある。この場合、最も手前の作業者が指定の装備品を身に付けているか否かを正しく判定できずに、誤判定を招くおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決する立ち入り管理装置の各態様について記載する。
(態様1)
複数人の作業者が一人ずつ作業エリアに入る際、同時に撮影された前記作業者の画像情報を入力する画像入力部と、前記画像入力部に入力された前記画像情報中の前記作業者が指定の装備品を身に付けているか否かを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、前記作業者が前記装備品を身に付けていないと判定したときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを禁止し、前記作業者が前記装備品を身に付けていると判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを許可するものとされている立ち入り管理装置において、前記作業者は、複数種類の指定された装備品を身に付けて前記作業エリアに入るものであり、前記判定部は、装備品検出処理と、装備品選別処理と、装備品判定処理と、立ち入り可否判定処理と、を実行するものであり、前記装備品検出処理は、前記画像入力部に入力された前記画像情報中における作業者の装備品の前記画像情報内での位置座標を検出する処理であり、前記装備品選別処理は、前記装備品検出処理によって位置座標が検出された前記装備品のうち、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の前記装備品を選別する処理であり、前記装備品判定処理は、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であるか否かを判定するとともに、前記装備品選別処理によって選別された複数種類の前記装備品についてそれぞれ指定の装備品であるか否かを判定する処理であり、前記立ち入り可否判定処理は、前記装備品判定処理によって、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であると判定されたとき、あるいは選別された複数種類の前記装備品のうちの少なくとも一つが指定の装備品ではないと判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを禁止し、前記装備品判定処理によって、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品の全てが装着されていると判定され、且つ選別された複数種類の前記装備品の全てが指定の装備品であると判定されたときに前記作業エリアへの前記作業者の立ち入りを許可する処理である立ち入り管理装置。
【0007】
上記構成によれば、複数人の作業者が一人ずつ作業エリアに入る際、同時に撮影された作業者の画像情報が画層入力部に入力される。そして、判定部は、画像入力部に入力された画像情報中の作業者が複数種類の指定の装備品を身に付けているか否かを判定する。詳しくは、判定部は、装備品検出処理、装備品選別処理、装備品判定処理、及び立ち入り可否判定処理を通じて、上記判定を実行する。
【0008】
装備品検出処理は、画像入力部に入力された画像情報中における作業者の装備品の画像情報内での位置座標を検出する。装備品選別処理は、装備品検出処理によって位置座標が検出された装備品のうち、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品を選別する。装備品判定処理は、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であるか否かを判定するとともに、装備品選別処理によって選別された複数種類の装備品についてそれぞれ指定の装備品であるか否かを判定する。
【0009】
装備品判定処理により、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが未装着であると判定されるということ、あるいは選別された複数種類の装備品のうちの少なくとも一つが指定の装備品ではないと判定されるということは、最も手前の作業者が指定の装備品を身に付けていないと判定されていることを意味する。この場合、立ち入り可否判定処理は、上記装備品判定処理による判定に基づき、作業者エリアへの上記作業者の立ち入りを禁止する。また、装備品判定処理により、最も手前の作業者が身に付けるべき複数種類の装備品の全てが装着されていると判定され、且つ、選別された複数種類の装備品の全てが指定の装備品であると判定されるということは、最も手前の作業者が指定の装備品を身に付けていると判定されていることを意味する。この場合、立ち入り可否判定処理は、上記装備品判定処理の判定に基づき、作業エリアへの上記作業者の立ち入りを許可する。
【0010】
上述したように、複数人の作業者が一人ずつ作業エリアに入る際、同時に撮影された作業者のうち、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品が、装備品選別処理によって選別される。こうして選別された複数種類の装備品についてそれぞれ、指定の装備品であるか否か及び未装着であるか否かが、装備品判定処理を通じて判定される。従って、上記画像情報内の最も手前の作業者の背後に別の作業者が写っていたとしても、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品について、それぞれ指定の装備品であるか否かを的確に判定することができる。言い換えれば、最も手前の作業者の背後に別の作業者が写っていることに起因して、最も手前の作業者が身に付けている複数種類の装備品のそれぞれが指定の装備品であるか否かの判定について、誤判定が生じることを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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