特許ウォッチ

公開番号2025010719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023112857
出願日2023-07-10
発明の名称遮蔽装置
出願人日立GEニュークリア・エナジー株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類G21F 3/00 20060101AFI20250116BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】従来に比べて作業性の良い小型化された遮蔽装置を提供する。
【解決手段】鉛粒15を貯蔵する上部鉛貯蔵室1と、計器5の周囲に配置される計器遮蔽部4と、鉛粒15を冷却する熱交換器7と、冷却後の鉛粒15を上部鉛貯蔵室1に供給する玉上げ機8と、上部鉛貯蔵室1に設けられた開閉部2の開閉動作指令信号を出力する検知器9と、開閉部2と計器遮蔽部4とを接続する配管3Aと、計器遮蔽部4と熱交換器7とを接続する配管3Bと、熱交換器7と上部鉛貯蔵室1とを接続する配管3C,3Dと、を備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
計器を放射線から防護するための遮蔽装置であって、
鉛粒を貯蔵する貯蔵室と、
前記計器の周囲に配置される計器遮蔽部と、
前記鉛粒を冷却する熱交換器と、
冷却後の前記鉛粒を前記貯蔵室に供給する供給部と、
前記貯蔵室に設けられた開閉部の開閉動作指令信号を出力する指令部と、を備えた
遮蔽装置。
続きを表示（約 550 文字）【請求項２】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記貯蔵室は、前記計器遮蔽部の鉛直方向上方に配置されている
遮蔽装置。
【請求項３】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記熱交換器及び前記供給部は、前記計器遮蔽部の鉛直方向下方に配置されている
遮蔽装置。
【請求項４】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記指令部は、異常を検知したときに前記開閉部に開動作指令信号を出力する
遮蔽装置。
【請求項５】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記計器遮蔽部は、前記計器の周りを囲むように構成されており、その内部を前記鉛粒が循環する
遮蔽装置。
【請求項６】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記熱交換器は、前記鉛粒と直接熱交換することで冷却する
遮蔽装置。
【請求項７】
請求項１に記載の遮蔽装置において、
前記開閉部と前記計器遮蔽部とを接続する第１配管と、
前記計器遮蔽部と前記熱交換器とを接続する第２配管と、
前記熱交換器と前記貯蔵室とを接続する第３配管と、を更に備えた
遮蔽装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、冷却機能を兼ね備えた遮蔽装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
放射線が圧力伝送装置を構成する素子に照射されることで、素子が劣化して圧力計測値がドリフトを起こし、正確な数値が出力されない、との課題に対し、特許文献１には、受圧ダイアフラムで受けた圧力をセンサに伝送する圧力伝送装置において、圧力伝送装置に照射される放射線量を計測する放射線計測装置と、圧力伝送装置のドリフト量を診断するドリフト診断装置と、圧力伝送装置の各構成素子の放射線によるドリフトデータを格納したデータベースと、ドリフトを補正するドリフト補正装置と、圧力計測値を表示する圧力値表示装置を設けるように構成した、ことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１１９８２０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
原子力プラントなどの放射線にさらされる環境において、温度、水位、放射線など様々な物理量の計測が求められている。このうち、放射線が照射される計測器では、鉛等での遮蔽や、線源から距離を設ける等の対策がなされている。
【０００５】
原子力発電所等のプラントにおいて、プラントの運転状態を知るために使用される圧力計、流量計などの計器は、重大事故環境においても誤作動や故障なく正常に機能することが求められる（例えば特許文献１参照）。
【０００６】
そこで、計器が正常に機能するために、放射線や熱に対する対策を取る必要がある。しかしながら、既設のプラントでは、これらの対策をするために新たに機器を置くスペースが限られているため、別途異なる対策を講じる必要がある。
【０００７】
例えば、従来の対策案としては、鉛遮蔽物と計器を冷やす冷却器を別々で設置していたが、筐体構造が大型になり、筐体が非常に重くなることから、設置や移設の作業性に改善の余地がある。
【０００８】
本発明は、従来に比べて作業性の良い小型化された遮蔽装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、計器を放射線から防護するための遮蔽装置であって、鉛粒を貯蔵する貯蔵室と、前記計器の周囲に配置される計器遮蔽部と、前記鉛粒を冷却する熱交換器と、冷却後の前記鉛粒を前記貯蔵室に供給する供給部と、前記貯蔵室に設けられた開閉部の開閉動作指令信号を出力する指令部と、を備えた。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、従来に比べて作業性の良い小型化された遮蔽装置を提供することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許