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公開番号
2025022163
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126476
出願日
2023-08-02
発明の名称
放射線遮蔽構造
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
3/00 20060101AFI20250206BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】出入口における漏洩線量を大幅に低減可能な放射線遮蔽構造を提供する。
【解決手段】迷路24は、放射線発生装置12から離れる側に向けて、迷路内壁22の側端部26と、放射線遮蔽壁14の間に形成された開口部28から迷路内壁20の厚さ方向に延びる通路である第1脚30と、この第1脚30に対して角度をつけて接続し、迷路内壁20および迷路外壁22に沿って延びる通路である第2脚32と、この第2脚32の出入口18に近い端部側に対して角度をつけて接続し、放射線発生装置12から離れる側に向けて、端部側から迷路外壁22の厚さ方向に延びる通路である第3脚34と有し、第3脚34の通路の長さL3は、第2脚32の通路の長さL2および形状と、放射線発生装置12の最大使用線量とに基づいて設定されているようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線発生装置を収容し、放射線遮蔽壁に囲まれた収容室と、前記放射線発生装置からの放射線が前記収容室の出入口に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置と前記出入口の間に設けられた迷路内壁と、前記迷路内壁の前記出入口側に対向配置された迷路外壁により区画形成され、前記出入口に接続した迷路とを備える放射線遮蔽構造であって、
前記迷路は、前記放射線発生装置から離れる側に向けて、前記迷路内壁の側端部と、前記放射線遮蔽壁の間に形成された開口部から前記迷路内壁の厚さ方向に延びる通路である第1脚と、この第1脚に対して角度をつけて接続し、前記迷路内壁および前記迷路外壁に沿って延びる通路である第2脚と、この第2脚の前記出入口に近い端部側に対して角度をつけて接続し、前記放射線発生装置から離れる側に向けて、前記端部側から前記迷路外壁の厚さ方向に延びる通路である第3脚と有し、
第3脚の通路の長さは、第2脚の通路の長さおよび形状と、前記放射線発生装置の最大使用線量とに基づいて設定されていることを特徴とする放射線遮蔽構造。
続きを表示(約 75 文字)
【請求項2】
放射線を遮蔽する遮蔽扉および遮蔽棚を前記出入口および前記迷路に有しないことを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医療用放射線照射室のような出入口に迷路を備えた放射線遮蔽構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、医療用リニアック室などの放射線利用施設では、放射線を照射する照射室と出入口の間に放射線の外部漏洩を防ぐための迷路構造を設けて、出入口に遮蔽扉を設置している(例えば、特許文献1を参照)。リニアック室の迷路は多くの場合、2脚構造となっている。
【0003】
図5(1)、(2)に、従来の2脚構造の迷路を備えたリニアック室の一例を示す。これらの図に示すように、リニアック室1は、鉄板2を内蔵した放射線遮蔽壁3に囲まれた平面視で略矩形状の照射室4と、照射室4の出入口5に繋がる2脚構造の迷路6を有する。照射室4の略中央には、放射線を放出するリニアック装置7が設けられ、ここから利用線錘Cが形成される。迷路6は、第1脚Aと第2脚Bを有し、迷路内壁8に沿って設けられる。迷路内壁8は、照射室4と出入口5の間を仕切るように一方の放射線遮蔽壁3から対向する放射線遮蔽壁3に向けて突出した壁であり、迷路内壁8の突出端部と対向する放射線遮蔽壁3との間には、照射室4と迷路6とを連絡する開口部9が形成される。
【0004】
迷路6の第1脚Aは、照射室4に近い側に設けられ、第2脚Bは、出入口5に近い側に設けられる。第1脚Aは、第2脚Bを接続することが目的であるため長さは短い。図5の例では、第1脚Aの長さは、迷路内壁8の厚さと迷路幅の和と同程度である。第2脚Bは、第1脚Aから迷路内壁8に沿って直角または外側に少し角度を付けて設置され、照射室4の横幅と同程度の長さがある。第2脚Bの終端または終端近くの直角方向に出入口5が設置される。
【0005】
出入口5には、鉛とポリエチレンの2層の遮蔽板を内包する遮蔽扉5Aが設置される。出入口5の図示しない垂れ壁にダクト貫通孔がある場合には、出入口5に近い迷路6の上部に鉛とポリエチレンの2層の遮蔽板を内包する遮蔽棚が設置される。鉛とポリエチレンの厚さは、それぞれ1cmと10cm程度が標準的であるが、リニアック装置7のエネルギー、最大使用線量とリニアック室1の構造によって変動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-179851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
照射室4から迷路6の第1脚Aに進入する放射線は、大部分が第1脚Aの壁面と床面で散乱し、その一部が第2脚Bに進入する。散乱して第2脚Bに進入した放射線は、真っ直ぐな第2脚Bの壁面に沿ってコリメートされながら進行して出入口5に到達する。第2脚Bの終端付近では、放射線の線量が法令限度以下になっていないために、遮蔽扉5Aを設置して放射線を減衰することで法令限度以下にする必要があった。遮蔽扉5Aは重量物であるため、上吊り方式の高額の電動駆動装置が必要であった。さらに、擦り合わせ調整を含む定期的なメンテナンスや、停電・故障時には手動で開閉できる補助機能も必要であった。
【0008】
出入口5の垂れ壁などにダクトやスリーブ貫通孔がある場合は、これらを介して放射線が漏洩する。この場合、第2脚Bの終端付近の放射線の線量が法令限度以下になっていないために、遮蔽扉5Aと同等の遮蔽能を有する遮蔽棚を迷路6上部に設置して遮蔽する必要があった。また、重量物である遮蔽棚は、地震等で落下しないように、金具等でしっかりと固定する必要があった。
【0009】
出入口5における漏洩線量が法令限度以下であれば、遮蔽扉と遮蔽棚が不要となり、その製作費、設置費やメンテナンス費を削減することが可能である。このため、出入口における漏洩線量を大幅に低減可能な技術が求められていた。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、出入口における漏洩線量を大幅に低減可能な放射線遮蔽構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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