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公開番号
2025017731
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120922
出願日
2023-07-25
発明の名称
放射線遮蔽構造
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21F
3/00 20060101AFI20250130BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】放射線利用施設の体積を増加したり、歪な構造とすることなく、出入口における漏洩線量を低減可能な放射線遮蔽構造を提供する。
【解決手段】迷路22は、前記迷路内壁20の側端部24と、前記放射線遮蔽壁14の間に形成された開口部26から前記迷路内壁20の厚さ方向に延びる通路である第1脚28と、この第1脚28と前記出入口18とを接続し、前記迷路内壁20に沿って延びる通路である第2脚30とを有し、第2脚30は、上下方向から見て、前記放射線発生装置12の側にくの字状に屈曲した屈曲部34を有するようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
放射線発生装置を収容し、放射線遮蔽壁に囲まれた収容室と、前記放射線発生装置からの放射線が前記収容室の出入口に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置と前記出入口の間に設けられた迷路内壁と、前記迷路内壁と前記放射線遮蔽壁により区画形成され、前記出入口に接続した迷路とを備える放射線遮蔽構造であって、
前記迷路は、前記迷路内壁の側端部と、前記放射線遮蔽壁の間に形成された開口部から前記迷路内壁の厚さ方向に延びる通路である第1脚と、この第1脚と前記出入口とを接続し、前記迷路内壁に沿って延びる通路である第2脚とを有し、第2脚は、上下方向から見て、前記放射線発生装置の側にくの字状に屈曲した屈曲部を有することを特徴とする放射線遮蔽構造。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
第1脚の通路方向に直角で第2脚に向かう方向を基準方向とした場合、第1脚から第2脚の前記屈曲部に至る通路方向と前記基準方向とのなす角度が、上下方向から見て、10~20°の角度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽構造。
【請求項3】
前記迷路内壁は、前記屈曲部に応じた厚さで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線遮蔽構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医療用放射線照射室のような出入口に迷路を備えた放射線遮蔽構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、医療用リニアック室などの放射線利用施設では、放射線を照射する照射室と出入口の間に放射線の外部漏洩を防ぐための迷路構造を設けて、出入口に遮蔽扉を設置している(例えば、特許文献1を参照)。リニアック室の迷路は多くの場合、2脚構造となっている。
【0003】
図6(1)、(2)に、従来の2脚構造の迷路を備えたリニアック室の一例を示す。これらの図に示すように、リニアック室1は、鉄板2を内蔵した放射線遮蔽壁3に囲まれた平面視で略矩形状の照射室4と、照射室4の出入口5に繋がる2脚構造の迷路6を有する。照射室4の略中央には、放射線を放出するリニアック装置7が設けられ、ここから利用線錘Cが形成される。迷路6は、第1脚Aと第2脚Bを有し、迷路内壁8に沿って設けられる。迷路内壁8は、照射室4と出入口5の間を仕切るように一方の放射線遮蔽壁3から対向する放射線遮蔽壁3に向けて突出した壁であり、迷路内壁8の突出端部と対向する放射線遮蔽壁3との間には、照射室4と迷路6とを連絡する開口部9が形成される。
【0004】
迷路6の第1脚Aは、照射室4に近い側に設けられ、第2脚Bは、出入口5に近い側に設けられる。第1脚Aは、第2脚Bを接続することが目的であるため長さは短い。図6の例では、第1脚Aの長さは、迷路内壁8の厚さと迷路幅の和と同程度である。第2脚Bは、第1脚Aから迷路内壁8に沿って直角または外側に少し角度を付けて設置され、照射室4の横幅と同程度の長さがある。第2脚Bの終端または終端近くの直角方向に出入口5が設置される。出入口5には、放射線を遮蔽する機能を有する遮蔽扉5Aが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-097630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
照射室4から迷路6の第1脚Aに進入する放射線は、第1脚Aに設けられた図示しない垂れ壁により進入口の面積が小さくなる分だけ減少するが、大部分は第1脚Aの壁面と床面で散乱し、その一部が第2脚Bに進入する。散乱して第2脚Bに進入した放射線は、真っ直ぐな第2脚Bの壁面に沿ってコリメートされながら進行して出入口5に到達する。第2脚Bの放射線の減衰は進行距離L[m]による1/L
2
則にのみ従うので、距離を長く取りたいが、構造上リニアック室1の横幅に制限される。
【0007】
第1脚Aを大きくして第2脚Bへ散乱して進入する放射線を大きく減らすためには、トラップ構造や距離を増やすために倍以上の体積空間とする必要がある。しかし、このようにすると、リニアック室1の体積が増加したり、歪な構造となるので、メリットがあるとは言えない。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射線利用施設の体積を増加したり、歪な構造とすることなく、出入口における漏洩線量を低減可能な放射線遮蔽構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る放射線遮蔽構造は、放射線発生装置を収容し、放射線遮蔽壁に囲まれた収容室と、前記放射線発生装置からの放射線が前記収容室の出入口に直接到達することを防ぐために前記放射線発生装置と前記出入口の間に設けられた迷路内壁と、前記迷路内壁と前記放射線遮蔽壁により区画形成され、前記出入口に接続した迷路とを備える放射線遮蔽構造であって、前記迷路は、前記迷路内壁の側端部と、前記放射線遮蔽壁の間に形成された開口部から前記迷路内壁の厚さ方向に延びる通路である第1脚と、この第1脚と前記出入口とを接続し、前記迷路内壁に沿って延びる通路である第2脚とを有し、第2脚は、上下方向から見て、前記放射線発生装置の側にくの字状に屈曲した屈曲部を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の放射線遮蔽構造は、上述した発明において、第1脚の通路方向に直角で第2脚に向かう方向を基準方向とした場合、第1脚から第2脚の前記屈曲部に至る通路方向と前記基準方向とのなす角度が、上下方向から見て、10~20°の角度の範囲であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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