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公開番号2024145530
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057923
出願日2023-03-31
発明の名称構造物の構築方法
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/35 20060101AFI20241004BHJP(建築物)
要約【課題】複雑な形状の構造物を容易に構築することができる構造物の構築方法を提供する。
【解決手段】構造物の構築方法は、内部に空間Sが形成されるように、複数の線材によって形成された面状の定着部材11を構築する定着部材構築工程と、外殻用付加製造装置から造形材料を吐出して、定着部材11の少なくとも一方側の面11aに造形材料を噴射して外殻22を構築する外殻構築工程と、定着部材11で形成された空間Sに充填材料41を充填して充填材料硬化体42を構築する内部充填工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に空間が形成されるように、複数の線材によって形成された面状の定着部材を構築する定着部材構築工程と、
外殻用付加製造装置から造形材料を吐出して、前記定着部材の少なくとも一方側の面に前記造形材料を噴射して外殻を構築する外殻構築工程と、
前記定着部材で形成された前記空間に充填材料を充填して充填材料硬化体を構築する内部充填工程と、を備える構造物の構築方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記定着部材は、定着部材用付加製造装置によって構築されている請求項1に記載の構造物の構築方法。
【請求項3】
前記定着部材構築工程において、複数の線材で格子状に形成された前記定着部材を設置する請求項1に記載の構造物の構築方法。
【請求項4】
前記定着部材で形成された前記空間内に前記充填材料硬化体を補強する補強材を構築する補強材構築工程を備える請求項2に記載の構造物の構築方法。
【請求項5】
前記補強材は、前記定着部材用付加製造装置によって格子状に構築されている請求項4に記載の構造物の構築方法。
【請求項6】
前記定着部材構築工程及び前記外殻構築工程を繰り返して、前記外殻の少なくとも一方側の面に新たな前記定着部材を構築して、前記定着部材の少なくとも一方側の面に前記造形材料に噴射して新たな前記外殻を構築する請求項1または2に記載の構造物の構築方法。
【請求項7】
シェル状に定着部材を構築する定着部材構築工程と、
付加製造装置から造形材料を吐出して、前記定着部材の少なくとも一方側の面に前記造形材料を噴射して充填材料硬化体を構築する充填材料硬化体構築工程と、を備える構造物の構築方法。
【請求項8】
前記定着部材構築工程及び前記充填材料硬化体構築工程を繰り返して、前記充填材料硬化体の少なくとも一方側の面に新たな前記定着部材を構築して、前記定着部材の両面に前記造形材料を噴射して新たな前記充填材料硬化体を構築する請求項7に記載の構造物の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の構築方法に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
3Dプリンタ等の付加製造装置で、コンクリートを積層することで型枠を作製して、型枠で囲まれた空間内にコンクリートを打ち込んで、コンクリート構造物を施工する方法が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-111941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1で開示されている方法で、構造物の外面が上方に向かうにしたがって次第に外側に向かって斜めに傾斜するような外形の構造物の型枠を付加製造装置で作製すると、型枠の剛性が低く崩壊する可能性がある。また、シェル状等の複雑な形状の構造物も、剛性の面で制限があるという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複雑な形状の構造物を容易に構築することができる構造物の施工方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る構造物の構築方法は、内部に空間が形成されるように、複数の線材によって形成された面状の定着部材を構築する定着部材構築工程と、外殻用付加製造装置から造形材料を吐出して、前記定着部材の少なくとも一方側の面に前記造形材料を噴射して外殻を構築する外殻構築工程と、前記定着部材で形成された前記空間に充填材料を充填して充填材料硬化体を構築する内部充填工程と、を備える。
【0007】
このように構成された構造物の構築方法では、充填材料が充填される際の型枠となる外殻は、複数の線材によって形成された面状の定着部材の少なくとも一方側の面に造形材料が噴射された構成である。外殻は、造形材料のみで構成されている場合よりも、耐力と剛性が高められる。このため、支保工やセパレータを省略しても型枠となる外殻のみで充填される充填材料からの圧力に抗することができるようになり、複雑な形状の構造物を容易に構築することができる。
【0008】
また、本発明に係る構造物の構築方法では、前記定着部材は、定着部材用付加製造装置によって構築されていてもよい。
【0009】
このように構成された構造物の構築方法では、定着部材用付加製造装置によって定着部材が構築されるため、定着部材の構築を自動化することができる。
【0010】
また、本発明に係る構造物の構築方法では、前記定着部材構築工程では、複数の線材で格子状に形成された前記定着部材を設置してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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