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公開番号2024131085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041132
出願日2023-03-15
発明の名称焼結体の製造方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類B22F 3/10 20060101AFI20240920BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】焼結密度の高い焼結体を得ることができる焼結体の製造方法の提供。
【解決手段】金属を含む焼結前駆体を焼結する焼結体の製造方法であって、前記金属が酸化しない温度で活性化する気体吸着剤の存在下で、前記焼結前駆体を焼結する焼結工程を有する焼結体の製造方法。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
金属を含む焼結前駆体を焼結する焼結体の製造方法であって、
前記金属が酸化しない温度で活性化する気体吸着剤の存在下で、前記焼結前駆体を焼結する焼結工程を有することを特徴とする焼結体の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記気体吸着剤が、非蒸発型気体吸着剤である請求項1に記載の焼結体の製造方法。
【請求項3】
前記非蒸発型気体吸着剤が、Zrを含む請求項2に記載の焼結体の製造方法。
【請求項4】
前記非蒸発型気体吸着剤が、Ni、V、Mn、Fe、Y、Co、Pd、及びTiから選択される少なくとも1種以上の金属元素を更に含む請求項3に記載の焼結体の製造方法。
【請求項5】
前記金属が酸化しない温度が、450℃以下である請求項1から2のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
【請求項6】
前記金属が、純金属の粉末、及び合金の粉末の少なくともいずれかを含む請求項1から2のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
【請求項7】
前記金属が、Alを含む請求項1から2のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
【請求項8】
前記金属が、Si及びMgの少なくともいずれかを更に含む請求項1から2のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
【請求項9】
前記焼結工程が、不活性ガスを含む雰囲気下で行われる請求項1から2のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
【請求項10】
前記不活性ガスが、N

、又はArである請求項9に記載の焼結体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、金属を焼結して焼結体を得る技術が知られている。例えば、マグネシウムなどの気体吸着剤の存在下で焼結する工程を有する、アルミニウムまたはアルミニウム合金の金属射出成形によって物品を成形する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来技術では、焼結密度の高い焼結体を得ることができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、焼結密度の高い焼結体を得ることができる焼結体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するための手段としての本発明の焼結体の製造方法は、金属を含む焼結前駆体を焼結する焼結体の製造方法であって、前記金属が酸化しない温度で活性化する気体吸着剤の存在下で、前記焼結前駆体を焼結する焼結工程を有する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、焼結密度の高い焼結体を得ることができる焼結体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本発明の一実施形態に係る焼結体の製造方法に用いられる焼結炉の一例を示す模式断面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る焼結体の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図3は、本発明の一実施形態に係る焼結体の製造方法に用いられる造形物の製造装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(焼結体の製造方法)
本発明の焼結体の製造方法は、金属を含む焼結前駆体を焼結する焼結体の製造方法であって、前記金属が酸化しない温度で活性化する気体吸着剤の存在下で、前記焼結前駆体を焼結する焼結工程を有し、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
【0008】
ここで、「焼結体」とは、焼結された物体であり、言い換えると、焼結工程を経た後の物体である。また、焼結体は、焼結前駆体を焼結した物体である。
「焼結前駆体」とは、焼結される前の前駆体であり、言い換えると、焼結工程を経る前の物体である。焼結前駆体とは、一定の立体形状が保たれている立体物の総称を表し、例えば、固化物又は固化物に由来する構造体であり、具体的には、成形体、造形物(グリーン体)、脱脂体(ブラウン体)、積層体、固化物、硬化物などを表す概念である。焼結前駆体は、金属を含む物体であれば、特に制限はなく目的に応じて公知の方法により製造することができる。
【0009】
成形体は、圧縮の有無は問わない。粉末を圧縮した成形体を圧粉成形体という。また圧縮せず型成形した成形体を型成形体という。圧粉工程により粉末を圧縮した圧粉成形体を成形体としてもよい。もしくは圧縮せず型で成形した型成形体を成形体としてもよい。
造形物(グリーン体)は、造形物の製造装置で造形された物である。製造装置であれば、複雑な形状でも造形できる。造形物の製造装置の方式は、特に制限はなく目的に応じて公知の方法を適用することができるが、金属を造形するという観点でバインダージェット方式が好ましい。例えば、金属を含む粉末と、造形液と、を用いて、粉末層形成工程と、造形液付与工程と、積層工程と、を有する造形物の製造方法により造形物を好適に造形することができる。
脱脂体(ブラウン体)は、造形物(グリーン体)を脱脂した物体である。脱脂体は、脱脂工程で造形物を熱処理して脱脂することにより得ることができる。
【0010】
-金属-
前記金属は、焼結体の構成材料として金属を含有する粒子である。金属は、純金属の粉末、及び合金の粉末の少なくともいずれかを含むことが好ましい。
前記金属としては、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、鉛(Pd)、銀(Ag)、インジウム(In)、錫(Sn)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ネオジウム(Nd)、及びこれら金属の合金などが挙げられる。これらの中でも、アルミニウム(Al)ステンレス(SUS)鋼、鉄(Fe)、銅(Cu)、銀(Ag)、チタン(Ti)、及びこれら金属の合金などが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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