TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093770
出願日2023-06-07
発明の名称異種金属部材の接合方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B22D 29/04 20060101AFI20241212BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】異種金属部材同士を高い接合強度で接合することができる異種金属部材の接合方法を提供すること。
【解決手段】異種金属部材の接合方法は、金型を用いて鋳造部材を成形する鋳造工程と、金型内の鋳造部材又は金型内から取り出した鋳造部材の外形寸法を計測する寸法計測工程と、金型又は鋳造部材の表面温度を計測する温度計測工程と、鋳造部材を成形した後、金型の型開きを行ってから又は金型内から鋳造部材を取り出してから所定時間内にそれぞれ計測された外形寸法と表面温度とに基づいて決定された硬度を有する接合用部材を特定する接合用部材特定工程と、特定した接合用部材の少なくとも一部を鋳造部材に接合する接合工程と、を有し、接合用部材は、鋳造部材を構成する金属材料よりも熱膨張係数の低い異種の金属材料により構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
金型を用いて鋳造部材を成形する鋳造工程と、
前記金型内の前記鋳造部材又は前記金型内から取り出した前記鋳造部材の外形寸法を計測する寸法計測工程と、
前記金型又は前記鋳造部材の表面温度を計測する温度計測工程と、
前記鋳造部材を成形した後、前記金型の型開きを行ってから又は前記金型内から前記鋳造部材を取り出してから所定時間内にそれぞれ計測された前記外形寸法と前記表面温度とに基づいて決定された硬度を有する接合用部材を特定する接合用部材特定工程と、
特定した前記接合用部材の少なくとも一部を前記鋳造部材に接合する接合工程と、
を有し、
前記接合用部材は、前記鋳造部材を構成する金属材料よりも熱膨張係数の低い異種の金属材料により構成されている異種金属部材の接合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、異種金属部材の接合方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、非鉄金属性の部材と鉄系金属(鉄鋼)製の部材との異種金属部材同士を接続する場合、溶接などにより両部材同士を直接接合すると、接合界面に脆い金属間化合物が生成される。その結果、接合強度のばらつきが大きくなり接合の信頼性が低下する。そこで、鉄系金属製の部材を非鉄金属製の部材で鋳包むことにより両部材を一体化した鋳造製品を製造し、当該鋳造製品を他の部材と接合する方法が知られている。
【0003】
特許文献1には、相手側部材と接合される鋳造製品において、相手側部材の複数箇所と接合チップのそれぞれの接合面で接合される複数の接合チップと、相手側部材とは異種の金属材料から構成されると共に、複数の接合チップを分散させつつ、それぞれの接合面を少なくとも一面露出させて鋳包む鋳造金属材とを備えていることを特徴とする鋳造製品が開示されている。
【0004】
特許文献1に記載の技術によれば、鋳造金属材に分散されて鋳包まれる複数の接合チップは、相手側部材の複数箇所とそれぞれ接合されるので、接合チップの大きさを小さくできる。その結果、鋳造金属材の冷却に伴う収縮によって鋳造金属材に生じる応力を抑制できることが記載さている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-186824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、金型を用いて鋳造部材(鋳造金属材)を成形すると、金型を型開きした直後に得られる鋳造部材は、時間経過とともに温度が変化する。非鉄金属性の鋳造部材と鉄系金属製の接合用部材との異種金属部材同士を接合する場合、温度変化に伴う鋳造部材の寸法変形によって、異種金属部材同士の接合強度が低下するという問題があった。
【0007】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、異種金属部材同士を高い接合強度で接合することができる異種金属部材の接合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施の形態にかかる異種金属部材の接合方法は、金型を用いて鋳造部材を成形する鋳造工程と、金型内の鋳造部材又は金型内から取り出した鋳造部材の外形寸法を計測する寸法計測工程と、金型又は鋳造部材の表面温度を計測する温度計測工程と、鋳造部材を成形した後、金型の型開きを行ってから又は金型内から鋳造部材を取り出してから所定時間内にそれぞれ計測された外形寸法と表面温度とに基づいて決定された硬度を有する接合用部材を特定する接合用部材特定工程と、特定した接合用部材の少なくとも一部を鋳造部材に接合する接合工程と、を有し、接合用部材は、鋳造部材を構成する金属材料よりも熱膨張係数の低い異種の金属材料により構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、異種金属部材同士を高い接合強度で接合することができる異種金属部材の接合方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1にかかる異種金属部材の接合方法を説明する図である。
実施の形態1にかかる異種金属部材の接合方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

UBEマシナリー株式会社
成形機
2か月前
マツダ株式会社
鋳造装置
3か月前
株式会社 寿原テクノス
金型装置
1か月前
三菱電機株式会社
三次元造形装置
1か月前
株式会社エスアールシー
インゴット
1か月前
芝浦機械株式会社
成形機
21日前
芝浦機械株式会社
成形機
21日前
個人
透かし模様付き金属板の製造方法
1か月前
株式会社浅沼技研
鋳型及びその製造方法
今日
株式会社浅沼技研
半溶融金属の成形方法
1か月前
東洋機械金属株式会社
ダイカストマシン
2か月前
株式会社日本高熱工業社
潤滑剤塗布装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
金型温度調整装置
1か月前
株式会社クボタ
弁箱用の消失模型
2か月前
東洋機械金属株式会社
ダイカストマシン
1か月前
新東工業株式会社
粉末除去装置
1か月前
デザインパーツ株式会社
冷却装置及び冷却方法
18日前
トヨタ自動車株式会社
異種金属部材の接合方法
2か月前
芝浦機械株式会社
サージ圧吸収装置及び成形機
2か月前
新東工業株式会社
測定装置
2か月前
ポーライト株式会社
焼結部品の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
樹脂微粒子の製造方法
2か月前
山陽特殊製鋼株式会社
取鍋
1か月前
株式会社神戸製鋼所
鋼の製造方法
14日前
黒崎播磨株式会社
浸漬ノズル
1か月前
株式会社荏原製作所
造形ノズル
1か月前
東京窯業株式会社
上ノズル上プレート一体物
1か月前
株式会社マテリアル・コンセプト
銅焼結体の製造方法
今日
フタバ産業株式会社
成形品の製造方法
22日前
株式会社宮本工業所
ガス吹き込み管
1か月前
株式会社トウネツ
溶湯保持炉
1か月前
セイコーエプソン株式会社
三次元造形装置
3か月前
株式会社プロテリアル
タンディッシュ及びインゴットの製造方法
14日前
JFEミネラル株式会社
金属粉末及び金属粉末の製造方法
3か月前
山陽特殊製鋼株式会社
連続鋳造設備
29日前
個人
アルミ鋳造鋳物砂のアルミ切粉分離方法及び装置
21日前
続きを見る