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公開番号2025095793
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212087
出願日2023-12-15
発明の名称蓄電装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/04 20060101AFI20250619BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】巻回電極体に局所的な荷重が加わることを低減可能な蓄電装置を提供する。
【解決手段】蓄電装置は、予め定められた方向に延びた巻回軸を有し、かつ、帯状の正極と帯状の負極と帯状のセパレータとを含む積層体を巻回軸周りに渦巻状に巻回することによって構成された巻回電極体と、電解液と巻回電極体とを収容するケースと、を備える。巻回電極体は、ケースに対向する外周面を含む。正極と負極との各々は、活物質が塗工された塗工部と、活物質が塗工されていない未塗工部とを有する。巻回電極体では、未塗工部によって外周面側から巻回軸側に向かって凹んだ凹部が形成されており、かつ、外周面側において、負極と正極とセパレータとのうちの少なくとも1つが折り返されることにより積層体に膜厚部が形成されている。膜厚部は、凹部を埋める位置に設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた方向に延びた巻回軸を有し、かつ、帯状の正極と帯状の負極と帯状のセパレータとを含む積層体を前記巻回軸周りに渦巻状に巻回することによって構成された巻回電極体と、
電解液と前記巻回電極体とを収容するケースと、を備え、
前記巻回電極体は、前記ケースに対向する外周面を含み、
前記正極と前記負極との各々は、活物質が塗工された塗工部と、前記活物質が塗工されていない未塗工部とを有し、
前記巻回電極体では、
前記未塗工部によって、前記外周面側から前記巻回軸側に向かって凹んだ凹部が形成されており、かつ、
前記外周面側において、前記負極と前記正極と前記セパレータとのうちの少なくとも1つが折り返されることにより前記積層体に膜厚部が形成されており、
前記膜厚部は、前記凹部を埋める位置に設けられている、蓄電装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記セパレータは、前記巻回軸周りの長さが前記負極および前記正極よりも長く、
前記膜厚部は、前記正極と前記負極と前記セパレータとのうち前記セパレータのみによって形成されている、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記未塗工部は、前記予め定められた方向に延びており、
前記膜厚部は、前記外周面の周方向において前記凹部に収まるように前記セパレータが巻き折りされることにより形成されている、請求項2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記膜厚部は、前記凹部に溶着されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特開平4-206341号公報(特許文献1)に開示されているように、帯状の集電体の両面に電極合剤を形成した第1および第2の帯状の電極を帯状のセパレータを介して積層した状態でその長さ方向に沿って渦巻状に巻回して構成される巻回電極体を備える電池が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平4-206341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
巻回電極体には、巻き始めおよび/または巻き終わりにおいて、活物質を塗工していな未塗工部が存在する。さらに、タブをつけるため、または注液性を改善するために、塗工部と塗工部との間に未塗工部を設ける場合がある。このような未塗工部によって、巻回電極体の外周面に凹部が生じることがある。外周面に凹部が生じた巻回電極体をケースに収容すると、巻回電極体に局所的な荷重が加わる虞がある。
【0005】
本開示は、巻回電極体に局所的な荷重が加わることを低減可能な蓄電装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、蓄電装置は、予め定められた方向に延びた巻回軸を有し、かつ、帯状の正極と帯状の負極と帯状のセパレータとを含む積層体を巻回軸周りに渦巻状に巻回することによって構成された巻回電極体と、電解液と巻回電極体とを収容するケースと、を備える。巻回電極体は、ケースに対向する外周面を含む。正極と負極との各々は、活物質が塗工された塗工部と、活物質が塗工されていない未塗工部とを有する。巻回電極体では、未塗工部によって、外周面側から巻回軸側に向かって凹んだ凹部が形成されている。巻回電極体では、外周面側において、負極と正極とセパレータとのうちの少なくとも1つが折り返されることにより積層体に膜厚部が形成されている。膜厚部は、凹部を埋める位置に設けられている。
【0007】
上記の構成によれば、正極と負極とセパレータとのうちの少なくとも1つによって形成された膜厚部によって、未塗工部が原因で生じた凹部を埋めることができる。それゆえ、巻回電極体の外周面を凹凸の少ない状態にできる。その結果、膜厚部を備えていない構成比べて、巻回電極体に局所的な荷重が加わることを低減できる。
【0008】
好ましくは、セパレータは、巻回軸周りの長さが負極および正極よりも長い。膜厚部は、正極と負極とセパレータとのうちセパレータのみによって形成されている。上記の構成によれば、セパレータのみによって膜厚部を形成することができる。
【0009】
好ましくは、未塗工部は、予め定められた方向に延びている。膜厚部は、外周面の周方向において凹部に収まるようにセパレータが巻き折りされることにより形成されている。
【0010】
上記の構成によれば、巻回電極体の外周面をより凹凸の少ない状態にできる。
(【0011】以降は省略されています)

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