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公開番号2024129703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023039068
出願日2023-03-13
発明の名称フロントフォーク
出願人カヤバモーターサイクルサスペンション株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/348 20060101AFI20240919BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高速でストロークしても減衰力が過大になるのを抑制できるフロントフォークを提供する。
【解決手段】フロントフォークFは、車体側チューブ2と車輪側チューブ3とを有する伸縮体1と、伸縮体1内に収容されるダンパDとを備え、ダンパDは、シリンダ10と、シリンダ10内に軸方向へ移動可能に挿入されるピストンロッド12と、シリンダ10内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン11と、シリンダ10内に挿入される軸部材13と、環状であって内周側が軸部材13の外周に装着されて外周側の軸方向への撓みが許容されるリーフバルブ14と、シリンダ10の内周であって圧側室R2と伸縮体1内であってシリンダ10外の液溜室R内に連通される液室Lとの間に設けられてシリンダ10の内側へ向けて突出するとともにリーフバルブ14の外周に対向する環状の対向座部15とを備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体側チューブと前記車体側チューブに対して軸方向へ移動可能な車輪側チューブとを有する伸縮体と、
前記伸縮体内に収容されて前記伸縮体とともに伸縮して減衰力を発生するダンパとを備え、
前記ダンパは、
前記車体側チューブと前記車輪側チューブとの一方に連結されるシリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記車体側チューブと前記車輪側チューブとの他方に連結されるピストンロッドと、
前記シリンダ内に移動可能に挿入されて前記ピストンロッドに連結されるとともに前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
前記シリンダ内に挿入される軸部材と、
環状であって前記軸部材の外周に装着されて外周側の軸方向への撓みが許容されるリーフバルブと、
前記シリンダの内周であって前記圧側室と前記伸縮体内であって前記シリンダ外の液溜室内に連通される液室との間に設けられて前記シリンダの内側へ向けて突出するとともに前記リーフバルブの外周に対向する環状の対向座部とを備えた
ことを特徴とするフロントフォーク。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記リーフバルブは、
環状であって前記軸部材の外周に装着されるスペーサと、
環状であって前記軸部材の外周に装着されて前記スペーサを軸方向に挟んで互いに軸方向で対向する一対の保持環と、
環状であって外径が前記保持環の外径よりも大きく内径が前記スペーサの外径よりも大きいとともに、前記各保持環間に介装されて外周が前記対向座部に対向する環状弁体とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
【請求項3】
前記環状弁体は、重ねられた複数枚の環状板で形成される
ことを特徴とする請求項2に記載のフロントフォーク。
【請求項4】
前記対向座部は、
前記リーフバルブの外周面に対向する環状の対向面と、
前記対向面の軸方向両側にそれぞれ設けられた傾斜面とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。
【請求項5】
前記シリンダの内周に装着される対向部材を備え、
前記対向座部は、前記対向部材に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のフロントフォーク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントフォークに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
フロントフォークは、二輪車或いは三輪車といった鞍乗型車両の前輪を車体に懸架する懸架装置に利用されており、たとえば、アウターチューブとアウターチューブ内に軸方向へ摺動可能に挿入されるインナーチューブとを有する伸縮体と、伸縮体内に収容されてアウターチューブとインナーチューブとの間に介装されて伸縮時に減衰力を発生するダンパとを備えている。このようなフロントフォークは、走行時に伸縮する際にダンパが減衰力を発生して車体の振動を抑制して車両における乗心地を向上させる。
【0003】
鞍乗型車両では、四輪自動車に比較すると、発進時や制動時、悪路走行時に車体に対して前輪が大きく変位するため、フロントフォーク内に設けられたダンパが高速でストロークすることがあり、ダンパ内の減衰バルブを通過する作動油量が多くなって減衰力が過剰となる場合がある。
【0004】
ストローク速度が低い場合に減衰係数を大きくして、ストローク速度が高くなると減衰係数を小さくして減衰力過多を抑制しつつ車体の振動を抑制可能な減衰バルブとしては、四輪自動車に利用されているものがある。この減衰バルブは、たとえば、環状であって内周がピストンロッドに固定されて外周側の撓みが許容されるリーフバルブと、ピストンロッドに固定される環状のバルブケースとを備えており、バルブケースにメインバルブに連通されるポートと、筒状であってポートの外周から立ち上がりシリンダとの間に環状隙間を形成して内周にリーフバルブの外周に非接触で対向する対向座部と設けている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
前述の減衰バルブは、ダンパのストローク速度が低速域にある場合、リーフバルブが然程撓まず対向座部との間の流路面積を極小さくするように制限するので、ストローク速度に応じて急激に立ち上がり、対してストローク速度が高速になるとリーフバルブが撓んで流路面積を大きくしてそれ以上の減衰力の増加を抑制するような減衰力特性を発揮する。よって、このような四輪自動車に利用されている減衰バルブをフロントフォークのダンパにおける減衰バルブとして利用すれば鞍乗型車両における乗心地の向上を期待し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-183918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した通り、鞍乗型車両に利用されるフロントフォークでは、ダンパが高速でストロークすることから減衰バルブを通過する作動油量が多いため、リーフバルブが撓んで対向座部から軸方向に離間した際に流路面積を大きくする必要がある。
【0008】
ところが、従来の減衰バルブは、ピストンロッドに固定されるバルブケースの筒部がシリンダに干渉しないように充分大きな隙間を空けて対向する構造を採っており、筒部の内周に設けられる対向座部の内径を大きくできないため、リーフバルブが撓んで対向座部から軸方向に離間した際に流路面積を大きく確保するのが難しい。
【0009】
よって、従来の減衰バルブをそのままフロントフォークのダンパに適用してもダンパが高速でストロークする際に過大な減衰力を発生してしまい鞍乗型車両における乗心地を向上するのが難しい。
【0010】
そこで、本発明は、高速でストロークしても減衰力が過大になるのを抑制できるフロントフォークの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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