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公開番号2024129533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038816
出願日2023-03-13
発明の名称液体吐出ヘッド
出願人理想テクノロジーズ株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240919BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】冷却性能を向上できる液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、マニフォールドを備える。マニフォールドは、供給路を有する。供給路は、第1流路と、第2流路と、を有する。第1流路は複数のノズルを有するノズル列に連通する圧力室に連通するとともに長手方向が前記ノズル列に沿って配置される。第2流路は、前記第1流路に接続されるとともに前記第1流路の長手方向に沿って並列に配置される。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルを有するノズル列に連通する圧力室に連通するとともに長手方向が前記ノズル列に沿って配置される第1流路と、前記第1流路に接続されるとともに前記第1流路の長手方向に沿って並列に配置される第2流路と、を有する供給路を有する、マニフォールドを備える、液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記第2流路から前記第1流路に液体が供給される合流位置は、前記ノズル列における吐出対象のノズルが配される有効領域において、前記ノズル列の長手方向の両端10%の範囲を除く中央領域に配置される、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
複数の前記圧力室を構成するアクチュエータを備え、
前記供給路は、前記アクチュエータの、前記ノズルとは反対側の領域を通って配置され、
前記第2流路が前記第1流路に合流する合流位置は、前記ノズル列の方向において、前記第2流路に液体が供給される供給位置とは反対側に配置される、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
複数の前記圧力室を構成する前記アクチュエータと、前記マニフォールドと、を有するヘッド本体を一対備え、
一対の前記ヘッド本体は、前記供給路の方向が前記長手方向において互いに逆向きに配列される、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
複数の前記圧力室と、複数の圧力室の間に形成される複数の空気室とを、一方向に交互に有するアクチュエータを備え、
前記マニフォールドは前記アクチュエータの一方側に配置され、
前記アクチュエータの他方側に配置されるとともに、前記圧力室に連通するノズルを有するノズルプレートを備える、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、液体吐出ヘッドに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年インクジェットプリンタにおいては生産性の高い高速印字の需要が高まっており、使用される液体吐出ヘッドにおいても高周波でインクを吐出し追従させる必要がある。このため、吐出部のアクチュエータ周辺の駆動発熱量が増加する傾向にある。そこで、発熱部の近傍に冷却用流路を設けて冷却性能を向上する技術が提案されている。液体吐出ヘッドにおいて、冷却構造が複雑かつ大型になると、サイズアップやコストアップといった課題が生じる。
【0003】
また、例えば所定の方向に沿ってインクの供給路が設けられる液体吐出ヘッドにおいては、インクの供給側から排出側に向かってアクチュエータの熱量を運ぶことになるため、部位によって温度が異なる。このような温度差は印字性能を低下させる原因となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-117916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は冷却性能を向上できる液体吐出ヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかる液体吐出ヘッドは、マニフォールドを備える。マニフォールドは、供給路を有する。供給路は、第1流路と、第2流路と、を有する。第1流路は複数のノズルを有するノズル列に連通する圧力室に連通するとともに長手方向が前記ノズル列に沿って配置される。第2流路は、前記第1流路に接続されるとともに前記第1流路の長手方向に沿って並列に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を示す下面図。
第1の実施形態に係るヘッド本体の構成を一部断面で示す斜視図。
第1の実施形態に係るマニフォールドユニットの構成を示す斜視図。
同マニフォールドユニットの構成を一部断面で示す斜視図。
同マニフォールドユニットの断面図。
同マニフォールドユニットの第1マニフォールドの斜視図。
同マニフォールドユニットにおける流路の構成を示す説明図。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドの温度分布を示すグラフ。
比較例にかかる液体吐出ヘッドの温度分布を示すグラフ。
実施形態に係る液体吐出装置の構成を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッド1及び液体吐出ヘッド1を用いた液体吐出装置2について、図1乃至図11を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液体吐出ヘッド1の構成を示す斜視図である。図2は、液体吐出ヘッド1の構成を示す下面図である。図3は、ヘッド本体の構成を一部断面で示す斜視図である。図4は、マニフォールドユニット12の構成を示す斜視図、図5はマニフォールドユニット12を一部切欠して断面を示す斜視図、図6は同断面図である。図5は、液体吐出ヘッド1のマニフォールドの構成を示す斜視図であり、図6はヘッド本体のインク流路を示す説明図である。図7は、第1マニフォールド1214の斜視図であり、図8は第1マニフォールド1214の構成及び供給路1211の説明図である。図9は液体吐出ヘッド1の温度分布を示すグラフであり、図10は比較例にかかる液体吐出ヘッドの温度分布を示すグラフである。図11は、液体吐出装置2を示す説明図である。図中X、Y、Zは互いに直交する3方向をそれぞれ示す。なお、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。
【0009】
液体吐出ヘッド1は、例えば、図11に示すインクジェット記録装置などの液体吐出装置2に設けられるシェアモードのインクジェットヘッドである。液体吐出ヘッド1は例えば圧力室1131と空気室1132とを交互に備える独立駆動構造である。液体吐出ヘッド1は、液体吐出装置2に設けられた液体収容部としての供給タンク2132を含むヘッドユニット2130に設けられる。
【0010】
液体吐出ヘッド1は、供給タンク2132に貯留された液体としてのインクが供給される。なお、液体吐出ヘッド1は、インクを循環させない非循環式のヘッドであってもよく、また、インクを循環させる循環式のヘッドであってもよい。本実施形態において、液体吐出ヘッド1は、非循環式のヘッドの例を用いて説明する。また、液体吐出ヘッド1は、液体吐出装置2に設けられた冷却装置2116に接続され、発熱部及びインクの温度制御を行う冷却用液体(冷却水)が供給される。液体吐出ヘッド1は、冷却装置2116とともに、水冷循環構造を構成する。
(【0011】以降は省略されています)

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