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公開番号
2024128529
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2023037531
出願日
2023-03-10
発明の名称
通信装置、及び画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
H04L
25/03 20060101AFI20240913BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】受信側の通信装置において、通信ケーブルの接続時に受信可能なスケルチ設定値に調整することで、特性バラツキに起因した誤検出を防ぐことにある。
【解決手段】通信装置16は、信号受信部16bと、スケルチ検出部16cと、スタートパターン検出部16dと、を備えた通信装置であって、閾値電圧に関連付けたスケルチ設定値を記憶するレジスタ部16eと、レジスタ部16eから出力されるスケルチ設定値に応じて、複数の直流電圧から2つの直流電圧を選択してスケルチ検出部16cに閾値電圧として供給する直流電圧選択部16fと、スタートパターン検出部16dにより受信可能状態が検出された場合に、スケルチ設定値を段階的に上昇または下降するように変化させてレジスタ部16eに順次に設定するように制御するスケルチ設定制御部16gと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
通信ケーブルを介して他の通信装置から送信されてくる差動信号を受信して2値データに変換する信号受信部と、
前記差動信号の振幅レベルと閾値電圧とを比較することで信号の有無を検出して非スケルチ状態とスケルチ状態とを検出するスケルチ検出部と、
前記スケルチ検出部が非スケルチ状態を検出した場合に、前記差動信号に応じた前記2値データから所定のスタートパターンを検出可能になった際に受信可能状態とするスタートパターン検出部と、を備えた通信装置であって、
前記閾値電圧に関連付けたスケルチ設定値を記憶するレジスタ部と、
前記レジスタ部から出力される前記スケルチ設定値に応じて、複数の直流電圧から2つの直流電圧を選択して前記スケルチ検出部に閾値電圧として供給する直流電圧選択部と、
前記スタートパターン検出部により受信可能状態が検出された場合に、前記スケルチ設定値を段階的に上昇または下降するように変化させて前記レジスタ部に順次に設定するように制御するスケルチ設定制御部と、を備えることを特徴とする通信装置。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記スケルチ設定制御部は、スケルチ設定値を記憶するテーブルを備え、
前記スケルチ設定制御部は、前記スケルチ設定値を段階的に上昇または下降するように変化させて前記レジスタ部に順次に設定するとともに、前記スケルチ設定値を前記テーブルに順次に記憶するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記スケルチ設定制御部は、前記スタートパターン検出部により受信可能状態が検出された場合に、当該検出時に用いたスケルチ設定値に対して成功フラグを関連付けて前記テーブルに記憶するように制御することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記スケルチ設定制御部は、前記テーブルから異なるスケルチ設定値に関連付けされた成功フラグを読み出して、成功フラグの個数を計数して成功段階数を得るように制御することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記スケルチ設定制御部は、前記成功段階数が奇数だった場合に、受信可能なスケルチ設定値を前記成功段階のセンター値に設定するように制御することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記スケルチ設定制御部は、前記成功段階数が偶数だった場合に、受信可能なスケルチ設定値を最大値に1段階だけ寄せて設定するように制御することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項7】
前記スケルチ設定制御部は、前記段階的に上昇または下降するように変化させたスケルチ設定値を順次に前記レジスタ部に設定するように制御し、ある段階において前記スタートパターン検出部により受信可能状態が受信不可能状態に切り替わったことが検出された場合に、前記レジスタ部に設定されているスケルチ設定値を1段階または2段階だけ下方の値に切り替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずか1項に記載の通信装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、通信装置としては、送信側の環境温度の変化に起因して差動信号に対する通信エラー(例:USB信号の通信切断)が発生した場合に、自動的にエンファシスレベル(信号レベル)を変更して、通信に成功したエンファシスレベルを記憶しておき、再設定を行うことでリカバリ処理回数を減らし、復旧までの手間と時間を極力縮小する技術が知られている。
【0003】
従来、特許文献1にあっては、通信エラーが発生した時に行うリカバリ処理を削減するという目的で、送信側において自動的にエンファシスレベルを調整/設定する構成として、他の通信端末と間の通信中に自通信端末の環境温度が変化することに起因して通信エラーが発生した場合であっても、復旧までの手間と時間を極力少なくすることができる技術が開示されている。
以上のように、特許文献1にあっては、送信側の通信装置において信号のエンファシスレベルの調整を行っている。
【0004】
しかしながら、受信側の通信装置にあっては、通信装置の個体毎に特性バラツキがあるため、通常、スケルチ(受信感度)に係わる閾値電圧は異なっている。このため、例えば通信装置を生産する際に、複数の通信装置の全てに対して、ある特定のスケルチに係わる閾値電圧のみを設定した場合、個々の通信装置が配置された使用環境下においては特性バラツキに起因して差動信号を誤検出する可能性があるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、受信側の通信装置において、通信ケーブルの接続時に受信可能なスケルチに係わる閾値電圧を調整することで、特性バラツキに起因した誤検出を防ぐことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、通信ケーブルを介して他の通信装置から送信されてくる差動信号を受信して2値データに変換する信号受信部と、前記差動信号の振幅レベルと閾値電圧とを比較することで信号の有無を検出して非スケルチ状態とスケルチ状態とを検出するスケルチ検出部と、前記スケルチ検出部が非スケルチ状態を検出した場合に、前記差動信号に応じた前記2値データから所定のスタートパターンを検出可能になった際に受信可能状態とするスタートパターン検出部と、を備えた通信装置であって、前記閾値電圧に関連付けたスケルチ設定値を記憶するレジスタ部と、前記レジスタ部から出力される前記スケルチ設定値に応じて、複数の直流電圧から2つの直流電圧を選択して前記スケルチ検出部に閾値電圧として供給する直流電圧選択部と、前記スタートパターン検出部により受信可能状態が検出された場合に、前記スケルチ設定値を段階的に上昇または下降するように変化させて前記レジスタ部に順次に設定するように制御するスケルチ設定制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、受信側の通信装置において、通信ケーブルの接続時に受信可能なスケルチに係わる閾値電圧を調整することで、特性バラツキに起因した誤検出を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置が互いに対向して通信する構成を示すブロック構成図である。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置の一部である直流電圧選択部とスケルチ検出部との接続構成を詳細に示すブロック構成図である。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置である受信側の通信装置の制御フローを示すフローチャートである。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置におけるスケルチ設定値が記憶されたテーブルの内容例を示す図表である。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置による基本的な調整例を示す波形の一例を示す図である。
本発明の第1実施形態に係わる通信装置におけるスケルチ設定値が記憶されたテーブルの内容例を示す図表である。
本発明の第2実施形態に係わる通信装置である受信側の通信装置の制御フローを示す他のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、受信側の通信装置において、通信ケーブルの接続時に受信可能なスケルチに係わる閾値電圧を調整することで、特性バラツキに起因した誤検出を防ぐために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の通信装置は、通信ケーブルを介して他の通信装置から送信されてくる差動信号を受信して2値データに変換する信号受信部と、差動信号の振幅レベルと閾値電圧とを比較することで信号の有無を検出して非スケルチ状態とスケルチ状態とを検出するスケルチ検出部と、スケルチ検出部が非スケルチ状態を検出した場合に、差動信号に応じた2値データから所定のスタートパターンを検出可能になった際に受信可能状態とするスタートパターン検出部と、を備えた通信装置であって、閾値電圧に関連付けたスケルチ設定値を記憶するレジスタ部と、レジスタ部から出力されるスケルチ設定値に応じて、複数の直流電圧から2つの直流電圧を選択してスケルチ検出部に閾値電圧として供給する直流電圧選択部と、スタートパターン検出部により受信可能状態が検出された場合に、スケルチ設定値を段階的に上昇または下降するように変化させてレジスタ部に順次に設定するように制御するスケルチ設定制御部と、を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、受信側の通信装置において、通信ケーブルの接続時に受信可能なスケルチに係わる閾値電圧を調整することで、特性バラツキに起因した誤検出を防ぐことができる。
【0010】
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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