TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024127866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2024035101
出願日2024-03-07
発明の名称高分子量化合物および有機エレクトロルミネッセンス素子
出願人保土谷化学工業株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類C08G 61/12 20060101AFI20240912BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】正孔の注入・輸送性能に優れ、電子阻止能力を有し、薄膜状態での安定性が高い高分子材料を提供する。また、上記高分子材料により形成された有機層(薄膜)を有しており、発光効率が高く、長寿命な有機EL素子を提供する。
【解決手段】少なくとも下記一般式(1)で表される、熱架橋基Qを有するカルバゾール構造単位を含み、ポリスチレン換算で10,000以上1,000,000未満の重量平均分子量を有する高分子量化合物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024127866000026.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">86</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">164</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも下記一般式(1)で表される、熱架橋基Qを有するカルバゾール構造単位を含み、ポリスチレン換算で10,000以上1,000,000未満の重量平均分子量を有する高分子量化合物。
TIFF
2024127866000020.tif
86
164
式中、

11、

12、
およびR
13
は、それぞれ独立に、重水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニル基、またはアリールオキシ基を示す。

12
およびR
13
は、互いに、単結合、置換基を有していてもよいメチレン基、酸素原子、または硫黄原子を介して結合することで環を形成していてもよい。


は、単結合または2価のアリール基を示し、mは1~2の整数を示す。
また、上記式中、a11、a12、およびb1は、以下の整数である。
a11およびa12、0,1,2または3である。
b1は、0,1,2,3または4である。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記熱架橋基Qが下記一般式(2a)~(2q)のいずれか1つに示す基である請求項1に記載の高分子量化合物。
TIFF
2024127866000021.tif
214
164
式中、

21
は、重水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニル基、またはアリールオキシ基を示す。
また、上記式中、a2、b2は、以下の整数である。
a2は、0,1,2または3である。
b2は、0,1,2,3または4である。
【請求項3】
下記一般式(3)で表される構造単位と下記一般式(4)で表される構造単位とを含む請求項2に記載の高分子量化合物。
TIFF
2024127866000022.tif
94
164
式中、

31
およびR
33
は、それぞれ独立に、重水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニル基、またはアリールオキシ基を示す。

32
は、炭素数が3~40である、アルキル基、シクロアルキル基、またはアルキルオキシ基を示す。


は、単結合または2価のアリール基を示し、nは1~2の整数を示す。
また、上記式中、a3、b31およびb32は、以下の整数である。
a3は、0,1,2または3である。
b31およびb32は、0,1,2,3または4である。
TIFF
2024127866000023.tif
58
164
式中、

41
は、重水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニル基、またはアリールオキシ基を示す。
Xは、水素原子、アミノ基、1価のアリール基、または1価のヘテロアリール基を示す。
また、上記式中、a4は、以下の整数である。
a4は、0,1,2または3である。
【請求項4】
下記一般式(5)で表される繰り返し構造単位Iを含む、請求項3に記載の高分子量化合物。
TIFF
2024127866000024.tif
87
164
【請求項5】
下記一般式(6)で表される繰り返し構造単位IIをさらに含む請求項4に記載の高分子量化合物。
TIFF
2024127866000025.tif
100
164
【請求項6】
前記一般式(1)~(6)において、a11、a12、a2、a3、a4、b1、b2、b31、およびb32がいずれも0である請求項5に記載の高分子量化合物。
【請求項7】
前記一般式(3)および(5)において、R
32
が炭素数3~40のアルキル基である請求項5に記載の高分子量化合物。
【請求項8】
前記一般式(4)、(5)および(6)において、Xが水素原子、ジフェニルアミノ基、フェニル基、ナフチル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基、フェナントレニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、インデノカルバゾリル基、またはアクリジニル基である請求項7に記載の高分子量化合物。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の高分子量化合物を用いて形成される有機層を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項10】
前記有機層が正孔輸送層である、請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の表示装置に好適な自発光素子である有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)に適した高分子量化合物とその素子に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機EL素子は自己発光性素子であるため、液晶素子にくらべて明るく視認性に優れ、鮮明な表示が可能であるため、活発な研究がなされてきた。
【0003】
有機EL素子は、有機化合物の薄膜(有機層)を、陽極と陰極に挟んだ構成を有している。薄膜の形成方法としては、真空蒸着法と塗布法に大別される。真空蒸着法は、主に低分子化合物を用い、真空中で基板上に薄膜を形成する手法であり、既に実用化されている技術である。一方、塗布法は、主に高分子化合物を用い、インクジェットや印刷など、溶液を用いて基板上に薄膜を形成する手法であり、材料の使用効率が高く、大面積化、高精細化に適しており、今後の大面積有機ELディスプレイには不可欠の技術である。
【0004】
低分子材料を用いた真空蒸着法は、材料の使用効率が極端に低く、大型化すればシャドーマスクのたわみが大きくなり、大型基板への均一な蒸着は困難となる。また製造コストも高くなるといった問題も抱えている。
【0005】
一方、高分子材料は、有機溶剤に溶解させたその溶液を塗布することにより、大型基板でも均一な膜を形成することが可能であり、これを利用してインクジェット法や印刷法に代表される塗布法を用いることができる。そのため、材料の使用効率を高めることが可能となり、素子作製にかかる製造コストを大幅に削減することができる。
【0006】
これまで、高分子材料を用いた有機EL素子が、種々検討されてきたが、発光効率や寿命などの素子特性は必ずしも十分でないという問題があった(例えば、特許文献1~特許文献5参照)。
【0007】
また、これまで高分子有機EL素子に用いられてきた代表的な正孔輸送材料としては、TFBと呼ばれるフルオレンポリマーが知られていた(特許文献6~特許文献7参照)。しかしながら、TFBは正孔輸送性が不十分であり、かつ電子阻止性が不十分であるため、電子の一部が発光層を通り抜けてしまい、発光効率の向上が期待できないという問題があった。また、隣接層との膜密着性が低いことから、素子の長寿命化も期待できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-272834号公報
特開2007-119763号公報
特開2007-162009号公報
特開2007-177225号公報
国際公開2005/049546号
特許第4375820号公報
国際公開2005/059951号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、正孔の注入・輸送性能に優れ、電子阻止能力を有し、薄膜状態での安定性が高い高分子材料を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記高分子材料により形成された有機層(薄膜)を有しており、発光効率が高く、長寿命な有機EL素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らはカルバゾール構造単位を含む高分子量化合物が高い正孔注入・輸送能力を有し、さらにワイドギャップ化も期待できることに着目し、種々のカルバゾール構造単位を含むトリアリールアミン高分子量化合物を合成して検討した結果、正孔注入・輸送能力に加え、ワイドギャップ且つ優れた耐熱性と薄膜安定性を有する新規な構造の高分子量化合物を見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
延伸物
3か月前
東ソー株式会社
射出成形体
1か月前
東ソー株式会社
押出成形体
28日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
3か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
1か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1か月前
AGC株式会社
組成物
6日前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
1か月前
オムロン株式会社
電子部品
2か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
17日前
NOK株式会社
EPDM組成物
3か月前
花王株式会社
樹脂組成物
29日前
ヤマハ株式会社
重縮合体
29日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
1か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
3か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
20日前
AGC株式会社
液状組成物
6日前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
1か月前
日本ポリプロ株式会社
プロピレン系重合体
2か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
17日前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
29日前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
13日前
東洋紡株式会社
積層ポリエステルフィルム
1か月前
株式会社大阪ソーダ
ゴム加硫物の製造方法
3か月前
旭有機材株式会社
耐熱性重合体
2か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
28日前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
7日前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸水性分散体
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
3か月前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
1か月前
国立大学法人信州大学
ポリマー
3か月前
オムロン株式会社
樹脂組成物、及び部品
1か月前
続きを見る