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公開番号2024125611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033534
出願日2023-03-06
発明の名称精算システム、及びプログラム
出願人日本信号株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類G07B 15/00 20110101AFI20240911BHJP(チェック装置)
要約【課題】比較的簡易な構成で不正出庫の予兆を検知することができる精算システムを提供する。
【解決手段】検知部111は、センサ2から送受信情報を取得し、この送受信情報に基づいて、車両の有無と振動とを検知する。取得部112は、精算機Cから精算情報を取得する。通知部113は、車両Vによる車室Rの利用料金が未精算であり、かつ、車両Vが閾値以上の振動をしていると判断する場合、その旨を車両Vの利用者に通知する。阻止部114は、通知部113が上述した未精算の通知をするときに、フラップ板Fを駆動させて車両Vの出庫を阻止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車室ごとに電磁波を送信し、該電磁波の反射成分を受信するセンサと、
受信した前記反射成分に基づいて前記車室における車両の有無、及び該車室に有る前記車両の振動を検知する検知部と、
前記車両の精算情報を取得する取得部と、
前記精算情報が未精算を示し、かつ、前記車両の閾値以上の振動が検知された場合に、該車両の利用者に未精算であることを通知する通知部と、
を有する精算システム。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記センサは、前記電磁波としてミリ波を送信し、
前記検知部は、前記ミリ波の反射成分に基づいて前記振動を検知する
請求項1に記載の精算システム。
【請求項3】
前記精算情報が未精算を示し、かつ、前記振動が検知された場合に、前記車室から前記車両が出ることを阻止する阻止部
を有する請求項1に記載の精算システム。
【請求項4】
前記通知部は、前記精算情報が未精算を示し、前記振動が検知され、かつ、該振動が所定時間以上にわたって続いている場合に、その旨を通知する
請求項1から3のいずれか1項に記載の精算システム。
【請求項5】
車室ごとに電磁波を送信し、該電磁波の反射成分を受信するセンサと、通信可能に接続されたコンピュータを、
前記センサが受信した前記反射成分に基づいて前記車室における車両の有無、及び該車室に有る前記車両の振動を検知する検知部と、
前記車両の精算情報を取得する取得部と、
前記精算情報が未精算を示し、かつ、前記車両の閾値以上の振動が検知された場合に、該車両の利用者に未精算であることを通知する通知部
として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時間貸し制の駐車場等において未精算の車両が出庫する予兆を検知する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、時間貸し制の駐車場等には、ループコイルセンサとフラップ板(ロック板ともいう)とを用いたシステムが多く採用されてきた。このシステムは、ループコイルセンサによって、車庫に車両が停車していることを検知し、検知したその停車中の車両をフラップ板によって拘束することで、利用者が未精算のまま車両を出庫する不正行為(不正出庫ともいう)を防止する。
【0003】
従来のこのシステムは、ループコイルセンサ及びフラップ板を設置するための土木工事が必須であるため初期費用が高額になる。また、このシステムは、これらを撤去する際にも費用及び期間がかかる、というデメリットがある。
【0004】
そこで、近年ではいわゆるフラップレスシステムを採用する駐車場等が増加している。このフラップレスシステムは、例えば、各車室の端にカメラを搭載したポールを立て、そのカメラからそれぞれの車室に停車している車両のナンバー(車番ともいう)を撮影する。そして、このフラップレスシステムは、撮影した画像に対して画像認識処理をすることにより、その車番を認識して精算データと紐づける。
【0005】
フラップレスシステムは、フラップ板を設置するための土木工事が不要であるから、その分の初期費用が抑えられる。しかし、フラップ板という「不正出庫を物理的に防止する手段」がないため、不正出庫を監視して事後に請求することでしか料金回収をすることができない。つまり、フラップレスシステムは、例えば、不正出庫の予兆を事前に察知して警告等を行うことで、これを防止することができない。
【0006】
したがって、例えば、駐車場の利用者の中には悪意なく不注意で不正出庫をしてしまう利用者もいるところ、フラップレスシステムは、この利用者に注意喚起して不正出庫を抑止する手段がない。さらに、フラップレスシステムは、車両の満空検知に依然としてループコイルセンサが採用されることが多く、完全に土木工事が不要になるとは限らない。
【0007】
そこで、フラップ板、及びループコイルセンサを用いずに不正出庫の予兆を検知するための技術が開発されている。特許文献1は、駐車場の駐車スペースに駐車された車両の撮影画像に基づいて、その車両のドアの開状態を検出し、その検出結果に基づいて駐車場の利用に関する案内情報を報知する駐車スペースの近傍に配置された報知部で報知する情報処理システム、を開示している。この特許文献1に記載された技術は、ドアの開閉を検知して、その検知結果に応じて利用者への案内を決定する。
【0008】
特許文献2は、駐車場の車室に向けて電波を送信するとともに、送信された電波の反射成分を受信する電波センサと、前記電波センサでの受信結果に基づき車室における車両の有無を検知する車両検知部とを備える駐車場システム、を開示する。この特許文献2に記載された技術は、車両の満空検知をループコイルセンサの代わりに電波センサで行うことで、低廉な費用で駐車場の設置・運用を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2018-120510号公報
特開2022-54611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、車両のドアは、例えば忘れ物を取りに戻った時、荷物を一旦トランクに収容する時等に、一時的に開閉されることがある。そのため、ドアの開閉を検知したことを以て利用者の不正出庫の意思と見做す特許文献1に記載の技術には、相当量の誤検知の発生が予測される。
(【0011】以降は省略されています)

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