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公開番号2025033790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139764
出願日2023-08-30
発明の名称金銭処理装置
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G07D 11/225 20190101AFI20250306BHJP(チェック装置)
要約【課題】識別センサを構成する複数の検出部のいずれかに異常が発生した場合にも、金銭の識別を良好に行うこと。
【解決手段】投入された金銭の真贋及び金種を、識別センサ15を通じて識別するとともに、真正かつ金種が識別された金銭を該当する収納庫16に収納させる制御部20を備えた金銭処理装置1であって、識別センサ15は、第1の検出要素を用いて金銭を検出する第1検出部151と、第2の検出要素を用いて金銭を検出する第2検出部152とを備え、制御部20は、第1検出部151及び第2検出部152の一方に異常が発生した場合に、第1検出部151及び第2検出部152の他方の検出結果に基づく演算を拡張させて金銭の識別を行うものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
投入された金銭の真贋及び金種を、識別センサを通じて識別するとともに、真正かつ金種が識別された金銭を該当する収納庫に収納させる制御部を備えた金銭処理装置であって、
前記識別センサは、
第1の検出要素を用いて前記金銭を検出する第1検出部と、
第2の検出要素を用いて前記金銭を検出する第2検出部と
を備え、
前記制御部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の一方に異常が発生した場合に、前記第1検出部及び前記第2検出部の他方の検出結果に基づく演算を拡張させて金銭の識別を行うことを特徴とする金銭処理装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記第1検出部は、異なる波長の光線を前記第1の検出要素として用いて前記金銭を検出し、
前記第2検出部は、磁気を前記第2の検出要素として用いて前記金銭を検出することを特徴とする請求項1に記載の金銭処理装置。
【請求項3】
前記第1検出部は、可視光線及び赤外線を前記第1の検出要素として用いて前記金銭を検出することを特徴とする請求項2に記載の金銭処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2検出部に異常が発生した場合に、前記第1検出部による前記可視光線での検出結果及び前記赤外線での検出結果をそれぞれ演算するとともに、前記可視光線での検出結果を前記赤外線での検出結果で除算又は減算して算出した算出結果を演算して前記金銭の識別を行うことを特徴とする請求項3に記載の金銭処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の一方に異常が発生した場合、前記識別センサに対する前記金銭の搬送速度を常態よりも低下させることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の金銭処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金銭処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動釣銭機等に適用される金銭処理装置が特許文献1に提案されている。かかる金銭処理装置では、投入された金銭の真贋及び金種を、識別センサを通じて識別するとともに、真正かつ金種が識別された金銭を該当する収納庫に収納させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-171617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記金銭処理装置においては、その設置環境等により識別センサを構成する複数の検出部のいずれかの検出結果にノイズ重畳等が生じて異常が発生することがあった。このように複数の検出部のいずれかに異常が発生した場合、投入された金銭の識別等を行うことが不十分となることがあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、識別センサを構成する複数の検出部のいずれかに異常が発生した場合にも、金銭の識別を良好に行うことができる金銭処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明に係る金銭処理装置は、投入された金銭の真贋及び金種を、識別センサを通じて識別するとともに、真正かつ金種が識別された金銭を該当する収納庫に収納させる制御部を備えた金銭処理装置であって、前記識別センサは、第1の検出要素を用いて前記金銭を検出する第1検出部と、第2の検出要素を用いて前記金銭を検出する第2検出部とを備え、前記制御部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の一方に異常が発生した場合に、前記第1検出部及び前記第2検出部の他方の検出結果に基づく演算を拡張させて金銭の識別を行うことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記第1検出部は、異なる波長の光線を前記第1の検出要素として用いて前記金銭を検出し、前記第2検出部は、磁気を前記第2の検出要素として用いて前記金銭を検出することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記第1検出部は、可視光線及び赤外線を前記第1の検出要素として用いて前記金銭を検出することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記制御部は、前記第2検出部に異常が発生した場合に、前記第1検出部による前記可視光線での検出結果及び前記赤外線での検出結果をそれぞれ演算するとともに、前記可視光線での検出結果を前記赤外線での検出結果で除算又は減算して算出した算出結果を演算して前記金銭の識別を行うことを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記金銭処理装置において、前記制御部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の一方に異常が発生した場合、前記識別センサに対する前記金銭の搬送速度を常態よりも低下させることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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