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公開番号2024125534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033395
出願日2023-03-06
発明の名称多層構造シートおよび繊維製品
出願人東レ株式会社
代理人
主分類A41D 31/02 20190101AFI20240911BHJP(衣類)
要約【課題】 充填材の吹き出しを抑制しながら、生産性やコスト面にも優れる多層構造シートおよび繊維製品を提供する。
【解決手段】 少なくとも第1の生地と、第2の生地と、該第1の生地と該第2の生地との間に存在する充填材とを備える多層構造シートであって、第1の糸と第2の糸とにより該第1の生地と該第2の生地とを縫い合わせた縫目を有し、該第1の糸により固定されるとともに第2の糸とは結節していない第3の糸を含む、多層構造シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1の生地と、第2の生地と、該第1の生地と該第2の生地との間に存在する充填材とを備える多層構造シートであって、第1の糸と第2の糸とにより該第1の生地と該第2の生地とを縫い合わせた縫目を有し、該第1の糸により固定されるとともに第2の糸とは結節していない第3の糸を含む、多層構造シート。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記第3の糸が仮撚加工糸、捲縮糸、タスラン糸の少なくとも1種から選択される、請求項1に記載の多層構造シート。
【請求項3】
前記第3の糸がウーリー糸である、請求項1に記載の多層構造シート。
【請求項4】
前記第3の糸と前記第2の糸との結節点の数が50.0%以下である、請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シート。
【請求項5】
前記第3の糸の総繊度が150dtex以上、350dtex以下である、請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シート。
【請求項6】
前記第3の糸のかさ高度が15mm以上、30mm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シート。
【請求項7】
前記第3の糸の総繊度が150dtex以上、350dtex以下であり、かつ、かさ高度が15mm以上、30mm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シート。
【請求項8】
前記充填材が羽毛および/または中綿である、請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シート。
【請求項9】
請求項1~3のいずれかに記載の多層構造シートを含む繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は多層構造シートおよび繊維製品に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
防寒を目的とした表生地と裏生地との間にダウンやフェザー等の充填材を有する防寒製品においては、従来から縫目の針穴からの充填材の吹き出しがしばしば発生する課題があった。そこで、これを抑制するため、様々な検討が行われている。
【0003】
例えば、表生地および裏生地の間にトラップ部を有する部材を設け、収容された羽毛をトラップする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、伸縮性の生地を挟み込み、針穴を収縮させる技術が検討されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、縫い糸に鞘糸がループを形成する芯鞘複合糸を用いる技術や(例えば、特許文献3参照)、一定の温度で溶ける熱融着糸を用いる技術(例えば、特許文献4参照)により、針穴をループや樹脂などで塞ぐことも検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-127544号公報
特開2019-118801号公報
特開2015-36459号公報
特開昭58-136807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した、例えば表生地および裏生地の間にトラップ部や伸縮性の生地等を挟み込む技術は、工程が増えるため生産効率が悪く、挟み込む生地等により製品質量およびコストが大きく増加する課題があった。また、縫い糸に鞘糸がループを形成する芯鞘複合糸や熱融着糸を用いる技術は、糸切れなどの縫製不良の発生や、糸のコストが高いなどの課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、充填材の吹き出しを抑制しながらも生産性やコスト面にも優れる多層構造シートおよび繊維製品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するために、次の構成を有する。
(1)少なくとも第1の生地と、第2の生地と、該第1の生地と該第2の生地との間に存在する充填材とを備える多層構造シートであって、第1の糸と第2の糸とにより該第1の生地と該第2の生地とを縫い合わせた縫目を有し、該第1の糸により固定されるとともに第2の糸とは結節していない第3の糸を含む、多層構造シート。
(2)前記第3の糸が仮撚加工糸、捲縮糸、タスラン糸の少なくとも1種から選択される、上記(1)に記載の多層構造シート。
(3)前記第3の糸がウーリー糸である、上記(1)または(2)に記載の多層構造シート。
(4)前記第3の糸と前記第2の糸との結節点の数が50.0%以下である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の多層構造シート。
(5)前記第3の糸の総繊度が150dtex以上、350dtex以下である、上記(1)~(4)のいずれかに記載の多層構造シート。
(6)前記第3の糸のかさ高度が15mm以上、30mm以下である、上記(1)~(5)のいずれかに記載の多層構造シート。
(7)前記充填材が羽毛および/または中綿である、上記(1)~(6)のいずれかに記載の多層構造シート。
(8)上記(1)~(7)のいずれかに記載の多層構造シートを含む繊維製品。
【発明の効果】
【0009】
本発明の多層構造シートおよび繊維製品は、充填材の吹き出しを抑制しながらも生産性やコストに優れる。そのため、例えば衣料であれば、インナーへの充填材の付着等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明における多層構造シートの断面概略図の一例である。
図2は、本発明における多層構造シートの上面の一例を示す図面代用写真である。
図3は、従来の多層構造シートの断面概略図である。
図4は、かさ高度を測定する試験機の概略図である。
図5は、7本のキルト本数である座布団状サンプル概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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