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公開番号2024127293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036346
出願日2023-03-09
発明の名称光源ユニット及び反射フィルム
出願人東レ株式会社
代理人
主分類F21S 2/00 20160101AFI20240912BHJP(照明)
要約【課題】 ディスプレイに実装した際に、輝度ムラが発生することなく視認性に優れた画像表示が可であり、かつ、高輝度な光源ユニットを提供する。
【解決手段】 光源、色変換部材、及び第1の反射フィルムを含み、前記第1の反射フィルムが、前記光源から出光された光を30%以上110%以下反射し、色変換部材から出光した光を50%以上100%以下透過し、かつ光学機能層を有する、光源ユニット。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光源、色変換部材、及び第1の反射フィルムを含み、前記第1の反射フィルムが、前記光源から出光された光を30%以上110%以下反射し、色変換部材から出光した光を50%以上100%以下透過し、かつ光学機能層を有する、光源ユニット。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記光源、前記色変換部材、前記第1の反射フィルムがこの順に配置されてなる、請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記光学機能層が表面に凹凸形状を有する、請求項1または2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記光学機能層が、前記第1の反射フィルムの一方の面に入射された光を変角させて出射させる集光機能を備える、請求項1または2に記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記光学機能層が光拡散微粒子を含む、請求項1または2に記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記光拡散微粒子が多孔質あるいは中空の微粒子である、請求項5に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記光拡散微粒子の平均粒径が1μm以上10μm以下である、請求項5に記載の光源ユニット。
【請求項8】
前記光源から前記第1の反射フィルムに入射角度0°および60°で光を入射させたとき、入射角度0°と60°における光源ピーク波長の反射率の差が5%以上である、請求項1または2に記載の光源ユニット。
【請求項9】
光源と前記色変換部材との間に第2の反射フィルムを含み、
前記第2の反射フィルムが前記色変換部材から出光された光を30%以上反射し、かつ光源から出光された光を80%以上透過する、請求項1または2に記載の光源ユニット。
【請求項10】
前記反射フィルム1が、異なる複数の熱可塑性樹脂が交互に11層以上積層されてなる積層フィルムである、請求項1または2に記載の光源ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶ディスプレイ等に好適に用いられる光源ユニット、及び反射フィルムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、色変換方式によるマルチカラー化技術を、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、照明などへの応用することが盛んに検討されている。色変換とは、発光体からの光をより長波長な光へと変換することであり、例えば、青色光を緑色光や赤色光へと変換することを表す。
【0003】
この色変換機能を有する組成物をシート化し、例えば青色光源と組み合わせることにより、青色光源から、青、緑、赤色の3原色を取り出すこと、すなわち白色光を取り出すことが可能となる。このような青色光源と色変換機能を有するシートを組み合わせた白色光源ユニットをバックライトユニットとし、液晶駆動部分とカラーフィルターとを組み合わせることで、フルカラーディスプレイの作製が可能になる。また液晶駆動部分が無ければ、当該光源ユニットをそのまま白色光源として用いることができ、例えばLED照明などの白色光源としても応用できる。
【0004】
色変換方式を利用する液晶ディスプレイの課題として、色再現性の向上が挙げられる。色再現性の向上には、バックライトユニットの青、緑、赤の各発光スペクトルの半値幅を狭くし、青、緑、赤各色の色純度を高めることが有効である。上記課題を解決する手段として無機半導体微粒子である量子ドットを色変換部材の成分として用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。量子ドットを用いる技術は、確かに緑色や赤色の発光スペクトルの半値幅が狭いため色再現性が向上するものの、熱、空気中の水分や酸素に弱く耐久性が十分でなかった。
【0005】
また、量子ドットの代わりに有機・無機物の発光材料を色変換部材の成分として用いる技術も提案されている。有機発光材料を色変換部材の成分として用いる技術の例としては、ピロメテン誘導体を用いたものが開示されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-87975号公報
国際公開2018-083953号公報
国際公開2019-065188号公報
国際公開2017-164155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~4に開示される色変換方式を利用する液晶ディスプレイにおいては、コントラスト向上などの狙いから、光源を複数個のLED素子から成るものとすることが多い。このとき、LED素子間での光の明暗差からLED素子の影が視認される輝度ムラの課題が生じる。また、輝度ムラと輝度は、輝度ムラ抑制効果が高いと輝度が低下するトレードオフの関係にあり、その両立が課題であった。そこで本発明は、上記の課題を解決し、ディスプレイに実装した際に、輝度を担保しつつ輝度ムラを抑制する光源ユニットおよび反射フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の光源ユニットは、上記の課題を解決するために以下の構成よりなる。すなわち、光源、色変換部材、及び第1の反射フィルムを含み、前記第1の反射フィルムが、前記光源から出光された光を30%以上110%以下反射し、色変換部材から出光した光を50%以上100%以下透過し、かつ光学機能層を有することを特徴とする、光源ユニットである。
【0009】
本発明の反射フィルムは、上記の課題を解決するために以下の構成よりなる。すなわち、フィルム面と垂直に入射させた波長440~460nmの光の平均透過率が30%以下であり、フィルム面と垂直に波長500~700nmの光を入射させたときに透過率が連続して50%となる帯域幅60nm以上の透過帯域を有す、反射フィルムである。
【0010】
本発明の光源ユニットおよび反射フィルムは、以下の態様とすることもできる。また、本発明の光源ユニットは以下の通りディスプレイに搭載することもできる。
(1) 光源、色変換部材、及び第1の反射フィルムを含み、前記第1の反射フィルムが、前記光源から出光された光を30%以上110%以下反射し、色変換部材から出光した光を50%以上100%以下透過し、かつ光学機能層を有する、光源ユニット。
(2) 前記光源、前記色変換部材、前記第1の反射フィルムがこの順に配置されてなる、(1)に記載の光源ユニット。
(3) 前記光学機能層が表面に凹凸形状を有する、(1)または(2)に記載の光源ユニット。
(4) 前記光学機能層が、前記第1の反射フィルムの一方の面に入射された光を変角させて出射させる集光機能を備える、(1)~(3)のいずれかに記載の光源ユニット。
(5) 前記光学機能層が光拡散微粒子を含む、(1)~(4)のいずれかに記載の光源ユニット。
(6) 前記光拡散微粒子が多孔質あるいは中空の微粒子である、(5)に記載の光源ユニット。
(7) 前記光拡散微粒子の平均粒径が1μm以上10μm以下である、(5)に記載の光源ユニット。
(8) 前記光源から前記第1の反射フィルムに入射角度0°および60°で光を入射させたとき、入射角度0°と60°における光源ピーク波長の反射率の差が5%以上である、(1)~(7)のいずれかに記載の光源ユニット。
(9) 光源と前記色変換部材との間に第2の反射フィルムを含み、前記第2の反射フィルムが前記色変換部材から出光された光を30%以上反射し、かつ光源から出光された光を80%以上透過する、(1)~(8)のいずれかに記載の光源ユニット。
(10) 前記反射フィルム1が、異なる複数の熱可塑性樹脂が交互に11層以上積層されてなる積層フィルムである、(1)~(9)のいずれかに記載の光源ユニット。
(11) 前記光源と前記色変換部材との距離が3mm以下である、(1)~(10)のいずれかに記載の光源ユニット。
(12) (1)~(11)のいずれかに記載の光源ユニットを備える、ディスプレイ。
(13) フィルム面と垂直に入射させた波長440~460nmの光の平均透過率が30%以下であり、フィルム面と垂直に波長500~700nmの光を入射させたときに透過率が連続して50%以上となる帯域幅60nm以上の透過帯域を有し、かつ光学機能層を有する、反射フィルム。
(14) 前記光学機能層が凹凸形状を有する、(13)に記載の反射フィルム。
(15) 前記光学機能層が、一方の面に入射された光を変角させて出射させる集光機能を備える、(13)または(14)に記載の反射フィルム。
(16) 前記光学機能層が光拡散微粒子を含む、(13)~(15)のいずれかに記載の反射フィルム。
(17) 前記光拡散微粒子が多孔質あるいは中空の粒子である、(16)に記載の反射フィルム。
(18) 前記光拡散微粒子の平均粒径が1μm以上10μm以下である、(16)または(17)に記載の反射フィルム。
(19) 入射角度10°および60°で波長440~460nmの光を入射させたときに、入射角度10°と60°における光源ピーク波長の反射率の差が5%以上である、(13)~(18)のいずれかに記載の反射フィルム。
(20) 異なる複数の熱可塑性樹脂が交互に11層以上積層されてなる、(13)~(19)のいずれかに記載の反射フィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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