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公開番号2024123098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-10
出願番号2024096896,2022098198
出願日2024-06-14,2022-06-17
発明の名称画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20240903BHJP(電気通信技術)
要約【課題】印刷色域へのカラーマッピングを適切に行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】複数ページ若しくは複数領域で1ページが構成されたページから構成される原稿データから画素値を取得し、複数のページに含まれるページとページ内の一部分との少なくともいずれかを対象として、取得された画素値と印刷手段の印刷色域とに基づいて、印刷色域へのカラーマッピング方法を決定する。そして、決定されたカラーマッピング方法により、原稿データの色変換を行う。決定される対象の複数のカラーマッピング方法は、印刷色域内において色空間の圧縮を行う第1のカラーマッピング方法と、印刷色域内において色空間の圧縮を行わない第2のカラーマッピング方法とを含み、取得された複数の画素値に印刷色域外の画素値が含まれるか否かに基づいて、印刷色域へのカラーマッピング方法が決定される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
印刷手段の印刷対象の原稿データであり、1ページ若しくは複数ページから構成される前記原稿データを取得する取得手段と、
前記原稿データを少なくとも第1の部分原稿と第2の部分原稿を含む複数の部分原稿データに分割する分割手段と、
前記第1の部分原稿に含まれる画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記第1の部分原稿に対する印刷色域への第1のカラーマッピング方法を決定し、前記第2の部分原稿に含まれる画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記第2の部分原稿に対する印刷色域への第2のカラーマッピング方法を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された第1のカラーマッピング方法により、第1の部分原稿データの色変換を行い、
前記決定手段により決定された第2のカラーマッピング方法により、第2の部分原稿データの色変換を行う色変換手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1のカラーマッピング方法と前記第2のカラーマッピング方法は、ディスプレイの色域から前記印刷色域へのカラーマッピング方法として定められていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
部分原稿データに対応させた部分原稿の色域を設定する設定手段、をさらに備え、
前記第1のカラーマッピング方法と前記第2のカラーマッピング方法は、前記設定手段により設定された前記部分原稿の色域から前記印刷色域へのカラーマッピング方法であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記印刷色域をデフォルトの色域として設定し、前記部分原稿データの画素値が前記印刷色域外である場合、前記デフォルトの色域を前記印刷色域外の画素値を含むように拡張し、該拡張した色域を前記部分原稿データに対応させた部分原稿の色域として設定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
印刷手段の印刷対象の原稿データであり、複数ページから構成される前記原稿データから画素値を取得する取得手段と、
前記複数ページに含まれるページと該ページ内の一部分との少なくともいずれかを対象として、前記取得手段により取得された画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記印刷色域へのカラーマッピング方法を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたカラーマッピング方法により、前記原稿データの色変換を行う色変換手段と、
を備え、
前記決定手段により決定される対象の複数のカラーマッピング方法は、前記印刷色域内において色空間の圧縮を行う第1のカラーマッピング方法と、前記第1のカラーマッピング方法と異なる第2のカラーマッピング方法とを含み、
前記決定手段は、前記取得手段により取得された複数の画素値に前記印刷色域外の画素値が含まれるか否かに基づいて、前記印刷色域へのカラーマッピング方法を決定する、
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
前記第2のカラーマッピング方法は、前記第1のカラーマッピング方法に比べて前記印刷色域内において色空間の圧縮の度合が低いことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第2のカラーマッピング方法は、前記印刷色域内において色空間の圧縮を行わないことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記決定手段は、前記取得手段により取得された前記複数の画素値に前記印刷色域外の画素値が含まれる場合には前記第1のカラーマッピング方法を決定し、前記取得手段により取得された前記複数の画素値に前記印刷色域外の画素値が含まれない場合には前記第2のカラーマッピング方法を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記取得手段により取得された第1の画素値と第2の画素値が前記印刷色域外の画素値であり、且つ、前記第1の画素値と前記第2の画素値が条件を満たすか否かを判定する判定手段、をさらに備え、
前記判定手段により前記条件を満たすと判定された場合、前記決定手段は、前記第1のカラーマッピング方法を決定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記判定手段により前記条件を満たさないと判定された場合、前記決定手段は、前記第2のカラーマッピング方法を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カラーマッピングを実行可能な画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
所定の色空間で記述されたデジタル原稿を受け取り、その色空間中の各色についてプリンタで再現可能な色域へのマッピングを行い、出力を行うプリンタが知られている。特許文献1には、「知覚的」(Perceptual)なマッピングと、「絶対的測色的」(Absolute Colorimetric)なマッピングについて記載されている。また、特許文献2には、入力したカラー画像信号に対する、色空間圧縮の有無および圧縮方向の決定について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-27948号公報
特開平07-203234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1における「知覚的」マッピングを行った場合、デジタル原稿の色空間中でプリンタで再現可能な色であっても、マッピングによって彩度の低下が発生することがある。また、特許文献1における「絶対的測色的」マッピングを行った場合、プリンタの再現色域外の複数の色間において、デジタル原稿上で存在していた色差がマッピングによって低下することがある。また、特許文献2においては、入力したカラー画像信号全体に対して一意に圧縮が行われる為、複数ページ若しくは複数領域で1ページが構成された入力に対しての圧縮効果に懸念が残る。
【0005】
本発明は、印刷色域へのカラーマッピングを適切に行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像処理装置は、印刷手段の印刷対象の原稿データであり、1ページ若しくは複数ページから構成される前記原稿データを取得する取得手段と、前記原稿データを少なくとも第1の部分原稿と第2の部分原稿を含む複数の部分原稿データに分割する分割手段と、前記第1の部分原稿に含まれる画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記第1の部分原稿に対する印刷色域への第1のカラーマッピング方法を決定し、前記第2の部分原稿に含まれる画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記第2の部分原稿に対する印刷色域への第2のカラーマッピング方法を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された第1のカラーマッピング方法により、前記第1の部分原稿データの色変換を行い、前記決定手段により決定された第2のカラーマッピング方法により、前記第2の部分原稿データの色変換を行う色変換手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る画像処理装置は、印刷手段の印刷対象の原稿データであり、複数ページから構成される前記原稿データから画素値を取得する取得手段と、前記複数ページに含まれるページと該ページ内の一部分との少なくともいずれかを対象として、前記取得手段により取得された画素値と前記印刷手段の印刷色域とに基づいて、前記印刷色域へのカラーマッピング方法を決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたカラーマッピング方法により、前記原稿データの色変換を行う色変換手段と、を備え、前記決定手段により決定される対象の複数のカラーマッピング方法は、前記印刷色域内において色空間の圧縮を行う第1のカラーマッピング方法と、前記第1のカラーマッピング方法と異なる第2のカラーマッピング方法とを含み、前記決定手段は、前記取得手段により取得された複数の画素値に前記印刷色域外の画素値が含まれるか否かに基づいて、前記印刷色域へのカラーマッピング方法を決定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷色域へのカラーマッピングを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
記録システムの構成を示すブロック図である。
MFPにおける印刷処理を示すフローチャートである。
S203のマッピングテーブル作成処理を示すフローチャートである。
マッピングテーブルを説明するための図である。
印刷面の割り当てのイメージを示す図である。
印刷モードに応じた制御処理を示すフローチャートである。
S203のマッピングテーブル作成処理を示すフローチャートである。
S203のマッピングテーブル作成処理を示すフローチャートである。
部分ページ単位でのマッピングを説明するための図である。
S203のマッピングテーブル作成処理を示すフローチャートである。
原稿ページを説明するための図である。
領域分割をタイル単位で行う処理を示すフローチャートである。
原稿ページのタイル分割のイメージを示す図である。
領域分割終了後の各タイル領域を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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