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公開番号2024122806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030572
出願日2023-02-28
発明の名称避難口ハッチ
出願人日精株式会社,株式会社関東技研
代理人個人
主分類A62B 5/00 20060101AFI20240902BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】簡単な構造のロック錠を用いて、蓋の開閉時における安全性の向上を図ることができる避難口ハッチを提供することを目的とする。
【解決手段】避難口ハッチ1は、建物開口10Aに設けられる枠12と、枠12に対して一方が支持されて旋回して開閉する蓋14と、蓋14に設けられ、枠12に対して、蓋14の上側から解錠が行われるとともに、蓋14の下側から解錠が行われるロック錠20と、を有し、ロック錠20は、解錠部材20Aと、解錠部材20Aの回転によって枠12の施錠穴12Cに進退する施錠部材20Bと、施錠部材20Bの先端側で施錠穴12Cに係合して施錠する施錠部20Cと、を含んで構成され、施錠部材20Bは、上側から解錠具30が係合されて解錠具30を回転させることにより施錠穴12Cから施錠部20Cが退避されて解錠されるとともに、下側から手の操作のみで解錠される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
建物に開口される建物開口に設置される避難口ハッチであって、
前記建物開口に設けられる枠と、前記枠に対して一方が支持されて旋回して開閉する蓋と、前記蓋に設けられ、前記枠に対して、前記蓋の上側から解錠が行われるとともに、前記蓋の下側から解錠が行われるロック錠と、を有し、
前記ロック錠は、解錠部材と、前記解錠部材の回転によって前記枠の施錠穴に進退する施錠部材と、前記施錠部材の先端側で前記施錠穴に係合して施錠する施錠部と、を含んで構成され、
前記施錠部材は、前記上側から解錠具が係合されて前記解錠具を回転させることにより前記施錠穴から前記施錠部が退避されて解錠されるとともに、前記下側から手の操作のみで解錠される、
避難口ハッチ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記解錠部材は、前記解錠具が係合されたまま回転させると前記蓋に係合されて、上方に引き上げることで前記施錠部材が前記施錠穴から退避された状態で前記蓋が開放される、請求項1に記載の避難口ハッチ。
【請求項3】
前記解錠部材の前記施錠部材は、施錠状態において、前記施錠穴に対して付勢力を付与する付勢部材を有する、請求項1又は2に記載の避難口ハッチ。
【請求項4】
前記解錠部材が解錠方向に回転させられて前記蓋を引き上げると、前記蓋の開放方向に付勢力が付与される圧縮ダンパを有する、請求項1又は2に記載の避難口ハッチ。
【請求項5】
前記解錠部材が解錠方向に回転させられて前記蓋を引き上げると、前記蓋の開放方向に付勢力が付与される圧縮ダンパを有する、請求項3に記載の避難口ハッチ。
【請求項6】
前記施錠部材は、前記施錠部材の下方に向けて突出する解錠片を有し、手で前記施錠部材を解錠方向に移動することで解錠される、請求項1又は2に記載の避難口ハッチ。
【請求項7】
前記施錠部材は、前記施錠部材の下方に向けて突出する解錠片を有し、手で前記施錠部材を解錠方向に移動することで解錠される、請求項3に記載の避難口ハッチ。
【請求項8】
前記蓋は、前記蓋の下面に下方に向けて設けられる取手を有する、請求項1又は2に記載の避難口ハッチ。
【請求項9】
前記蓋は、前記蓋の下面に下方に向けて設けられる取手を有する、請求項3に記載の避難口ハッチ。
【請求項10】
前記解錠具は、把手と、把手の中央下部から下方に延びる作動棒と、前記作動棒の下端に前記解錠部材に係合する係合部を有する、請求項1又は2に記載の避難口ハッチ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、避難口ハッチに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、床やベランダ等のスラブに設けられた開口部に嵌装・固定される収納枠(1)と、この収納枠(1)の床面側及び天井面側にそれぞれ俯仰揺動可能に枢着される上蓋(2)及び下蓋(3)と、これら上蓋(2)と下蓋(3)とを互いに連動して開閉動作させる開閉連動機構(5)と、収納枠(1)内に折畳まれて収納されると共に、上蓋(2)及び下蓋(3)が開らかれた際、階下の床若しくは、その近傍高さまで伸長するはしごとを具備し、この上蓋(2)の揺動遊端側での内面から下向きに突設した係止部材(7)と、この係止部材(7)と係脱可能な係合部材(8)とで構成したロック機構(6)と、前記下蓋の下方に突出する開放アーム(18)を有し、この開放アーム(18)の操作によって、該ロック機構(6)を解除可能に構成した避難用ハッチにおいて、前記係止部材(7)を上蓋(2)の揺動遊端側での内面に下向きに突出した係合フック部材で構成し、前記係合部材(7)を収納枠(1)の内面に対して昇降移動可能に支持され、前記係合フック部材(7)に係脱可能な縦長溝(10)をその側面部分に透設している係合片(8)で構成し、この係合片(8)の上部と収納枠(1)の側壁内面に支持させた回動式ロック解除具(14)とを連結索(16)で連結し、この回動式ロック解除具(14)を係合片のロック解除側に弾性付勢し、この回動式ロック解除具(14)に前記開放アーム(18)の先端部を当接させて回動式ロック解除具(14)を弾性付勢力に対抗する姿勢に保持するように構成したことを特徴とする避難用ハッチが記載されている。
【0003】
特許文献2には、ベランダ等のスラブに設けられた開口部に固定される収納枠と、この収納枠に開閉可能に枢着される上蓋及び下蓋と、上記収納枠内に折り畳まれて収納されると共に上記上蓋及び下蓋が開放されたとき、下方に伸長する梯子と、を具備する避難装置であって、上記上蓋の開放端側において鉛直方向に垂下される係止フックと、上記収納枠の内方側に突出される係止突起と、板状に形成され内部に長孔を有し、この長孔内に上記係止突起が離脱不可かつ長孔に沿って移動可能に設けられると共に、長孔上端部が上記係止フックに係合かつ離脱可能な係止部材と、を有するロック機構を具備してなり、上記上蓋における上記係止フックの上方の内面に、上記係止フックと係止部材とが係合状態において、上蓋が上下に揺動する際に上記長孔が係止フックから離脱する余剰ストロークを吸収する外れ止め部材を設けた、ことを特徴とする避難装置が記載されている。
【0004】
特許文献3には、建物の上階と下階の間のベランダや床に穿設された四角形の開口部に配設され、リンク機構20で連結され連動して開閉する上蓋2と下蓋3を備えた避難用ハッチ1において、前記上蓋2の前方部左右いずれか一方の側端部付近の裏面に固着された貫通長溝を有するロック金具5と、前記ロック金具5が固着された側のハッチ函体4の内側面前方部に固着されたベース11に枢設され、常時は上蓋2の前記ロック金具5の貫通長溝に挿入され、上蓋2を上部に引き上げて開こうとしたとき、前記ロック金具5の貫通長溝の閉塞部を係止して一定間隔以上開かないようにする係止片6bを有するロックレバー6と、前記ロックレバー6が枢設された側のハッチ函体4の内側面後方部に枢設され、前記ロックレバー6を回動して係止片6bを前記ロック金具5の溝から離脱させるためのロック開放用レバー7と、を備えてなることを特徴とする避難用ハッチが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-142519号公報
特開2009-095354号公報
特開2007-050080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、ハッチの内側に複雑な構造を有するロック機構が設けられており、階上でのロック解除操作時は、上蓋を僅かに持ち上げて係合片を係合フック部材から手で外さなければロックを解除することができず、ロック解除操作時に人の手や指を上蓋と収納枠との間に挟む危険がある。また、第三者が容易にハッチを開くことができることから、第三者のハッチ内への転落が発生する可能性がある。
【0007】
また、特許文献2に記載された発明は、収納枠から上蓋を引き上げて、その隙間から、ロック機構の係止フックから係止部材を手で外さなければロックを解除することができず、係止部材を係止フックから外す際に人の手や指を上蓋と収納枠との間に挟む危険がある。また、第三者が容易にハッチを開くことができることから、第三者のハッチ内への転落が発生する可能性がある。
【0008】
また、特許文献3に記載された発明は、上蓋の内側に複雑な構造を有するロック金具とロックレバーとで構成されたロック手段が設けられており、上蓋を開放する際には、上蓋の端部を引き上げてできる上蓋とハッチ函体との間の隙間に手を入れて、ロックレバーのロック開放用突起を押し下げてロックを解除しなければならず、ロックを解除する際に人の手や指を上蓋とハッチ函体との間に挟む危険がある。また、第三者が容易にハッチを開くことができることから、第三者のハッチ内への転落が発生する可能性がある。
【0009】
本発明は、簡単な構造のラッチ錠を用いて、蓋の開閉時における安全性の向上を図ることができる避難口ハッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1態様に係る避難口ハッチは、建物に開口される建物開口に設置される避難口ハッチであって、前記建物開口に設けられる枠と、前記枠に対して一方が支持されて旋回して開閉する蓋と、前記蓋に設けられ、前記枠に対して、前記蓋の上側から解錠が行われるとともに、前記蓋の下側から解錠が行われるロック錠と、を有し、前記ロック錠は、解錠部材と、前記解錠部材の回転によって前記枠の施錠穴に進退する施錠部材と、前記施錠部材の先端側で前記施錠穴に係合して施錠する施錠部と、を含んで構成され、前記施錠部材は、前記上側から解錠具が係合されて前記解錠具を回転させることにより前記施錠穴から前記施錠部が退避されて解錠されるとともに、前記下側から手の操作のみで解錠される。
(【0011】以降は省略されています)

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