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公開番号2024007914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-19
出願番号2022109320
出願日2022-07-06
発明の名称着用エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類A62B 17/00 20060101AFI20240112BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】ガスボンベ内の膨張用ガスをエアバッグの膨張に効率的に使用できる着用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】保護対象者に装着されて、作動時、保護対象者の保護対象部位を保護可能に、ガス供給装置20からの膨張用ガスGにより、エアバッグ60を膨張させる着用エアバッグ装置10。ガス供給装置は、ガスGを封入させたガスボンベ22と、開裂ピン27と、開裂ピンを移動させるガス発生器31と、ホルダ34と、を備える。ホルダは、開裂ピンを移動可能な移動路36を有し、移動路の両端で、先端面24a,31a相互を対向させるように、ガスボンベとガス発生器とを保持する。移動路は、エアバッグ側に分岐するガス供給路43、を備える。開裂ピンは、元部28から先細り状に突出する先端部29を備える。ガス供給路の開口部位37は、開裂開始まで開裂ピンにより閉口され、かつ、開裂後に、ガスGを流入可能とする位置に、配置されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
保護対象者に装着されて、作動時、保護対象者の保護対象部位を保護可能に、ガス供給装置からの膨張用ガスにより、エアバッグを膨張させるように構成されるとともに、
前記ガス供給装置が、
膨張用ガスを封入させたガスボンベと、
該ガスボンベの先端面を開裂させて前記膨張用ガスを吐出させる開裂ピンと、
該開裂ピンを移動させる移動用ガスを点火時に先端から吐出する電気点火式のガス発生器と、
前記ガスボンベ、前記開裂ピン、及び、前記ガス発生器、を保持して、前記エアバッグの膨張用ガスの流入部位に取り付けられるホルダと、
を備えて構成される着用エアバッグ装置であって、
前記ホルダが、
前記開裂ピンを移動可能な移動路を有するとともに、該移動路の両端に、前記ガスボンベの先端面と、前記ガス発生器の先端面と、を対向させるように配置させて、前記ガスボンベと前記ガス発生器とを保持し、さらに、
前記移動路から分岐して前記膨張用ガスを前記エアバッグ側に供給するガス供給路、を備えて構成され、
前記開裂ピンが、
前記移動路の開口形状と同等の外形形状とした柱状の元部と、該元部から先細り状に突出する先端部と、を備えて、
前記先端部を前記ガスボンベの先端面から離して、前記元部の端面側を前記ガス発生器の先端面側に配置させた位置、を初期位置として、配設され、
前記移動路における前記ガス供給路の開口部位が、
前記ガスボンベの先端面の開裂開始まで、前記開裂ピンにより前記ガス発生器側を閉口され、かつ、開裂後に、前記開裂ピンにより前記ガスボンベ側を閉口されずに、前記ガスボンベからの膨張用ガスを流入可能とする位置に、
配置されていることを特徴とする着用エアバッグ装置。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ガス供給路が、
前記移動路における前記ガスボンベと前記ガス発生器との先端面相互の間における中間部位より、前記ガスボンベ側の位置に連通されていることを特徴とする請求項1に記載の着用エアバッグ装置。
【請求項3】
前記開裂ピンが、
前記先端部の前記元部からの高さ寸法を、前記移動路における前記ガスボンベの先端面と前記ガス供給路の前記ガスボンベ側の縁との間の距離より、大きく設定されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の着用エアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保護対象者に着用させて、保護対象者の転倒時等に、膨張させたエアバッグの膨張部位により、保護対象者の保護対象部位を保護する着用エアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、着用エアバッグ装置としては、保護対象者の保護対象部位を保護可能に、ガス供給装置からの膨張用ガスを流入させて、エアバッグを膨張させるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。ガス供給装置は、二酸化炭素等からなる膨張用ガスを封入させたガスボンベと、ガスボンベの先端面を開裂させて膨張用ガスを吐出させる開裂ピンと、開裂ピンを移動させる移動用ガスを点火時に先端から吐出する電気点火式のガス発生器と、ガスボンベ、開裂ピン、及び、ガス発生器、を保持して、エアバッグの膨張用ガスの流入部位に取り付けられるホルダと、を備えて構成されていた。ホルダは、開裂ピンを移動可能な移動路を有するとともに、移動路の両端に、ガスボンベの先端面と、ガス発生器の先端面と、を対向させるように配置させて、ガスボンベとガス発生器とを保持していた。この移動路には、ガスボンベから吐出される膨張用ガスをエアバッグ側に供給するガス供給路が分岐されていた。ガス供給装置の作動時には、ガス発生器が点火されて移動用ガスがガス発生器から吐出され、開裂ピンが、移動用ガスの押圧力により、移動路を移動して、ガスボンベの先端面に当り、その先端面を開裂させることにより、ガスボンベから膨張用ガスが吐出され、移動路から分岐しているガス供給路を経て、膨張用ガスがエアバッグ側に供給され、エアバッグが、膨張用ガスを流入させて、保護対象者の保護対象部位を保護する膨張部位を、膨張させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-62545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の着用エアバッグ装置では、開裂ピンが、ガス発生器の先端面と略同等の外径寸法の円板状の元部と、元部からガスボンベ側に突出する元部より小径の軸部と、軸部先端の先細りの矢尻形状の先端部と、を備えて構成されていた。そのため、作動時、開裂ピンの先端部が、ガスボンベの先端面を開裂させて、膨張用ガスを吐出させた際、膨張用ガスは、移動路に吐出され、そして、移動路に開口されたガス供給路からエアバッグ側に供給されるものの、軸部の周囲にも充満することとなっていた。すなわち、ガスボンベの先端面から吐出される膨張用ガスが、円滑に、エアバッグ側に供給されずに、移動路の内周側における開裂ピンの軸部の周囲に、エアバッグ側に流れずに無駄に滞留するものもあり、効率的に、ガスボンベの膨張用ガスを利用できなかった。なお、着用エアバッグ装置のガスボンベは、保護対象者が着用するものであり、小型で軽量なものが望ましく、そのため、小型で軽量のガスボンベ内の膨張用ガスを、効率的に、エアバッグの膨張に使用することが望まれる。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ガスボンベ内の膨張用ガスをエアバッグの膨張に効率的に使用できる着用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る着用エアバッグ装置は、保護対象者に装着されて、作動時、保護対象者の保護対象部位を保護可能に、ガス供給装置からの膨張用ガスにより、エアバッグを膨張させるように構成されるとともに、
前記ガス供給装置が、
膨張用ガスを封入させたガスボンベと、
該ガスボンベの先端面を開裂させて前記膨張用ガスを吐出させる開裂ピンと、
該開裂ピンを移動させる移動用ガスを点火時に先端から吐出する電気点火式のガス発生器と、
前記ガスボンベ、前記開裂ピン、及び、前記ガス発生器、を保持して、前記エアバッグの膨張用ガスの流入部位に取り付けられるホルダと、
を備えて構成される着用エアバッグ装置であって、
前記ホルダが、
前記開裂ピンを移動可能な移動路を有するとともに、該移動路の両端に、前記ガスボンベの先端面と、前記ガス発生器の先端面と、を対向させるように配置させて、前記ガスボンベと前記ガス発生器とを保持し、さらに、
前記移動路から分岐して前記膨張用ガスを前記エアバッグ側に供給するガス供給路、を備えて構成され、
前記開裂ピンが、
前記移動路の開口形状と同等の外形形状とした柱状の元部と、該元部から先細り状に突出する先端部と、を備えて、
前記先端部を前記ガスボンベの先端面から離して、前記元部の端面側を前記ガス発生器の先端面側に配置させた位置、を初期位置として、配設され、
前記移動路における前記ガス供給路の開口部位が、
前記ガスボンベの先端面の開裂開始まで、前記開裂ピンにより前記ガス発生器側を閉口され、かつ、開裂後に、前記開裂ピンにより前記ガスボンベ側を閉口されずに、前記ガスボンベからの膨張用ガスを流入可能とする位置に、
配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る着用エアバッグ装置では、作動時、ガス発生器が点火されて、ガス発生器の先端面から移動用ガスが吐出されると、開裂ピンが、元部側の端面を移動用ガスに押されて、移動路を移動し、先細り状の先端部をガスボンベの先端面に押し込ませて、ガスボンベの先端面を開裂させることから、ガスボンベ内の膨張用ガスが、ガスボンベの先端面から移動路側に吐出され、さらに、移動路に開口されているガス供給路からエアバッグに供給される。その際、開裂ピンは、先細りの柱状として、移動路に嵌挿される状態で配設されており、ガスボンベから吐出される膨張用ガスは、開裂ピンを、若干、ガス発生器側に押し戻すものの、開裂ピンの外周面側や元部の先端部から離れた端面側に回りこむことなく、開裂ピン自体で塞がれた移動路のガスボンベ側に充満されるだけで、無駄なく、円滑かつ迅速にガス供給路側に、流れることとなって、ガスボンベ内の膨張用ガスを効率的にエアバッグに供給することができる。勿論、移動路におけるガス供給路の開口部位は、移動時の開裂ピンによるガスボンベの先端面の開裂開始まで、開裂ピンによりガス発生器側を閉口されており、ガス発生器から吐出される移動用ガスは、開裂ピンの開裂開始まで、ガス供給路側に漏れること無く、開裂ピンを的確に押圧でき、そして、開裂後には、膨張用ガスの押圧力に戻される等して、開裂ピンが、ガス供給路の開口部位におけるガスボンベ側を閉口させずに開口させていることから、ガスボンベからの膨張用ガスが、円滑に、ガス供給路の開口部位からエアバッグ側に流れる。
【0008】
したがって、本発明に係る着用エアバッグ装置では、ガスボンベ内の膨張用ガスをエアバッグの膨張に効率的に使用できる。また、ガスボンベ内の膨張用ガスを無駄なく、エアバッグの膨張に使用できることから、着用エアバッグ装置に好適な軽量でかつ小型のガスボンベを、使用することが可能となる。
【0009】
そして、本発明に係る着用エアバッグ装置では、前記ガス供給路が、前記移動路における前記ガスボンベと前記ガス発生器との先端面相互の間における中間部位より、前記ガスボンベ側の位置に連通されていることが望ましい。
【0010】
このような構成では、ガスボンベから膨張用ガスが吐出される際、ガスボンベ側にガス供給路が近い分、迅速に、膨張用ガスをエアバッグ側に供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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