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公開番号2024122430
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029963
出願日2023-02-28
発明の名称太陽熱温水器
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類F24S 10/10 20180101AFI20240902BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】出湯通路のエアパージを容易に行うことができる太陽熱温水器を提供すること。
【解決手段】建物の屋根に設置される集熱器(2)と貯湯タンク(3)と、貯湯タンク(3)に上水を供給するための給水通路(5)と、貯湯タンク(3)から重力により出湯するための出湯通路(9)を備えた太陽熱温水器(1)において、貯湯タンク(3)をバイパスして給水通路(5)と出湯通路(9)とを接続するバイパス通路(10)と、このバイパス通路(10)を開閉するための開閉機構(12)と、バイパス通路(10)を介して出湯通路(9)から給水通路(5)への逆流を防ぐための逆流防止機構(11)を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物の屋根に設置される集熱器と貯湯タンクと、前記貯湯タンクに上水を供給するための給水通路と、前記貯湯タンクから重力により出湯するための出湯通路を備えた太陽熱温水器において、
前記貯湯タンクをバイパスして前記給水通路と前記出湯通路とを接続するバイパス通路と、
前記バイパス通路を開閉するための開閉機構と、
前記バイパス通路を介して前記出湯通路から前記給水通路への逆流を防ぐための逆流防止機構を有することを特徴とする太陽熱温水器。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記給水通路は、前記バイパス通路との接続部よりも下流側にこの給水通路を開閉するための給水通路開閉弁を有し、
前記給水通路開閉弁により前記給水通路を閉じると共に、前記開閉機構により前記バイパス通路を開くことによって、前記出湯通路に上水を供給してエアパージを行うことを特徴とする請求項1に記載の太陽熱温水器。
【請求項3】
前記開閉機構は、前記給水通路と前記バイパス通路の接続部に配設された三方弁であって、上水の供給先を切替える切替機能と、前記給水通路及び前記バイパス通路を同時に閉止する閉止機能を備えた三方弁であることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱温水器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の屋根に設置される集熱器と貯湯タンクを有する太陽熱温水器に関し、特に集熱器で加熱されて貯湯タンクに貯湯された温水を出湯する出湯通路のエアパージを行う構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、太陽から受ける熱によって加熱した温水を給湯する太陽熱温水器が広く利用されている。例えば図7に示すように、太陽熱温水器31は、集熱器32と貯湯タンク33を有し、日光が遮られない建物の屋根に設置される。給水元栓34が開けられると、給水通路35を介して上水がその供給圧によって貯湯タンク33に供給されると共に集熱器32に供給されて集熱器32に上水が満たされ、貯湯タンク33が満水になるとボールタップ36によって上水の供給が停止される。
【0003】
集熱器32で太陽から受ける熱によって加熱された湯水は、自然対流によって貯湯タンク33の上部に貯湯される。給湯栓37が開けられると、貯湯タンク33に貯湯された温水は、フロートパイプ38によって水面近傍から出湯通路39を介して給湯先に給湯される。通常は、給水元栓34を閉じずに給湯された分だけ上水が供給される連続給水方式で使用され、貯湯タンク33が常に満水状態に維持される。
【0004】
気温が下がる冬季に凍結の虞がある場合には、太陽熱温水器31内の湯水の凍結による破損を防止するため、給水元栓34を閉じ且つ給湯栓37を開けて貯湯タンク33の湯水を排水し、集熱器32の排水栓40から集熱器32内の湯水を排水し、給水通路35の排水栓41から給水通路35内の上水を排水する。例えば特許文献1には、このような排水を容易に行うことができるように構成された太陽熱温水器の給排水装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公昭47-40750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
連続給水方式では貯湯タンク33が常に満水状態に維持されるので、貯湯した湯水が給湯されると、翌日に加熱されるはずの上水が貯湯タンク33に供給される。そして凍結の虞がある場合には、凍結予防のために翌日分の湯水を排水するので、大量の湯水が使用されずに排水されてしまう。その後、翌日の日中に太陽熱温水器に上水を供給して、加熱された湯水を給湯に使用し、凍結の虞がある場合に排水する。
【0007】
このように上水の供給と凍結予防の排水を繰り返すと大量の上水が無駄になるので、ユーザによっては、貯湯タンク33を満水にした後に給水元栓34を閉じ、給湯されても貯湯タンク33に上水が供給されない汲み置き方式で太陽熱温水器31が使用される場合がある。この汲み置き方式では給湯と共に水位が下がってフロートパイプ38の先端が斜め下方に向いた姿勢になるが、サイフォンの原理によって貯湯タンク33の湯水は出湯通路39を流下して給湯され、貯湯タンク33の湯水を使い切ることができる。
【0008】
ここで、フロートパイプ38は水面近傍から湯水を取り出すので、水面上方の空気が湯水に混入する場合がある。混入した空気は通常、湯水と共に給湯栓37から排出され、給湯栓37が閉じられると、フロートパイプ38の先端が斜め上方に向いた姿勢であればその先端から排出され得る。しかし、出湯通路39の配設態様によっては混入した空気が自然に排出されることなくたまる場合があり、フロートパイプ38の先端が斜め下方に向いた姿勢になるとさらに排出され難くなる。
【0009】
給湯栓37を閉じたときに出湯通路39内にある程度空気がたまっていると、サイフォンの原理が機能しなくなり、給湯栓37が再び開けられても出湯通路39を介して貯湯タンク33の湯水を給湯することができなくなる。このような場合、出湯通路39には給湯栓37側から上水を供給して出湯通路39内の空気をフロートパイプ38の先端から貯湯タンク33に押し出すエアパージを行う必要がある。しかし、例えば上水を供給するためのホースを出湯通路39に接続するなど手間がかかるため、エアパージを容易に実行することができる太陽熱温水器が求められていた。
【0010】
そこで、本発明は、出湯通路のエアパージを容易に行うことができる太陽熱温水器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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