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公開番号
2024121954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029218
出願日
2023-02-28
発明の名称
コネクタ
出願人
住友電装株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
H01R
13/58 20060101AFI20240902BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできること。
【解決手段】雄コネクタ2と嵌合するレバー式コネクタ1であって、コネクタ本体11と、電線カバー12と、を備え、第1のロック部13は、電線カバー12から下側(嵌合方向前側)に延びている第1のロック片13Aであって、左側(嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側)に張り出しているカバー側第1係合突起13Cを有する第1のロック片13Aと、コネクタ本体11内において第1のロック片13Aより左側(一方の側)に設けられている第1のロック受け部13Bであって、右側(第1の方向の他方の側)に張り出しており、カバー側第1係合突起13Cと係合する本体側第1係合突起13Dを有する第1のロック受け部13Bと、を有し、第1のロック片13Aより右側に、カバー側第1係合突起13Cが本体側第1係合突起13Dから外れることを抑制するための壁23Aが設けられている、レバー式コネクタ1。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、
前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、
を備え、
前記第1のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記一方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、
前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記一方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記他方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、
を有し、
前記第1のロック片より前記他方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている、コネクタ。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、
前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、
前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、
を備え、
前記第1のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記他方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、
前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記他方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記一方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、
を有し、
前記第1のロック片より前記一方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている、コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
嵌合初期位置から嵌合完了位置まで回動可能に前記コネクタ本体に組み付けられており、倍力機構によって前記コネクタ本体と前記相手側コネクタとの嵌合を補助するレバーと、
前記レバーを前記嵌合初期位置と前記嵌合完了位置との間の仮係止位置に仮係止する仮係止部と、
を有し、
前記レバーが前記仮係止位置に仮係止されているとき、嵌合方向後側から見て、前記コネクタ本体において前記第1のロック片が挿入される位置の少なくとも一部が前記レバーに隠れて見えない、コネクタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記第2のロック部は、
前記コネクタ本体から嵌合方向後側に延びており、本体側第2係合突起を有する第2のロック片と、
前記電線カバーに設けられており、前記本体側第2係合突起と係合するカバー側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、
を有し、
前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック片が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック片が前記中心点を基準に点対象に配されている、コネクタ。
【請求項5】
請求項4に記載のコネクタであって、
前記コネクタ本体は前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに設けられており、
前記電線カバーは、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記本体側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、
前記切り欠きの嵌合方向前側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタであって、
前記第2のロック受け部は、前記電線カバーの内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記本体側第2係合突起が嵌合方向前側から挿入される溝を有しており、
前記カバー側第2係合突起は前記溝に設けられており、
前記溝の嵌合方向前側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記第2のロック部は、
前記電線カバーから嵌合方向前側に延びており、カバー側第2係合突起を有する第2のロック片と、
前記コネクタ本体に設けられており、前記カバー側第2係合突起と係合する本体側第2係合突起を有する第2のロック受け部と、
を有し、
前記コネクタ本体は、前記第1の方向の両側にそれぞれ前記第1のロック受け部が設けられているとともに、前記第2の方向の両側にそれぞれ前記第2のロック受け部が設けられており、嵌合方向後側から見て、複数の前記第1のロック受け部が前記コネクタ本体の中心点を基準に点対象に配されているとともに、複数の前記第2のロック受け部が前記中心点を基準に点対象に配されている、コネクタ。
【請求項8】
請求項7に記載のコネクタであって、
前記電線カバーは前記第2の方向の両側にそれぞれ2つの前記第2のロック片が設けられているとともに、前記第2の方向の同じ側に設けられている2つの前記第2のロック片が、前記コネクタ本体の前記第1の方向の中心を基準に前記一方の側と前記他方の側とに設けられており、
前記コネクタ本体は、前記一方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記第2のロック受け部が設けられているとともに、前記他方の側の前記第2のロック片に対応する位置に前記カバー側第2係合突起を逃がす切り欠きが形成されており、
前記切り欠きの嵌合方向後側の角部のうち前記一方の側の角部が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項9】
請求項8に記載のコネクタであって、
前記第2のロック受け部は、前記コネクタ本体の内面に形成されている溝であって、嵌合方向に延びており、前記カバー側第2係合突起が嵌合方向後側から挿入される溝を有しており、
前記本体側第2係合突起は前記溝に設けられており、
前記溝の嵌合方向後側且つ内側の角が面取りされて斜面が形成されている、コネクタ。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記電線カバーの嵌合方向前側を向く端面、及び、前記コネクタ本体において当該端面と対向する面の少なくとも一方にガタ詰め用のリブが形成されている、コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、コネクタ本体の嵌合方向後側に係止されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、コネクタ本体から引き出された電線が当該電線カバーの内部で当該一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、を備えるコネクタにおいて、コネクタ本体と電線カバーとをロックするロック部を備えるものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のカバー付きコネクタは、同文献の図1に示されているように、コネクタハウジング10(コネクタ本体に相当)とリアカバー30(電線カバーに相当)とを備えており、嵌合方向と直交する方向(第1の方向)の一方の側から線状体が引き出される。そして、コネクタハウジング10には嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側に係止部17が設けられている。リアカバー30には嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側に係合部37が設けられており、係合部37が係止部17に係止されることによってリアカバー30がコネクタハウジング10に係止される。
【0004】
特許文献2に記載のコネクタ組立体は、同文献の図2に示されているように、外部ハウジング21(コネクタ本体に相当)とカバー30(電線カバーに相当)とを備えており、嵌合方向と直交する方向(第1の方向)の一方の側からケーブル5が引き出される。そして、第1の方向の他方の側にカバー30の係止穴34と外部ハウジング21の係止部26bとが設けられている。更に、嵌合方向及び第1の方向の両方と直交する方向の両側にもカバー30の係止穴34と外部ハウジング21の係止部26bとが設けられており、係止穴34に係止部26bが嵌ることによってカバー30が外部ハウジング21に係止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-272768号公報
特開2018-106801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来は、コネクタ本体から引き出された電線が電線カバーの内部で嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出される電線カバーをコネクタ本体に取り付けるときの課題について十分に検討されていなかった。
本明細書では、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、嵌合方向後側から電線が引き出されているコネクタ本体と、前記コネクタ本体の嵌合方向後側に配されている箱状の電線カバーであって、嵌合方向と直交する第1の方向の一方の側が開放されており、前記コネクタ本体から引き出された前記電線が当該電線カバーの内部で前記一方の側に曲げられて当該電線カバーから引き出されている電線カバーと、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第1のロック部であって、前記電線よりも前記第1の方向の他方の側に設けられている第1のロック部と、前記コネクタ本体と前記電線カバーとをロックする第2のロック部であって、嵌合方向及び前記第1の方向の両方と直交する第2の方向の両側にそれぞれ設けられている第2のロック部と、を備え、前記第1のロック部は、前記電線カバーから嵌合方向前側に延びている第1のロック片であって、前記一方の側に張り出しているカバー側第1係合突起を有する第1のロック片と、前記コネクタ本体内において前記第1のロック片より前記一方の側に設けられている第1のロック受け部であって、前記他方の側に張り出しており、前記カバー側第1係合突起と係合する本体側第1係合突起を有する第1のロック受け部と、を有し、前記第1のロック片より前記他方の側に、前記カバー側第1係合突起が前記本体側第1係合突起から外れることを抑制するための壁が設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、径が太い電線が用いられる場合でも安定して電線カバーを取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1に係るレバー式コネクタ及び雄コネクタの斜視図である。
図2は、レバーの嵌合初期位置を示す側面図である。
図3は、レバーの嵌合完了位置を示す側面図である。
図4は、レバーの輸送位置を示す側面図である。
図5は、コネクタ本体の斜視図である。
図6は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全には取り付けられていない状態)の断面図である。
図7は、電線カバーを下から見た斜視図である。
図8は、レバーの斜視図である。
図9は、コネクタ本体及びレバーの上面図である。
図10は、第1のロック部を拡大して示す断面図である。
図11は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全に取り付けられた状態)の断面図である。
図12は、レバー式コネクタの断面図である。
図13は、レバー式コネクタ(電線カバーが完全に取り付けられた状態)の側面図である。
図14は、実施形態2に係る第1のロック部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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