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公開番号2024171706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088859
出願日2023-05-30
発明の名称端子付き電線
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電線の振動による端子の摩耗をより抑制できる端子付き電線を提供する。
【解決手段】導体および絶縁層を有する電線と、前記電線の二つの端部のうち少なくとも一方の端部に取り付けられた端子と、前記電線の外周に取り付けられたカバー部材と、を備え、前記電線の全長L1に対する前記カバー部材の長さL2の比率L2/L1が0.5以上である、端子付き電線。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導体および絶縁層を有する電線と、
前記電線の二つの端部のうち少なくとも一方の端部に取り付けられた端子と、
前記電線の外周に取り付けられたカバー部材と、を備え、
前記電線の全長L1に対する前記カバー部材の長さL2の比率L2/L1が0.5以上である、
端子付き電線。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記比率L2/L1が0.8以下である、請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
前記電線の固有振動数f1に対する前記電線と前記カバー部材とからなる組物の固有振動数f2の比率f2/f1が1.8以上であり、
前記固有振動数f1は、前記電線の質量M1および前記電線の剛性K1で表される√(K1/M1)であり、
前記固有振動数f2は、前記組物の質量M2および前記組物の剛性K2で表される√(K2/M2)である、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
【請求項4】
前記カバー部材の線膨張係数が8×10
-5
/K以下である、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
【請求項5】
前記カバー部材の構成材料がアルミニウムまたはアルミニウム合金である、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
【請求項6】
前記カバー部材は、
前記電線との間に空間を構成するパイプ状の本体部と、
前記本体部の両端部を前記電線に固定する固定部と、を備える、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
【請求項7】
前記カバー部材は、前記電線の全長を二等分する中間位置に対して対称となるように配置されている、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。
【請求項8】
前記導体の断面積が30mm

以上である、請求項1または請求項2に記載の端子付き電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、端子付き電線に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、二つの機器の間の電気配線に利用される端子付き電線が開示されている。端子付き電線は、導体の外周を絶縁体で被覆した電線の両端に端子が取り付けられている。端子付き電線の各端子が機器に備わる端子に接続された状態で電線が振動すると、共振によって端子同士の接続箇所を節とした定在波をなして電線が振動する。この電線の振動により、端子同士の接続箇所に荷重が加わり、各端子が摩耗するおそれがある。
【0003】
特許文献1に開示される端子付き電線は、電線の外周に取り付けられた剛性変調部を備える。剛性変調部は、電線の長手方向に沿った単位長さあたりの剛性が他の部位と異なるように構成されている。剛性変調部を備える端子付き電線では、剛性変調部に節を有した状態で電線が振動し、共振時の電線の振幅が低減され、端子同士の接続箇所に加えられる荷重が低減される。剛性変調部は、絶縁体の一部を除去したり、絶縁体の外周に別の絶縁体層をさらに取り付けたり、電線の他の部位と絶縁体の肉厚を異ならせて押出成形したりすることで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-203520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
絶縁体の一部を除去して剛性変調部を構成すると、電線の絶縁性の低下を招くおそれがある。絶縁体の外周に別の絶縁層をさらに取り付けて剛性変調部を構成すると、剛性変調部が重りとなって作用する場合がある。剛性変調部が重りとなると、共振時の電線の振幅が増幅され、端子同士の接続箇所に大きな荷重が加えられるおそれがある。電線の他の部位と絶縁体の肉厚を異ならせて押出成形して剛性変調部を構成する場合、押出成形の調整が煩雑であり生産性に劣る。
【0006】
本開示の目的の一つは、電線の振動による端子の摩耗をより抑制できる端子付き電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の端子付き電線は、導体および絶縁層を有する電線と、前記電線の二つの端部のうち少なくとも一方の端部に取り付けられた端子と、前記電線の外周に取り付けられたカバー部材と、を備え、前記電線の全長L1に対する前記カバー部材の長さL2の比率L2/L1が0.5以上である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の端子付き電線は、電線の振動による端子の摩耗をより抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1の端子付き電線の構成を示す概略図である。
図2は、図1のII-II断面図である。
図3は、実施形態2の端子付き電線の断面図である。
図4は、端子付き電線における端子に加わる荷重の測定方法の説明図である。
図5は、端子付き電線における端子に加わる荷重と振動の周波数との関係を示すグラフである。
図6は、端子付き電線における端子に加わる荷重のピークとカバー部材の長さとの関係を示すグラフである。
図7は、端子付き電線における電線とカバー部材とからなる組物の固有振動数を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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