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公開番号2025016005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118984
出願日2023-07-21
発明の名称開閉装置
出願人株式会社東光高岳
代理人個人
主分類H02B 13/035 20060101AFI20250124BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】絶縁モールドの破壊を抑えることができる開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉装置1は、絶縁性ガスが封入されたハウジング2と、ハウジング2内に収容された開閉器5と、開閉器5の一次側に一次側導線を介して電気的に接続され、受電側母線が接続される一次側ケーブルヘッドと、開閉器5の二次側に二次側導線62を介して電気的に接続され、変圧器側母線102が接続される二次側ケーブルヘッド42と、二次側導線62と二次側ケーブルヘッド42との接続部に設けられ、絶縁材料から形成されて二次側ケーブルヘッド42に近づくにつれて外径が漸次増大するテーパ状の絶縁モールド72と、絶縁モールド72に対して二次側ケーブルヘッド42から離間する側に設けられ、導電材料から形成されて二次側導線62の外周面から径方向外側に拡径するシールド部8と、を備える。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性ガスが封入され、導電性材料から形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に収容された開閉器と、
前記開閉器の一次側に一次側導線を介して電気的に接続され、受電側母線が接続される一次側ケーブルヘッドと、
前記開閉器の二次側に二次側導線を介して電気的に接続され、変圧器側母線が接続される二次側ケーブルヘッドと、
前記二次側導線と前記二次側ケーブルヘッドとの接続部に設けられ、絶縁材料から形成されて前記二次側導線の延伸方向において前記二次側ケーブルヘッドに近づくにつれて外径が漸次増大するテーパ状の絶縁モールドと、
前記絶縁モールドに対して前記二次側導線の延伸方向で前記二次側ケーブルヘッドから離間する側に設けられ、導電材料から形成されて前記二次側導線の外周面から径方向外側に拡径するシールド部と、を備える、開閉装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記シールド部は、
前記二次側導線の延伸方向で前記二次側ケーブルヘッド側を向き、前記二次側導線の延伸方向に交差する第1平面と、
前記二次側導線の延伸方向で前記二次側ケーブルヘッドから離間する側を向き、前記二次側導線の延伸方向に交差する第2平面と、を有し、
前記二次側導線の延伸方向における厚さが、前記径方向で一定である、
請求項1に記載の開閉装置。
【請求項3】
前記シールド部は、前記二次側導線の延伸方向から見た際に、円形状に形成されている、
請求項2に記載の開閉装置。
【請求項4】
前記シールド部の外周縁部は、前記径方向の外側に凸となる円弧状の断面形状を有している、
請求項1又は請求項2に記載の開閉装置。
【請求項5】
前記シールド部は、
前記二次側導線の延伸方向で前記二次側ケーブルヘッド側に突出する凸湾曲面を有する、請求項1に記載の開閉装置。
【請求項6】
前記シールド部は、前記絶縁モールドの最小径部よりも大きな外径を有している、
請求項1又は請求項2に記載の開閉装置。
【請求項7】
前記シールド部は、前記絶縁モールドの最大径部よりも大きな外径を有している、
請求項6に記載の開閉装置。
【請求項8】
前記二次側ケーブルヘッドは、前記変圧器側母線の端部が接続可能である、
請求項1に記載の開閉装置。
【請求項9】
前記二次側導線、前記絶縁モールド、及び前記シールド部は、複数組が設けられ、
複数組の前記シールド同士は、前記径方向に間隔をあけて配置されている、
請求項1又は請求項2に記載の開閉装置。
【請求項10】
前記開閉器は、遮断器である、
請求項1又は請求項2に記載の開閉装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
変電所等に設置されるガス絶縁開閉装置において、遮断器を備える構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。遮断器は、落雷時等に、受電側(一次側)と、変圧器側(二次側)との間で、電路を遮断する。遮断器は、六フッ化硫黄(SF6)等の絶縁性ガスが封入され、導電性材料から形成された遮断器ユニットに収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-112661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたようなガス絶縁開閉装置において、遮断器ユニット自体は、金属製で、地面等に埋設された接地装置に電気的に接地されている。一次側、二次側の母線は、それぞれ、遮断器ユニットの外部でケーブルヘッドに接続されている。ケーブルヘッドと遮断器とは、遮断器ユニットの一部を貫通する導線を介して接続されている。ケーブルヘッドと導線との接続部には、絶縁モールドが設けられている。絶縁モールドは、ケーブルヘッド及び導線と、遮断器ユニットとを、電気的に絶縁している。絶縁モールドは、導線の延伸方向においてケーブルヘッドに近づくにつれて外径が漸次増大するテーパ状に形成されている。
【0005】
遮断器で一次側と二次側との間で、落雷等による過大な事故電流の経路を遮断する際、遮断器ユニット内で、アークが発生することがある。このアークにより、遮断器ユニット内の絶縁性ガスが化学変化を生じ、フッ化水素(HF)、二酸化硫黄(SO2)といった物質を含む分解ガスが遮断器ユニット内で生成される。生成された分解ガスが、絶縁モールドに接触すると、絶縁モールドを形成する絶縁材料(樹脂材料)が劣化し、絶縁性能の低下に繋がることがある。
【0006】
さらに、このように絶縁材料の劣化が生じている絶縁モールドにおいて、落雷時等に高い電圧が印加されると、絶縁モールドと、導線と、遮断器ユニット内の絶縁性ガスとの境界部分が電気的な弱点となる。すると、落雷時等に高い電圧が印加されたときに、絶縁モールドと、導線と、絶縁性ガスとの境界部分を基点として、高電圧側の導線と接地側の遮断器ユニットとの間で、絶縁モールドの沿面に沿って電気的な短絡(閃絡)が生じ、絶縁モールドの破壊に繋がることがある。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明は、絶縁モールドの劣化が生じた状態においても、絶縁モールドの破壊を抑えることができる開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様に係る開閉装置は、絶縁性ガスが封入され、導電性材料から形成されたハウジングと、ハウジング内に収容された開閉器と、開閉器の一次側に一次側導線を介して電気的に接続され、受電側母線が接続される一次側ケーブルヘッドと、開閉器の二次側に二次側導線を介して電気的に接続され、変圧器側母線が接続される二次側ケーブルヘッドと、二次側導線と二次側ケーブルヘッドとの接続部に設けられ、絶縁材料から形成されて二次側導線の延伸方向において二次側ケーブルヘッドに近づくにつれて外径が漸次増大するテーパ状の絶縁モールドと、絶縁モールドに対して二次側導線の延伸方向で二次側ケーブルヘッドから離間する側に設けられ、導電材料から形成されて二次側導線の外周面から径方向外側に拡径するシールド部と、を備える。
【0009】
また、シールド部は、二次側導線の延伸方向で二次側ケーブルヘッド側を向き、二次側導線の延伸方向に交差する第1平面と、二次側導線の延伸方向で二次側ケーブルヘッドから離間する側を向き、二次側導線の延伸方向に交差する第2平面と、を有し、二次側導線の延伸方向における厚さが、径方向で一定であってもよい。また、シールド部は、二次側導線の延伸方向から見た際に、円形状に形成されていてもよい。また、シールド部の外周縁部は、径方向の外側に凸となる円弧状の断面形状を有していてもよい。
【0010】
また、シールド部は、二次側導線の延伸方向で二次側ケーブルヘッド側に突出する凸湾曲面を有してもよい。また、シールド部は、絶縁モールドの最小径部よりも大きな外径を有していてもよい。また、シールド部は、絶縁モールドの最大径部よりも大きな外径を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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